【書評】現代人の価値観や疑問の背景を知る 『猫とたどる哲学入門』

 こんにちは。ニャン次郎です。今年の3月まで『いのちのことば』に連載されていた「ニャン次郎の哲学的冒険」でお馴染みの、あのニャン次郎です。連載では、友人の岡村君にボクの冒険を代筆してもらっていましたが、その岡村君がこのたび『猫とたどる哲学入門』を書きましたので、ボクからも紹介させてもらいます。


 この本は、哲学に関心はあるけれど、「きっと難しいよね!?」と身構えてしまう人に、ぜひ手に取ってもらいたい西洋哲学の入門書です。古代ギリシャから近代・現代まで、西洋哲学の流れを一冊でたどることができます。プラトン、アリストテレス、デカルト、ニーチェ、サルトルなどに加え、メイヤスーやガブリエルといった、岡村君より若い哲学者も紹介されています。岡村君は、自分の年齢についても考えさせられたようです。哲学者たちの生い立ちや人生にも触れながら、なぜそのような思想が生まれたのかが、けっこうわかりやすく説明されています。


 哲学者の中には、有神論者も無神論者もいれば、キリスト教とは異なる独特の神理解を持つ人もいます。そうした思想を知ることは、自分の信仰を改めて考える良い機会になるでしょう。また、現代人の価値観や疑問の背景を理解する助けにもなります。その意味で、クリスチャンの学びだけでなく、友人や求道者と対話する伝道のツールとしても用いることができます。クリスチャンではない方や、哲学に興味のある方、もちろん猫好きの方への贈り物にも、ぜひどうぞ!


 残念ながら、ボク自身は登場しませんが、大の猫好きである岡村君らしく、ニャンコの例話がたくさん盛り込まれています。岡村君は自分がこの本を書いたと思っているようですが、猫の例話の多くは、実はボクの監修によるものです! 疲れたときには、その部分だけを楽しんでも構いません。章が進むにつれて、なぜかニャンコの例話も増えていきます。哲学の話の合間に、時々ニコッとしていただけたら、ボクも嬉(うれ)しいです。ニャン次郎でした!
   (記・ニャン次郎/代筆・岡村直樹)

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