政治と宗教の関係
7月の参議院選には牧師らが立候補し、一部の教会が選挙運動に参与した。一方排外主義問題などで、祈りの声も上がった。選挙結果を受けて、クリスチャン議員の石破茂氏は首相を降りたが、執り成しを祈る『石破語録』第6版が刊行された。創価学会を母体とする公明党は連立から外れ、日本維新の会が与党に加わった。統一協会との政治問題はいまだ続く。
第二次トランプ政権が発足し、保守派運動家チャーリー・カークの銃殺と、その後の動きで、日本では宗教右派と「福音派」に注目が集まり、『福音派』(中公新書)がベストセラーになった。一方米国福音派内でも「福音と政治」が混ざり合った状況を批判的に見る向きもある。
10月の日本福音同盟社会委員会の講演会では、古代オリエントとの比較で、日本の天皇制の課題が浮かび上がり、「政教分離の会」講演では「大きなものへの誘惑」に警鐘が鳴らされた。フランスの政教分離に注目した「ライシテ展」(宇都宮美術館、三重県立美術館)は、美術作品により、近代化・世俗化の大局的な視点で宗教と政治の在り方を体感させた。
統一協会の解散命令、宗教二世が安倍元首相を銃殺した事件の裁判、韓国・韓鶴子総裁の政治関与による逮捕が注目された。宗教二世のケアも提唱されている。クリスチャントゥデイによる根田祥一氏の裁判では、名誉棄損を認めた部分があった一方、「共同体」においてダビデ牧師を「再臨のキリスト」と示唆する信仰があったことが事実認定された。同様の別件訴訟が来年以降も続く。
紛争続く
今年も世界各地の紛争に終結が見られない。ガザ地区では、1月にイスラエルとハマスが6週間の停戦に合意したものの、3月にはイスラエルが攻撃を再開。10月にも停戦合意に至ったが、両者の対立は依然続いている。「対立の中で神学する」重要性が強調されるとともに、聖書によるイスラエルの攻撃正当化に批判が向けられている。
ウクライナとロシアの戦争は3年目。米国が和平案協議を主導するものの、両者の立場の隔たりは、依然として大きい。ウクライナ宣教師の船越氏は、教会が兵士や遺族に寄り添う使命を、懸命に果たそうとしている。オンラインで続けられる「ウクライナを覚えて平和を祈るキリスト者祈祷会」では、参加者たちが「戦争を他人事にしない」姿勢を「真の平和への一歩」と確認している。
12月12日 2:42 PM
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