10月7日午後11時ころ、鹿児島県出水郡長島町の単立・エクレシア・キリスト福音教会(古田勇牧師)会堂レインボーチャペルが火災に見舞われて全焼した。けが人はいない。隣接する牧師館は無事だった。出火の原因は漏電による発熱とみられる。
古田牧師は、その晩、牧師館におり、何回か停電があることに異変を感じ、外へ出た。異臭に気づき、教会外壁のコードからの出火を発見した。消火に努めたが、あっと言う間に火の手が軒先に広がった。消防隊、消防団に連絡したが、高台にあるため、水がなかなか届かなかった。さらに台風24号の影響で風であおられ、火が広がった。火は1時間30分ほどで消し止められたが、会堂とともにピアノ、講壇、パソコン、デジタルカメラなど備品もみな焼けた。
古田牧師は「会堂を建設して8年目。10周年を目指して祈っていた。みなが集まりやすい、愛してくれた会堂がなくなった。2011年に教会員でつくったステンドグラスも溶けてしまいました」と悲しむ。
今後は礼拝、祈祷会などの集会は牧師館で開く。クリスマスコンサートを会堂で予定していたが、場所を探さなければならない。「今まで積み上げたものがみな無くなった。火災保険などで一部まかなえるものもあるが、特に音響機器、ピアノなどを求めています」
同教会は1980年に西ドイツ(現ドイツ)から帰国した古田勇・和枝牧師が自宅で開拓を始めた。夫妻はドイツ・デュッセルドルフ日本語キリスト教会が母教会で、76年の最初の受洗者である。
同教会は開拓当初から33年間で洗礼者は80人、召天者は11人。現在約20人が礼拝に集う。
05年には牧師宅が手狭になり、約30坪の1階建てのレインボーチャペルを建築。11年には教会員の手づくりのステンドグラスも玄関や会堂の窓に設置した。
そのほか、教会活動として、旧ユーゴスラビア民族紛争により発生した難民の経済自立支援と、クロアチア国の地雷除去支援をするNPO特定非営利活動法人ひよこ会もある。東日本大震災後は被災地支援(特産品甘夏ミカン)も継続している。今回の火災は9月23日、デュッセルドルフの帰国者の集いに参加し、福島県いわき市での視察から帰った直後だった。
同教会では新会堂再建のための緊急支援を祈っている。支援などの連絡先はTel&Fax:0996・87・0294、Tel:090・1977・6651、http://www7b.biglobe.ne.jp/~fukuin80-npo/ 〒899-1211鹿児島県出水郡長島町山門野4359、エクレシア・キリスト福音教会
(写真は消失する前の同教会会堂)
