ヘッドライン
[CSD]2008年8月10日号《ヘッドライン》
[CSD]2008年8月10日号《ヘッドライン》= 1面 ニュース=
★「作品は子どものよう」——軽井沢で星野富弘「花の詩画展」
★岩手北部地震:被害小さくも二次災害懸念
= 2 面 ニュース=
◎福音讃美歌協会にイムマヌエル加盟——新しい讃美歌集具体化へ
★いま宗教を問う講演会:ジャーナリズムに求められる批判精神
★国際:最古のギリシャ語聖書をネットで公開
★<教会の実情を知る:教会ルポ>[20]定年後の奉仕の場としての地方教会——高齢化、公共サービスの低下が襲う
★<落ち穂>高齢者の孤独といのちにいたる情報
= 3 面 =
★「本当の希望は神様から」——ラブ・ソナタ横浜に6千人
◎中国は「宗教復興元年」——震災救援で役割評価
★カトリック:人クローン胚の作成に反対を表明
★スイス:教会より自然が霊的
★<オピニオン>教会が家族と向き合う時 記・神津 喜代子
= 4 面 ビジネスパーソン=
★地図に残る仕事手がける——広瀬 全宏さん[上](JIPテクノサイエンス[株]グループマネージャー)
★<新連載>サーバントリーダーシップ[1]秋葉原事件はなぜ起きたか 記・真田 茂人
<コミュニケーションのヒント>[3] 記・森宗秀敏
<更正の手がかり>[1] 記・梅津 善一(公認会計士)
<つながりのデザイン>[1] 記・小川 巧記
= 5 面 情報 =
★<情報クリップ>催し情報・放送伝道ハイライトほか
★BOOK:『えっ 7人の子ども?』糸井佐知子著(女子パウロ会、1,680円税込)
★BOOK:『すぐに役立つみことば集バイリンガル版』いのちのことば社出版部編(同社、940円税込)
★CD:「日日草のうた」岩渕まこと(ライフ・ミュージック、2,940円税込)
★REVIEW:『現代の礼拝スタイル』ポール・バスデン著(キリスト新聞社、2,625円税込)評・福田真理
= 6・7 面 8・15特集 =
★「合祀いやです」の今——遺族の思いはなぜ無視されるのか 記 辻子 実
★各地の8・15集会
= 8・9 面 葬儀特集 =
★「私の遺言」の書き方——「他人任せ」ではなく種まきの一環として 記・池田 勇人
★故人からの感謝伝える場、故人を送り出す場としての葬儀
★<トラクト>「シーユーアゲイン」(EHC、21円税込)
★<トラクト>「老後より死後の備え」(ロバ通信社、21円税込)
★<書籍>『死を背負って生きる』柏木哲夫著(日本キリスト教団出版局、2,625円税込)
★キリスト教葬儀情報をネットで紹介——改革派・松戸小金原教会ホームページ
http://www2u.biglobe.ne.jp/~matudo/funeral.htm
= 10 面 教会学校 =
★<教会学校の実情を探る>悩み相談、遊びの場に——川越福音自由教会
★<CSもうひと味>夏のイベントに子どもが喜ぶカキ氷
= 11 面 クリスチャンライフ =
★感動する小さな世界を絵画に——久住三郎・友理作品展
★ブラジル日本人移民100周年記念のトラクト「きずな」
★JBS『バイブルキューブ』が日本書籍協会理事会賞を受賞
★JBS:聖書頒布1千万冊記念し海外日系人教会に聖書頒布
★<僕の子育てライフスタイル>[7]君は生かされている 記・堀井洋二
= 12 面 教会 =
◎ライブ伝道シャローム・エクスプレス最終便へ——NHJA・新宿シャローム教会
= ?-?面 別刷カラー世界宣教地図 =
★南米日本人教会・集会ガイド(カラー地図)=0808101301=
★南米日本人教会・集会ガイド(教会情報)=0808101401=
★「十字架のパイション」——ブラジル日本移民100周年を迎えて 記・長田光夫=0808101501=
◎福音讃美歌協会にイムマヌエル加盟−−新しい讃美歌集具体化へ=0808100201
