衆議院選挙後の祈り① 中村敏さん

2月8日に投開票した衆議院選挙では、複雑な情勢下で、政局は従来と異なる構図となった。宗教と政党との関係、政策スタンスなど、キリスト者も悩み、議論しながらこの時を迎えた。様々な立場の違いはあるが、聖書と歴史に聞きながら、キリスト者が共に歩むため祈りたい。

東アジア、米国の政治とキリスト教の関係にも目を向け、『第二次トランプ政権とアメリカの福音派 分断と対立の時代に生きる私たちの使命』も刊行した中村敏さんは、以下のような祈りを寄せた。

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右傾化する日本の社会のための平和の祈り

「平和をつくる者は幸いです。その人たちは神の子どもと呼ばれるからです。」(マタイの福音書5章9節)

2月8日に衆議院選挙の投開票が行われ、与党の自民党が単独で3分の2以上の議席を占めるという、戦後初の歴史的な圧勝となりました。そして立憲民主党と公明党合同の「中道改革連合」は大敗、護憲を明確に主張する少数野党は激減という結果になりました。そして日本人ファーストと移民排斥を声高に主張する参政党が大幅に議席を伸ばしました。今回の選挙を通して、日本の社会が大きく右傾化していることが鮮明になりました。

第二次高市政権では、今まで以上にアメリカのトランプ政権と同調し、軍備拡大の路線を進むことが危惧されます。今回の結果、高市政権はたとえ参議院で法案や予算案が否決されても、衆議院で再可決することが可能になり、今までの政権に無い大きな力を持つことになりました。

 私としては、唯一の被爆国であり、憲法に非戦平和を謳(うた)う国としての今までの歩みが大きく転換されて行くことに大きな危惧を覚え、祈る者です。世界中に分断と対立をもたらしているトランプ大統領は選挙中に高市首相の当選を激励する、異例の主張をしました。そして当選後は、「保守的な力による平和政策の成功を祈る」という祝辞を致しました。選挙で圧勝したことが、軍備拡大を始め諸政策への白紙委任ではないことを覚え、平和国家への道を踏み外さないよう、皆さんで祈っていきたいと思います。

(新潟聖書学院教師、日本伝道福音教団教師)

画像地図部分 作者:Barks_2nd PhotoAC

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