<火災の横浜山手聖公会><再建に向け歩み出す>
1月4日、火災によって聖堂内部が焼失した神奈川県横浜市中区の横浜山手聖公会(岡野保信司祭)は、同教会が所属する日本聖公会横浜教区とともに再建・復興に向けて歩みだした。
火災後の週末、1月7、8日には信徒らが総出で後片付けに追われた。岡野司祭は、「横浜の中でも古い教会の1つがこんなことになって残念。今は災いのように見えるが、イエス様が死んでよみがえってくださったように、必ず祝福になると思う。道行く人に『再建できるのですか』と声をかけられ、みなさんに励まされている」と語った。同教会の関係者らがひっきりなしに見舞いに訪れていた。
同教会の建物は、アメリカ人建築家のJ・H・モーガンの設計で1931年(昭和6年)竣工。1901年(明治34年)に関内居留地から現在地に移った。現在の建物は関東大震災後に復興されたもので、イギリスの城郭建築を思わせるアングロサクソン様式とノルマン様式を混在させた外観だ。大谷石を用いて重厚な出で立ちの聖堂となっている。横浜山手地区の歴史的な町並みを代表する建物の1つで、1990年に横浜の歴史的建造物に認定されている。
横浜市の都市計画局都市デザイン室の担当者は、「歴史的建造物で火災の事例がないので、具体的なことは決まっていない。今後、教会との協議を進める」と語る。
横浜山手聖公会では、現在「聖堂復興委員会」の名称のもと、建築技術班、募金班、復興活動班、広報・イベント班、記録・庶務班の5つの班を立ち上げた。1月17日の週に建物の強度調査が行われ、足場が組まれている。
1月9日の礼拝は隣接する同教会のホールで行われ、約230人の信徒が集まった。また、予定されていた洗礼式も執り行われた。
被災見舞金は、郵便振替口座=00270・1・3091、名義=宗教法人日本聖公会横浜教区、通信欄に「山手聖公会被災見舞金」と明記。
【藤川 義】