福音主義に立った讃美歌集の編纂など、会衆讃美と讃美歌の課題に取り組む「福音讃美歌協会」(安藤能成理事長)の第3回総会が7月28日、東京・世田谷区の同盟基督・世田谷中央教会で開かれた。イムマヌエル綜合伝道団の加盟を承認、来年9月の第5回日本伝道会議までにパイロット版の発刊を目指すことなどを盛り込んだ08年度事業計画を決議した。同協会は、聖書的福音信仰に立つ諸教団・教派・団体の協力機関として「キリスト教会における会衆讃美の振興に寄与すること」を目的に05年7月に発足。発足当初の正会員は日本同盟基督教団と日本福音キリスト教会連合(JECA)。準会員はいのちのことば社。イムマヌエル綜合伝道団の加盟で正会員は3教団・教派となった。さらに他教派とのコンタクトを広げていく方針。
イムマヌエル綜合伝道団は、自前で『インマヌエル讃美歌』を発行しているが、かねてから口語化が課題となっていた。著作権の問題などから1教団での新しい讃美歌集刊行を断念し、福音讃美歌協会への加盟を決めたという。
同協会では500曲以上の讃美歌集編纂を目指し、讃美歌委員会(井上義委員長)を中心に讃美歌集の枠組みや収録作品の検討など具体的な作業を進めている。また、神学委員会(林桂司担当理事)の人選もほぼ固まり、神学的課題に取り組もうとしている。今年5月発行の「福音讃美歌ジャーナル」誌第6号から検討中の作品を掲載している。
当初、まず150~200曲の試用版を発刊する計画だったが、試用版に先立ち、第5回日本伝道会議に合わせて30曲程度のパイロット版を作ることを今総会で決めた。また同協会の活動を推進するため、日本福音同盟(JEA=中島秀一理事長、具志堅聖総主事)に加盟申請することを決議した。
08年度は11月8日午後2時から、蒲田シオンキリスト教会(東京都大田区)で「コンテンポラリーな礼拝と讃美」をテーマに第8回教会音楽セミナーを開催する予定。また、讃美歌集編纂の準備の一環としてブックレット『礼拝における讃美─その役割と機能』を、来年いのちのことば社から出版する予定。
http://www.jeacs.org
◎中国は「宗教復興元年」−−震災救援で役割評価=0808100302
「宗教が分かれば中国が分かる」──北京オリンピックを前にそんな本(創土社)を出版した清水勝彦氏(朝日新聞社ジャーナリスト学校シニア研究員)が7月30日、上智大学で同題の講演をした(日本クリスチャンアカデミー関東活動センター主催)。最近のチベット争乱や四川大地震の被災地で宗教団体の救援活動が目立った背景などを解説し、「2008年は中国宗教復興元年だと私は見ている」と語った。清水氏は朝日新聞記者として長年中国報道を担当。その経験から中国共産党の宗教政策の変化を説明した。中国政府の言う「宗教の自由」とは、政府が公認する五大宗教(仏教、道教、イスラム、カトリック、プロテスタント)を信じる自由で、それ以外は認めない。宗教人口は30年以上前から1億人余りと答えているが、最近上海と北京の研究者が行ったサンプル調査によると、3億人余り(全人口の約4人に1人)が何らかの宗教を信じているとの推計が出ているという。
格差が広がり共産党だけではやっていけないので、06年に党は宗教のもつ調和促進の役割を積極評価し、「和諧社会」の構築を決定。昨年の党大会では党規約を改訂し、宗教を社会に貢献させる方針を決めた。そこへ四川大地震が起こった。被災地に多くの宗教団体が迅速に入り、活躍した。「宗教NPOは期待以上に貢献した。条例では宗教活動は許可された場所でしか認められておらず人々にとって宗教とは教会や寺院へ行くものだったが、地震で困っているときに宗教ボランティアが来てくれた。これまでなかったことです」
彼らは亡くなった人を葬り、生き残り悩んでいる人に魂のケアをした。「神の加護」という言葉が被災地で普通に使われるようになったという。「宗教が本来もっている役割・仕事が、震災を機に発揮された」。それが、清水氏が「中国宗教復興元年」と見るゆえんだ。
◎ライブ伝道シャローム・エクスプレス最終便へ−−NHJA・新宿シャローム教会=0808101201
