居場所ない子ども支援「くまもとスマイル」 チームで補い合いケア

九州キリスト災害支援センター(九キ災)が主催した子どもケアのプログラム「くまもとスマイル」は5月5日、熊本県上益城郡御船町の小学校校庭で、かけっこ、ペットボトルロケット飛ばし、ドッジビー、マイバッグ作りなどによる「かけっこ祭り」を開催。担当は国際NGOワールド・ビジョン・ジャパン(WVJ)と被災したこどもたちの支援プロジェクトグループsola。スマイルケア
WVJは、4月17日から熊本を訪問し、熊本YMCAが管理しており避難所となった上益城郡益城町の総合体育館などで継続的な子どもケアの働きを始めた。一方隣町の御船町も被災し避難所があるが、子どものケアの働きがない課題があった。そのような中、九キ災を通じて、26日に、東日本大震災以来つながりのあるWVJとsolaのスタッフらが再会し、子ども支援を検討した。
約1週間の準備だったが、WVJが行政、学校と交渉、solaはプログラムの内容を考案するなど補い合った。前日には、WVJの専門家が、武庫之荘クライストコミュニティチャペル、教会のスタッフ、保育士、看護師など、九キ災に応答してきたボランティア向けに災害後の子どものケアについてセミナーを実施。九キ災などのボランティアの協力で、避難所、学校などにチラシを配布。町内会のFM放送や御船町のホームページに掲載されるなどして、当日は60人以上の子どもが集った。WVJスタッフの髙木克己さんは「保護者や学校の先生や行政の人も訪れ運動会のような様子。9日から各学校は再開したが、その前のよい準備になったと喜ばれた」と意義を語った。solaスタッフの平田美保さんは、「事前の協力体制に加え、あるスタッフが汚れていたトイレを磨いたり、熱中症対策に看護師も加わったり、ウェルカムの場所や方法、子どもたちが安全に楽しく遊べるような配慮など、臨機応変で子どもたちの様子に合わせた現場だった」と振り返った。回復のために中長期的な働きの必要を感じつつ今後を模索する。「チームワークがしっかりしていれば、必ず次の一歩ははっきりと見えてくるのだと思います」

サファテ選手が子どもら招待

5月7日には、クリスチャンで知られる福岡ソフトバンク・ホークスのデニス・サファテ選手の招待によって、第1回「くまもとスマイル観戦バスツアー」が実現した。益城町で被災した熊本東聖書キリスト教会、木山キリスト教会が主催、九キ災が共催というかたちで実施した。
13174068_2034914200067275_9154713879729087144_n-2
当初は一般の人を募集し、その後教会の知人関係に呼びかけていったが、地元議員や町長などが子どもたちへの支援の働きに期待し注目し、広がった。益城町、隣接する熊本市東区秋津町の子どもと保護者ら約70人が参加した。
当日福岡ヤフオクドームに到着すると、まずソフトバンクの練習を見学した。引率をした日本イエス・福岡教会油山シャローム教会スタッフの加藤献太郎さんは、「プロの練習は迫力があり、ホームランを連発するので、子どもたちは歓声を上げていた」と語る。練習を終えた選手らと子どもたちは交流の機会もあった。また午後からは試合も観戦し楽しんだ。参加した保護者らからは「昨日は、子どもたちと一緒にたくさん笑い、笑顔になり、元気をもらいました」など感謝の声が聞かれた。加藤さんは「やはりこのような機会が必要」と意識を高めた。今度水族館ツアーなど継続的にできることを計画している。
横田法路牧師は「ゴールデンウィークが終わり、ボランティアは減るが多くの必要がある。クリスチャンの長期的な働きが重要。すでによい働きがなされ、地域で『キリストさん』と親しまれている」と継続した支援を求めている。