「啓示」された神のことばである聖書を現代にどのように読むのかを問う、濱和弘氏(ホーリネス・小金井福音キリスト教会牧師、東京聖書学院講師)の2冊の著書『傘の神学Ⅰ 普遍啓示論 そこに立ち現れる神』(四六判・224頁・1980円税込、ヨベル)、『傘の神学Ⅱ 特殊啓示論 隠れた神からの語りかけ』(四六判・308頁・2200円税込、同)の出版をめぐって、神学の論客たちによる討論が繰り広げられている。東京・お茶の水クリスチャン・センターで4月6日、特別鼎談「今、啓示について考える」が開かれたのに続き、大阪市・大阪クリスチャンセンターで6月22日、「混沌とした今という時代に焚き火を囲んで啓示を語る」(焚き火塾主催)が企画されている。

東京では「濱和弘『特殊啓示論』をめぐって」を主題に、著者の濱氏と西原智彦氏(金剛バプテスト・キリスト教会牧師)、藤本満氏(インマヌエル高津キリスト教会牧師)が鼎談した。啓示論は大きなテーマで議論になりにくい中で、特殊啓示と普遍啓示をどう融合させるのかについて考えようという趣旨。藤本氏と西原氏から濱氏に質問し、濱氏が応答した。
藤本氏は、神を啓示する「ロゴスキリスト論」について、①ロゴスの種子が私たちの内にあり、②その種子が完全なロゴスとして出会うとき、私たちは神の子として生まれ変わり、養い育てられていくという点を取り上げ、「この二重構造こそが普遍啓示と特別啓示の二重構造と言えるのか」と提起した。
濱氏は、エラスムスの人文主義の根底にあるキリスト教ヒューマニズムは「神の前に立つわたし」を見据えていると説明。「ロゴスの種子」について、人間の中にある「神のかたち」が生き方の中に反映していくという、古代の弁証家ユスティヌス以来の考えがエラスムスにもあることを指摘。「ロゴスは理(ことわり)法でありつつ、私たちに生き方を示してくる。どう生きるのかという問題が問われている」として、「聖書の中に真理がある以上に、聖書は何が正しい生き方かを問うている。聖書を読んで、私たちの生き方がそこに読み取られていくもの」と述べた。
藤本氏はさらに濱氏が「神が立ち現れる」という表現を多用していることが本書の特色と指摘・・・
(続きはログインボタン[ページ下部]で、物語神学、啓示、神との出会い、など)
焚き火塾主催による関西での集会は、6月22日(月)午後2時から3時30分、大阪市中央区玉造の大阪クリスチャンセンターで。入場無料。ZOOM配信あり。ZOOMの申込先:gospel.ozu2(@)gmail.com。※(@)を@に。混沌とした昨今の世界状況の中で、啓示とは何か、神は何を語るのかを考えようという企画。
焚き火塾の大頭眞一氏が司会・進行し、著者の濱和弘氏と、旧約学者の南野浩則氏(メノナイトブレザレン・石橋キリスト教会副牧師、福音聖書神学校教師)、非暴力コミュニケーション(NVC)をクリスチャン向けに教える「つながりクリエーション」代表の久保木聡氏(ナザレン・大阪桃谷教会牧師)が語り合い、西原智彦氏(金剛バプテスト・キリスト教会牧師)、徳田信氏(日基教団・高の原教会牧師)がレスポンダントを務める。
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