【レビュー】『旧約聖書におけるキリスト』小山田格著

 本書は、旧約聖書を創世記からマラキ書までの流れに沿って、預言、出来事、人物、神的存在の顕現等、キリストを表していると思われる箇所を取り上げ、解説する。平易な言葉で丁寧に説明しているので、初学者の方でも無理なく読める。


 著者は「はじめに」で、以下のように書いている。「旧約聖書と言いますと、多くの方々は『つまらない』、『分かりにくい』、『自分とは関係のない昔の話』と思われるのではないでしょうか。実はそうではありません。旧約聖書の内容は、現代に生きる私たちと密接な関係があるのです。そしてその内容の中心は、イエス・キリストなのです」


 旧約聖書を「楽しく」読むことができるようになり、キリストをよりよく知ることができるようになるための一助として、本書をぜひ役立ててほしい。

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