<今日も続く辺野古・基地建設反対の活動><イラクでの体験きっかけに><日基教団・うふざと伝道所 平良夏芽さん>
沖縄の米軍基地建設候補地となっている沖縄本島北部の名護市東岸、辺野古沖の海上では、現在、建設に向けて米軍によるボーリング調査が続く。そうした動きに対し建設に反対する市民の抗議の活動が今日も続けられている。熱心なクリスチャンで、沖縄伊江島の平和反戦地主運動をした阿波根昌鴻さんは、新約聖書の・コリント13章のみことばを記した紙をいつも持ち歩き、非暴力による運動を訴え続けた。「阿波根さんのスピリットがこの基地反対の抗議活動の根底にはあり、非暴力の活動が続けられています」と語るのは、平良夏芽さん(日基教団・うふざと伝道所牧師)。
平良さんが基地反対の活動に携わるようになったきっかけの1つは、米軍による空爆の続くイラクでの体験だった。空爆を何としても止めたいという思いをもって平良さんはイラクに赴き、子どもたちが、空爆やテロで死にさらされているのを目の当たりにする。「愛する人が死にさらされているとしたら、本当に命が失われないようにという願いがあるならば、眠れず、食欲もなくなってしまうのではないか。しかし自分は食欲旺盛で夜もぐっすり眠れる。こうした感性の違いは何なのかと思ったのです」。ならば「行って会ってくるしかない。手を握り、ふれてくるしかない。もっと必死に戦争を止めるためには、どうしてもこのことが必要だ」という思いがあった。続く空爆によって、平良さんがイラクで物資を届けたファルージャの病院も大きな被害を受けた。自分が生活する沖縄にある米軍基地から爆撃機は飛び立っていく。
「イラクの多くの子どもたちや友人となった人々のいのちが失われるのを止めることができなかったという罪責と危機感、イラクで出会った人々や子どもたちの写真が彼らの『遺影』になる前に止めなければという焦りでした」と語る。
「基地や戦争の問題だけでなくあらゆる場面で、命が奪われることを否定するのがキリストの愛に生かされるキリスト者ではないでしょうか」と平良さんは投げかける。そして言う。「最もたいへんな状況の中にこそキリストはいつもおられるのですよね。私たちがキリストのことを思う、それはおのずとこうした命の問題に関心をもつ、思いを向けるということにつながるのではないでしょうか」
