

PK(牧師子弟)の声から、教会や家庭について考える、特集フォーカス・オン「うちの親、牧師です」。最終回となる第5回は、当事者二人への特別インタビューを掲載する。一人は、牧師家庭に生まれ、自身も牧師の廣田信之さん。もう一人は、その信之さんの家庭に生まれ、牧師を目指し学びの道を歩んでいる廣田静悟さん。牧師家庭の実例と、親子間の思いを聞いた。
父・廣田 信之 さん
(ひろた のぶゆき)牧師子弟、牧師、松原湖バイブルキャンプ主事。
子・廣田 静悟 さん
(ひろた せいご)牧師子弟、神学生、東京基督教大学4年。
PKの奉仕が認知されにくかったり、信徒としての奉仕か家族としての手伝いか不明瞭だったり…といったアンケート回答がありました。
廣田信之(信) 小さい頃はあまり奉仕をしていなかったですね。トラクトのポスティングに、みんなで自転車で出かけて行くのが面白そうだから付いて行ったくらいです。受洗して、高校生の頃からは、みんなと同じように掃除のローテーションに入ったりしたけど、他の人以上にやらされてはいなかった気がします。静悟にはいろいろ頼んでた気もするけど。
廣田静悟(静) 僕は、あまり奉仕としての感覚ではなくて、頼まれたことをやっていた、というイメージが近いかな、と思います。日曜日の朝、教会の駐車場の雪かきは毎回手伝っていたけど、家の敷地でもあるわけですよ。奉仕という意識はあんまりなかったですね。中学生で受洗してからは、献金の感謝祈祷とかの順番に入りました。
信 「家族だから一緒にやろう」が強くて、「PKだからやらなきゃいけない」にならないよう気をつけているつもりではいました。お茶の準備とかを「一緒にやろう」と言って、「もうみんな始めてるからいいじゃない」と返されると、それ以上はあまり言わないようにしたり。あまりプレッシャーをかけると嫌になるし、断ることも自由、というのは自分の中で持っていたつもりです。
PK特有の特別扱いやプレッシャーに悩む声も多くありました。
信 子どもは親に言われずとも勝手に「牧師の子どもだからちゃんとしなきゃいけないんだろう」とどこかで思ってたりして。でも、自分が本当に罪赦されているんだ、と気付き、喜んで、自由に立ち上がる、その時は人それぞれ違う。それを親としてコントロールするのはすごい嫌だったというか。私が「牧師の子だから」という扱いをされないよう、親は意識していたと思います。親は周りから「牧師の子なのに……」のようなことを言われたことはあったみたいですけど、当時の私の耳には届いていない。のびのびとやらせてもらって、自由で良かったなと思います。守られていたんだな、と。親を見習いたいと思いました。
静 僕の性格上なのか、プレッシャーは全然感じなかったですね。でも、神学校に行くことを決断して教会内で知らせた時はまだ、教職課程へ進んで直接献身、というところまでは見えていなくて。でも教会の方 々には「牧師になってこの教会を継ぐんだね」と声をかけられたり……
(次ページ[下部ボタンから]で、インタビューの続き、信仰 奉仕 献身 自分で選択できる環境づくり、など)
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