【レビュー】『聖書のことば辞典』

『聖書のことば辞典』小友聡著 教文館 1,980円税込、四六判

 本書は、旧約聖書に登場する重要な用語を「あいうえお順」に解説し、用語に関する読者の疑問に答える一冊。例えば、「愛」という用語であれば、「『愛』はいわゆるキリスト教用語です」という解説から始まり、「人間の愛はいつでも不完全で脆(もろ)い」という愛の限界についても語る。
 国語辞典をいくら引いてもたどり着けない本質に、ページをめくる度出会うことができる。「希望」という用語は、漠然とした願望から、手繰り寄せることができる確かなものに。「義」は、正しさを求める厳しさだけでなく、神からの救いの招きを感じられるあたたかなものに。
 「希望」や「義」という用語が使われる聖書箇所は、一見簡単な用語が使われているからこそ、注解書を改めて開く機会もきっと少ない。何度も耳にし、知っていたつもりの聖書箇所に隠されたメッセージを、本書を通して受け取ることとなる。「旧約」に対して抱いていた、難しい印象さえも変えられる一冊。

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