オープニングは演歌フレンズとダンスパフォーマンスの舞椿。「毎日が宴会だ!」を皮切りに「JOY音頭」の振り付けもレクチャーしながら一気に賛美宴会ムードに包み込む。次いでステージに上がった木村HIRO洋幸ソロユニットは、がらっと変わりジャズライブで会場を乗せていく。続いてゴスペルロックの栄光号&タンバリンズ、ラテンにアレンジするMANNA&IRIE GRACE TRIO with AGUARACHAR CHOIRなどコンテンポラリーなゴスペルユニットが出演。メッセンジャーには救世軍の山谷真少佐が招かれ、賛美宴会のフィナーレはテーマソング「シェイク・ア・ハンド」の大合唱。
7月26日に開かれた「ゴスペル・レボリューション シェイク・ア・ハンド・」は、ニューホープ・ジャパン・アジア(NHJA)新宿シャローム教会(稲福エルマ牧師)のシャローム・エクスプレス主催の有料ライブ。2002年2月から毎月1回開催してきた伝道イベント天国への超特急シャローム・エクスプレスだが、今年ファイナルシーズンを迎える。
「土曜日にライブ伝道のようなイベントが出来ないか」という稲福牧師の問い掛けが始まりだった。声を掛けられた中島としろうさん(栄光号&タンバリンズのリーダー)は、「ロック的な賛美を作っているので自由にやらせてもらえるなら、やってみよう」と引き受けた。それまでにもロック、ジャズ、ヒップホップ、R&Bやダンスパフォーマンスなど幅広いジャンルでGOCHA(ゴッチャ)ライブを教会で開いたが、毎月1回のライブイベントとなると出演者もさることながら音響、照明などの演出効果や宣伝チラシのデザインや印刷などスタッフワークが重要になる。しかもインターネットでライブを生放送しようという。中島さんは「教会の信徒だけでなく、オタッキーな人たちが集まってきて協力してくれました。基本は、やりたいことを自由に表現することにおきました。よく稲福先生が7年間も好き勝手にやらせてくださった」と感謝する。
牧師には当然いろいろな意見や声が届いたことだろうが、「丁寧に意見を聞くようにはしました。しかし、伝道のためにしていることも理解してもらい、中島さんに任せたのですからやりたいようにやってもらいました。そうでないとモチベーションは長続きしません。でも、アーティストの方々や集まってくれたスタッフたちが、中島さんを中心によく協力してくださった」と稲福牧師。長続きできたことについて中島さんは、「教会の人たちや集まって来てくれて応援してくださるクリスチャンたちの支えがあると、頑張れるものですよ」と言う。
「エクスプレス」には「表現」の意味もあって、グラフィックデザイナーや映像クリエイター関係の人たちも思い切ってチャレンジできた。7年を一つの区切りに、ファイナルのシャローム・エクスプレスは8月16日に迫ってきた。
だが、「音楽と伝道イベントは、これからも何かをやり続けますよ。この教会は線路を挟んで向こう側に歌舞伎町があり、若い人たちも壮年層もたくさん集まってきます。そこよりも、ここが新宿で一番楽しい場所になる。そういう教会にしたいと思っています」と稲福牧師。
ゴスペルクワイア、ジャズ・ダンス、ヒップホップダンスのクラスも開いており、あらゆるジャンルのエンターテインメントを取り入れて伝道している同教会。毎回シャローム・エクスプレスのエンディングでは「シェイク・ア・ハンド」を歌い、会衆みんなが両隣の人と手をつなぎ「ラブ&ピース」と唱和して閉じられる。中島さんは、「私たちは自分一人で立っているものではない。イエス様のように、倒れている人を助け起こすために手を差し出そう」との思いを込めて作詞作曲した。そのシャローム・エクスプレスのスピリットが、これから生まれる新たな伝道の働きにもつながっていく。
〒160- 0023新宿区西新宿7ノ9ノ7。Tel.03・3371・7558、Fax.03・3371・7559
シャローム・エクスプレスのホームページ=http://www.shalom-express.jp/