【レビュー】『信条と信仰告白の歴史的・神学的入門』『ギリシア教父の世界』『聖書の基礎知識聖書の基礎知識』『「三要文」講解』

 

ニカイア信条から千700年を迎える今年、教会の信仰告白の歴史を詳しく振り返る大著が翻訳された。『クレド キリスト教の伝統における信条と信仰告白の歴史的・神学的入門』(J・ペリカン著、本城仰太訳、教文館、9千460円税込、A5判)は初代から東方、西方の教会、近現代の非西欧まで目を配る。前半は信仰告白の定義や起源、権威について考察。「権威」では、他文化への伝播(でんぱ)としてアフリカの事例を紹介する。


 『ギリシア教父の世界 ニカイアからカルケドンまで』(F・M・ヤング著、関川泰寛・本城仰太訳、教文館、8千470円税込、A5判)は、人物ごとに、神学的な議論を詳しく紹介。信条のみならず教会生活に貢献した人物にも注目した。訳者は、信仰告白と歴史世界の正しい理解によって信仰の内実を把握できると解説する。


 『聖書の基礎知識 新約・旧約外典篇』(C・ヴェスターマン、F・アーヒウス共著、J・ヴェーネルト協力、吉田忍訳、日本キリスト教団出版局、4千400円税込、A5判)は、聖書の各書巻の内容を明解に整理する。事件や主題の入り組んだ記述についても、図表で全体構成と関係性を把握できる。本文の簡潔な解説とともにコラムで理解が深まる。


 『「三要文」講解 十戒・主の祈り・使徒信条』(小林重昭著、ヨベル、3千80円税込、A5判)は、信仰告白の中心となる十戒、主の祈り、使徒信条のメッセージを定期的に語り続けた著者の説教集。信仰の先達の言葉、事件事故、時事にも応答しながら、いかに礼拝するか、いかに生きるか、いかに教会を建て上げるかを力強く語る。

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