《特集フォーカス・オン》「宗教」への 警戒心と教会

今から30年前の1995年、オウム真理教が地下鉄サリン事件を引き起こし、一宗教団体が国家転覆や大量殺戮(さつりく)を目論んだ事実は社会を震撼させた。さらに2022年、安倍晋三元首相銃撃事件に関連して統一協会の内実が一部クローズアップされると、宗教団体が再び社会の耳目を集めることに。カルトや新興宗教への強い批判や関心が社会を覆った。 そもそも宗教と反社会的なカルトは明確に区別されるべきなのだが、一連の事件を発端に「宗教」そのものへの警戒心が漂う今日、教会の活動にも何か影響が出ているのだろうか。教会としては、「キリスト教は宗教ではなく真理だ、福音だ」と、「宗教」と一線を画したいところかもしれない。実際、私たちクリスチャンは、聖書のことばは真理であると信じて告白するもの。しかしキリスト教「外」の人々にとっては、キリスト教に好意的なイメージを抱く層が少なくないとはいえ、キリスト教もまた「宗教」の一つである。人々の「宗教」への不安感や警戒心を理解することは、伝道を進めるうえで、重要であろう。 今回の「フォーカス・オン」では、社会の「宗教」やキリスト教に対する意識がどのようなものかを探り、仮に否定的な側面があるとすれば、教会はそれらにどのように寄り添ってこの社会の中で存在感を発揮し、貢献していけるか、について考えていきたい。 まず導入として、若い世代のクリスチャンの意見を紹介する。クリスチャンでない層が多数という交友関係の中で、どのような「空気感」の中で過ごし、どのように自分の信仰を捉えているかなど、語ってもらった。

2つの地域で、伝道の拠点となる 北九州復興教会 清水会堂・曽根会堂

1963年に県庁所在地以外では初の政令指定都市となり、響灘(ひびきなだ)、関門海峡、周防灘の三つの海に面し、日本三大カルストのひとつ平尾台などの自然が共存する北九州市。その「都市」と「自然」両方に会堂を持つのが、日本基督教団の教会で、「ホーリネスの群」に所属する北九州復興教会だ。小倉北区の清水(きよみず)会堂は、いわば街中の教会。一方小倉南区の曽根会堂は、川沿いにあり、川向こうは田んぼで自然豊かな場所にある。 教会名の「復興」には、戦時中の弾圧による苦難からの復興と信仰復興の意味が、、、、、

【葬儀特集】「死の準備」も楽しく語り合いたい クリスチャンサービス 佐々木行恵さん

「クリスチャンでも『死』は、分からない、怖い、不安。だからこそ、〝こんなこと〟と思うことを分かち合いたいのです」。キリスト教葬儀専門の「株式会社クリスチャンサービス」代表、佐々木行恵さんは、明るく語った。「終活セミナー」ではなく、「終活カフェ」。希望する教会などでおしゃべりをしながら、死への準備や葬儀について語り合う場をつくっている。近年はフラワーギフト、リユース、相続診断士、と働きの輪を広げている、佐々木さんにその思いを聞いた。

【葬儀特集】信仰継承こそクリスチャンの備え イースター式典社 小林望さん

兵庫県尼崎市の株式会社イースター式典社は、関西で初めてのキリスト教専門葬儀社としてスタートした。社是に掲げるのは「私たちイースター式典社は、主イエス・キリストに仕える者として覚え、嘆き悲しむ兄弟姉妹一人一人を励まし、主イエス・キリストの祝福と慰め、そして御国での再会を心より信じて祈り、キリスト教宣教の一助と成ることを目指します」ということばだ。この理念を守り続けて40年以上、近畿圏各地のキリスト教会からの信頼は厚い。 葬儀は「主にあって召された方の『あかしの場』」だと、

人生の山登り 下りる時こそ幸い 『キリスト教の終活のおはなし』水野健さん

 結婚や終活についてのセミナーや出版など、信徒・教職者が人生について考える助けとなる活動をしてきた、牧師の水野健氏。昨年11月には『キリスト教の終活のおはなし』を出版した。前著『キリスト教の終活・エンディングノート』に引き続き、信仰生活における終活の勧めや、自分の葬儀の考え方などについて、自身の経験も交えて伝える。