【3.11特集】15年目の「祈り」 澱(おり)を見つめ、  光を掬(すく)う 写真・記 My Father’s Garden(佐藤靖)

写真集『声なきことばの風景 岩手・沢内・Katasumi Life』より

東日本大震災から15年を前に、岩手沢内の風景を静かにとらえ、聖書の言葉をそえた写真集『声なきことばの風景』を刊行した佐藤靖さん(My Father’s Garden)に特別エッセイを寄稿してもらった。

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 東日本大震災から、15年という月日が流れました。数字にすれば一つの区切りかもしれませんが、私たちの内側にある時間は、必ずしもカレンダーの進みと一致しているわけではありません。あの日を境に生じた心の震えは、今もなお、静かに続いているように感じられます。

 人の心を、一つの「コップ」に例えてみます。そこには、長い人生の歩みの中で沈殿していった痛みや傷、あるいは言葉にならない悲しみの澱(おり)が、薄い層となって堆積しています。普段、私たちはその澱を刺激しないよう、表面の澄んだ水だけを見つめ、日常を過ごしています。


 しかし、震災のような大きな出来事は、そのコップを底から激しく揺さぶるような事象でした・・・

(次ページ[下部ボタンから]で、震災と15年の思い、祈り続き ※3月15日号3.11特集で掲載)

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