
連載過去の記事はこちら→・普段着の読書 作家編 餅月望
突然だが、みなさんは清涼院流水(せいりょういん・りゅうすい)という人をご存知だろうか? 2000年代、新本格派と呼ばれるミステリの潮流の中で活躍した著名なミステリ作家である。非常に奇抜なミステリを書かれる方で、私自身も学生時代、その魅力的な名探偵たちの活躍を楽しませてもらったものである。しかし、楽しみはしたものの、教会の青年会でその話題を出そうとは思わなかった。なぜなら、人が非常にたくさん死ぬ殺人事件の物語だったので……。
さて時は過ぎ、昨年のこと。なんのきっかけか、私はふと思った。そう言えば最近、清涼院氏はどんなものを書いているのだろう? と。
インターネットで調べた結果、出てきた記事に声が出た。なんと、彼はクリスチャンになっていたのだ。率直に言って非常に驚いた。あの清涼院流水が自分と同じクリスチャンに!? と少しだけ感動さえしてしまった。
そんな清涼院氏が上梓されたのが、今回紹介する『どろどろの聖書』である。
……タイトルを見て眉をひそめる方もおられるかもしれない。正直、私も少し不安だった。けれど読んでみて、それが杞憂(きゆう)であることがわかった・・・
(次ページ[下部ボタンから]で、不安が解消した理由、本書のコンセプト、「使い方」、など)
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