【レビュー】『ポンコツでいこう  反開発主義による社会の再生産』

『ポンコツでいこう 反開発主義による社会の再生産』
桜井智恵子著、いのちのことば社、1,540円、B6判

 数年前、「主の祈り」の学びの中で、主語が「私」ではなく「私たち」であることを改めて教えられ、目が開かれた覚えがある。もちろん、一人ひとりが神様と一対一で向き合うのが大切であることは言を俟(ま)たない。しかし、個々人の信仰を意識するあまり、共同体としての関係性の中で神様に向き合うことが蔑(ないがし)ろにされてはいないだろうか。
一人ひとりが個人個人としてバラバラにされ、それぞれ「自己責任」で頑張ることを余儀なくされている現代社会。私たちも息苦しさを感じつつ、知らず知らずのうちにその価値観に支配され、自分や他者を追い詰めてしまっている。そんな中で、教育現場に根差し、社会への提言を重ねてきた著者による、「開発主義」に抗(あらがい)い、関係性に根差した人間らしい生き方・社会を取り戻すための新たな視点。

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