[CSD]2008年6月22日号《ヘッドライン》

[CSD]2008年6月22日号《ヘッドライン》
 = 1面 ニュース=
★大地震に耐えられない原子力発電——「忍び寄る危険—原子力の裏事情」に警鐘
◎中国:北京五輪での政治・宗教・人権に関わる掲示を禁止
★タイの孤児らに教育を——[財]さんたの家が子どもセンターを開所

 = 2 面 ニュース =
◎情報の自然法則は聖書と一致——ヴェルナー・ギット氏各地で講演
★信仰に付けたしはいらない——カルバリーチャペルJカンファレンス
★家庭を礼拝・癒しの場に——チア・コンベンション
★福音伝道教団:日本中央聖書学院 11年3月末まで休校
★<教界ニュース>イムマヌエル綜合伝道団
★<落ち穂>一番好きな本は?「聖書」

 = 3 面 教界ニュース =
★<教会の実情を知る:集計データから>[14]地域とのかかわりで見える「悩み」
★<教会の実情を知る:集計データから>[18]各種伝道団体への期待——過半数「期待する」が 教会主体で
★<オピニオン>問われるキリスト教会の自浄能力 記・根田 祥一

 = 4 面 ビジネスパーソン=
★今もミッション、天職探し——重松 和英さん[下]([株]近鉄エクスプレス)
★<更正の手がかり>[18]元来の機能に「プラスα」を 記・梅津 善一(公認会計士)

 = 5 面 牧会/神学/社会=
★「聖書考古学」の現在から分かること
★<精神障害と教会>[29]「鬱」の時代  記・向谷地 生良

 = 6・7 面 地域宣教座談会:四国=
★福音の伝わりにくさは昔も今も同じ——目標を明確にすることが大事
★「送り出す」であきらめず——より魅力的な教会形成を

 = 8 面 特集/夏休み情報=
★夏の聖会やキャンプ 再発見——家族の絆は旅で深まる

 = 9 面 情報=
★<情報クリップ>催し情報・放送伝道ハイライトほか
★CD:「Breath of Blessing vol.12」(Missionエパタ、1,800円税込)
★BOOK:『恵みの風に帆をはって』「まるちれす」編纂委員会編著(ドン・ボスコ社、1,890円税込)
★BOOK:『子どもと話そう神さまのこと』古谷 正仁著(日本キリスト教団出版局、1,575円税込)
★REVIEW:『自由と家族の法的基礎』ジョン・ウィッテ著(聖学院大学出版会、3,360円税込)評・東方 敬信

 = 10 面 関西だより =
◎「壁」取り払う大会に——関西フランクリン・グラハム国際フェスティバル実行委員会が設立0806221001
★あふれる笑顔と賛美——ラブ・ソナタ継続集会
★<献堂>「礼拝こそ教会の生命」——日本イエス・千里聖三位一体教会
★歓楽街に響く賛美とみことば——伝道隊・湊川伝道館で毎週土曜に「喜びの集い」

 = 11 面 クリスチャンライフ =
★沖縄キリスト教書店50周年——「沖縄伝道の弾みに」とビル・ウィルソン氏
★タイ・山間部に子どもセンター設立——ラフ族の子どもたちに100%の義務教育を
★<僕の子育てライフスタイル>[5]子育てのゴール 記・堀井洋二

 = 12 面 ひと=
★舞台照明で「暗闇に光」を演出——大川 千秋さん(舞台照明家・役者)

◎中国:北京五輪での政治・宗教・人権に関わる掲示を禁止=0806220102

 【CJC=東京】北京五輪組織委員会は6月2日、外国人が五輪開催時に守るべきことをまとめた「法律指南」を発表した。「五輪開催期間の外国人出入国およびその滞在期間に関する法律指南」が公布されたもの。今夏の五輪開催時に外国人が遵守すべき事項をまとめた。「市内だけでなく五輪競技場などで宗教、政治、人種に関するいかなるスローガンを掲げることも禁止する」という。
 禁止項目は50以上あり、「テロや密輸、買(売)春などをする可能性のある者は入国できない」ほか、「侮辱的」な内容のスローガンや「秩序を乱す行動」を禁止しており、政治的に敏感な問題に関して叫ぶ行為も取り締まり対象となりそう。「宗教、政治、人種差別的」な行動、展示も禁止している。また「公共の場所で中国国旗を燃やしたり破損、踏みつけるなど侮辱すれば刑事責任を追及する」としている。
 人権団体メンバーなどが「政権転覆活動をする可能性がある」として入国できなくなる可能性も指摘される。
 検疫上の理由から「国内に外国人が持ち込めるペットは1人1匹、犬か猫に限る」。街のイメージを守るため「公共の場所での野宿を禁止」し、ディスコ、ゲームセンターなど娯楽施設は「午前2~8時までは営業はしない」などの規定もある。

