10月22日、東京・千代田区のお茶の水クリスチャン・センターで「第16回横田早紀江さんを囲む拡大祈祷会」が開かれた。主催は、早紀江さんの新潟時代からの友人らが中心となって始まった「横田早紀江さんを囲む祈り会」と「全国ブルーリボンの会」。早紀江さんと同じ教会に通い以前から交流のあるゴスペルシンガーMIGIWAさんによる特別賛美にはじまり、早紀江さんによる証し、北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会「救う会」会長の西岡力氏による現状報告、福澤満雄氏によるメッセージと続いた。【中尾祐子】
昨年、拉致被害に対し北朝鮮による特別調査委員会が設けられ、被害者の捜索・解放へ近づくかと期待されたが、その報告は被害者家族にとっては失望させられるものであった。北朝鮮側は「安否不明の拉致被害者12人のうち、8人はすでに死亡、4人は北朝鮮には入っていない」「日本側は死んだ被害者を生き返らせろと無理な要求をしている」などの主張をしているが、被害者の遺骸、死亡を証明する書類が一切なく死亡を裏付ける証拠がない。よって日本政府は、被害者が生存しているという前提に立ち、さらに被害者の帰国と納得いく説明を北朝鮮に要求している。
早紀江さんは証しの中で、「信仰を持つまでは泣いてばかりいました。他の宗教にたよりお金をつぎ込めば娘が戻ってくるのではと思っていました。でも聖書を読むうちに、このことにも何か意味があるのだと思えるようになっていきました。ヨハネ9章3節でイエス様がこう言いました。『この人が罪を犯したのでもなく、両親でもありません。神のわざがこの人に現れるためです』。また詩篇119篇71節には『苦しみに会ったことは私にとって幸せでした。私はそれであなたのおきてを学びました』とあります。たくさんのみことばを与えられ、洗礼を受けて私は神様に救われました。神様のいのちの中に入れていただき、解決を待ちながら生きています」と希望を語った。その後、「どんなに助けて、返して、とお願いしても進展がなかなかない。どんなに探しても嘆いてもめぐみの消息はわからない。日本全国の人たちであの人たちを日本に返してと言ってほしい、みなさん、ご支援してください」と訴えた。
また、西岡氏は「何人か返され、何人かは残っているという状況は残された人たちの絶望感を増すと思う。その人たちの精神状態が心配です。全員返してもらわないとならない」と述べた。
その後、来場者全員が分かれ、拡大祈祷会の祈りの課題5項目を祈り合う時間を持った。5項目は以下の通り。
1・拉致被害者たちの身の安全、2・被害者とその家族の健康、3・拉致問題は北朝鮮の国家犯罪。全ての被害者救出のため日本政府の知恵が結集されるように、4・北朝鮮、が政策を大転換し被害者全てを早く解放するように、5・日本の教会、世界のクリスチャンが一致して祈ることができるように、若い祈り手が与えられるように。