◎情報の自然法則は聖書と一致−−ヴェルナー・ギット氏各地で講演=0806220201

 工学博士で情報学の権威のヴェルナー・ギット氏(スイス・バーゼル国家独立神学大学講師、元ドイツ連邦物理工学研究所所長)が5月に来日。「チア・コンベンション2008」(チア・にっぽん主催)、明治大学(VIP明治大学主催)、早稲田大学(VIP早稲田大学主催)など、各地で講演している。ギット氏は「情報の存在は創造主の存在を示す」と語った。  【中田 朗】

 明治大学での講演では「初めに情報ありき」と題して講演。「私たちはどこから来たのか、情報学の視点からお伝えしたい」と語った。
 ギット氏は科学の視点から、自然法則としての「情報」の特徴について、・情報は非物質的実在であって物質の特性はなく重さがない。・物質は非物質的なもの(情報)を生み出せない。・情報は記号の無作為な抽出といった統計的なプロセスからは出現しない、などを挙げ、「生命は情報を有し情報に従って活動している。これら生命のもつDNA情報は、知的存在のみが発信できる」とする。
 「生命が、DNAの情報からつくられるのは解明されたが、人間はこれらの情報がどうして心臓や耳などをつくり出すのかを解明できていない。また、人間の技術にはこれほど複雑で高密度の情報を蓄積する記憶媒体はない。従って情報の存在は、情報の発信者の存在(神)だけでなく、この存在が全知全能であることを意味する」
さらに、 「情報の自然法則は聖書の言葉と一致する」とも。「・発信者の存在=詩篇14・1、・発信者は全知=ヨハネ16・30、・全能=黙示録1・8、・永遠=詩篇90・2、・非物質的性質(霊)をもつ=ヨハネ4・24。『初めにことばがあった』(ヨハネ1・1)の『ことば』は情報源、創造主、イエス・キリストだ。また、情報を発信できる私たち人間も非物質をもっていなければならない。それが霊、魂と呼ばれる実在だ」。以上の説明から、「情報の自然法則からみても、物質主義はありえない」と結論づけた。
 さらに進化論についても言及。「進化論では、この世界には最初、物質しかなかったと考える。すなわち進化論では、物質から情報が誕生したことになる。しかし、物質から情報は決して生まれない。自然法則によって進化論は誤りだと証明できる」と語った。
 最後にエチオピア人の宦官(使徒8章)の話を例に挙げ、「ピリポを通して、救い主に関する情報を受け取った宦官は、永遠のいのちを得た。私にも73年にそのことが起こった。イエスは情報の発信源であるだけでなく、信じる者を天に招く権威がある」と福音を宣べ伝えた。
 ギット氏の来日に合わせ、自著『初めに情報ありき』(加藤憲一郎訳、いのちのことば社発売)が邦訳出版された。6月21日午後1時半から、東京・千代田区のお茶の水クリスチャン・センターでも、ギット氏の講演が行われる。会費千円。問い合わせはTel042・540・9904(水村)。

◎「壁」取り払う大会に−−関西フランクリン・グラハム国際フェスティバル実行委員会が設立=080622

 大阪市中央区のリーガ・ロイヤルホテルで5月30日、「関西フランクリン・グラハム国際フェスティバル実行委員会設立会」が開かれ、104人が出席、2010年10月22~24日の日程で本大会を開催することを正式決定した。会場は大阪市中央区の大阪城ホール(収容人数1万6千人)。
 設立会では、実行委員会設立に至る経緯説明、堀内顕氏(福音自由・グレース宣教会代表牧師)の挨拶に続き、ビリー・グラハム伝道協会(BGEA)アジア担当シニアディレクターのヘンリー・ホーリー氏がメッセージ。同氏はフランクリン・グラハム氏からの伝言として、「2010年の国際大会でご用をさせていただくことを心待ちにしています。それとともに、01年の大会に私が来られず、皆様の心に傷を与えてしまったことを改めてお詫び申し上げます」と述べた。また、今後20年間をアジア宣教のために捧げるというフランクリン・グラハム氏の決意を伝えた。
 同フェスティバルの役員人事については、大会会長に岡田信常氏(ホーリネス・大阪教会牧師)、実行委員長に高田義三氏(CCNZ日本・大阪教会牧師)、総務局長に富浦好之氏(JEC・国分福音教会牧師)、事務局長に持田嗣生氏(ナザレン・大阪桃谷教会牧師)、特別アドバイザーに堀内氏が推薦、正式に承認された。 
 質疑応答の後、役員を代表して高田氏が挨拶。「関西の教会が一つであることを確認するとともに、さまざまな壁が取り払われて、主の御霊のみわざが進められる大会としたい」と決意を述べた。
 今大会の協力地域としては、2府(大阪・京都)10県(兵庫・滋賀・奈良・三重・和歌山・福井・鳥取・岡山・香川・徳島)とすること、1年前大会を09年10月25日に大阪厚生年金会館大ホール(大阪市西区)で開催することを確認。事務局の開設については、早急に決定することとした。当面の連絡先はTel06・6387・8178(CCNZ日本・大阪教会内)。