ヘッドライン
[CSD]2008年8月31日号《ヘッドライン》
[CSD]2008年8月31日号《ヘッドライン》= 1面 ニュース=
★世代超え信仰の基礎築く——KGK60周年、全国180大学で展開
★8・15集会各地で開催——戦争への道を危惧
= 2 面 ニュース=
★戦責告白し和解の福音を証しする——兵庫:8・15平和祈念の集い
★信仰の戦いは教会の課題——改革派西部中会8・15集会
★狭義の愛国心を乗り越えよう——東京・国のために祈る夕べ
◎クリスチャントゥデイ問題:張在亨氏CCK異端委と会見——だが疑惑は解けず
◎クリスチャントゥデイ問題:米国・韓人教会連合が異端に警戒喚起
★クリスチャントゥデイ問題:本紙顧問に謝罪訂正を要求——「正当な報道」と応じず
★<教界ニュース>チャイルド・ファンド・ジャパン
★<落ち穂>学校が少数者排除の場に…
= 3 面 =
★「紛争『予防』の責任果たせ」——平和遺族会全国連絡会
★「どんな困難にも声をあげよう」——靖国国営化阻止8・15東京集会
★時代の右傾化を危惧——8・15平和祈祷会
★<オピニオン>クリスチャンに求められる誠実 記・小山大三
= 4 面 ビジネスパーソン=
★祈った結果 業績も上向きに——広瀬 全宏さん[下](JIPテクノサイエンス[株]グループマネージャー)
★新連載<信仰の中の日本語>[1]初めに、ことばがあった 記・尾崎 善光
= 5 面 情報 =
★<情報クリップ>催し情報・放送伝道ハイライトほか
★DVD:「とっておきの賛美歌物語」(ライフ・エンターテイメント、3,990円税込)
★BOOK:『あなたが輝く奇跡の法則』石井希尚著(JCベストブック、1,260円税込)
★BOOK:『教会を必要としない人への福音』ウィリアム・H・ウィリモン著(日本キリスト教団出版局、2,310円)
★REVIEW:『総説 キリスト教』アリスター・E・マクグラス著(キリスト新聞社、7,875円税込)評・具志堅 聖
= 6・7 面 医療特集 =
★チャプレンだからできる療養者へのアプローチ——沖縄・北中城若松病院
★祈りが支える地域医療30年——埼玉・南福音診療所
★訪問診療で地域のニーズに応える——神奈川・いきいきクリニック
= 8・9 面 特集/ラブ・ソナタ横浜 =
★日本宣教発祥とされる地に環流文化伝道の波が——「韓国の方々の姿に感激している」
★使徒29章を書き続ける教会——教会リバイバルセミナー
= 10 面 教会学校 =
★<教会学校の実情を探る>年代別CS活動? 保護者への伝道と不可分 記・瀬底ノリ子
★<CSもうひと味>教案誌は聖書理解のサポーター
= 11 面 クリスチャンライフ =
◎聴覚障がい者600万人に福音のチャンスを——クリスチャン要約筆記サークル「こひつじクラブ」
★中高生らのパワーと笑顔あふれる4日間——福音自由の全国JYLCキャンプ開催
★リトミックで感じる音楽教育を——AVACO講習会
= 12 面 教会 =
★ホームレス生活者支援「希望宣教会」6年目に——東京中央教会
◎クリスチャントゥデイ問題:張在亨氏CCK異端委と会見−−だが疑惑は解けず=0808310204
キリスト教情報を伝える新聞「クリスチャントゥデイ」(中国および米韓国人向け媒体名は「基督日報」)、学生伝道団体「イエス青年会」や、それらの創設者である張在亨氏(大韓イエス教長老会合同福音牧師)の異端疑惑を確認するため7月に香港独立調査団などを訪問した韓国基督教総連合会(CCK)異端似非対策委員会の3人の委員らは7月28日、韓国国内で張氏と会見した。韓国の「荒野の声」新聞が8月12日付で報じた。張氏はおもに、自身が設立したオリベット神学大学のある米国・サンフランシスコを拠点としているが、「荒野の声」紙によると、CCK異端委員らが香港訪問から帰国し調査結果の発表を控えたこの時期に突然、韓国に帰国した。当初、張氏は同日に記者会見を開くと発表、3人のCCK異端委員に参加を求めたが、3人が参加しないと分かると、記者会見を取り消して3人に面談を要請したという。
異端委員関係者によると、会談で張氏は、自分を再臨主だと言ったことも教えたこともないとし、「すべてが香港で操作されたことであり、証言者も操作して偽証させたのだ」と語ったという。異端委員らは張牧師の主張について客観的な証拠を要求したが、張氏は提示できず、異端委員らは「結局、何一つ解き明かすことはできなかった」と述べたことを同記事は伝えている。
◎クリスチャントゥデイ問題:米国・韓人教会連合が異端に警戒喚起=0808310205
サンフランシスコ湾岸地域韓人教会連合会(ジョン・ユンミョン会長)は7月31日、異端対策会議を開催し、「新天地」「タラッパン」「基督日報」への対策を立てることを決議したと、米韓国系紙「クリスチャントゥデイ」(張氏関連メディアとは無関係)が8月6日付で伝えた。この地域で発行されている「基督日報」について、設立者張在亨牧師の異端疑惑と統一協会前歴が詳細に説明されていない現状では相当な注意が求められるとして、地域教会の広告後援と記事協力を保留することにしたという。株式会社クリスチャントゥデイ(CT=千代田区淡路町)は8月7日付で、クリスチャン新聞の根田祥一編集顧問に対し、クリスチャン新聞のCTに対する報道は事実を歪曲しており、同社が反社会的なカルト団体であるかのような風評を流布し、名誉毀損であるとして、同報道を担当した根田編集顧問に謝罪と訂正を要求した。
これに対し根田編集顧問は8月20日、当該記事はいずれも真実あるいは相当な根拠に基づいた正当な報道記事であり、風評の流布、名誉毀損にあたるものであるとは認められないとして、謝罪訂正には応じられない旨の回答を発送した。
◎聴覚障がい者600万人に福音のチャンスを−−クリスチャン要約筆記サークル「こひつじクラブ」=080
「聴覚障がい者」と呼ばれる、耳の聞こえない人、聞こえにくい人は現在、身体障害者手帳を交付されているだけでも全国に36万人。しかし、聴力が衰えた高齢者や「会話にやや不便を感じる」という人まで含めると、600万人を超えると言われている(「平成20年度版 障害者白書」より)。聴覚障がいの問題の一つは、外見上、障がいが判別しにくいことにある。そのため、周囲が障がいに気づかずに小声や早口で話すなどして、不便を強いることが少なくない。教会で、「メッセージが聞き取りにくい」という困難を抱えている人も。集う人みんなが安心して礼拝に臨めるよう、どういった備えが必要だろうか。◇
「どう接していいか分からない」、「手話ができない」など、戸惑う声は聞かれる。しかし「聴覚障がい」と一言で言っても、失聴の原因や時期、程度、コミュニケーションの方法は人によって異なり、実際には手話がわからない中途失聴者・難聴者も多い。手話通訳や補聴器、読話、筆談など、個々の状況に応じたコミュニケーション手段が整うことでハンディキャップが軽減され、その場に参加できる(情報保障)。
クリスチャン要約筆記サークル「こひつじクラブ」(辻延子代表)は情報保障の手段の一つ「要約筆記」(「話しことば」を「書きことば」に通訳して伝える)を通し、聴覚障がい者との交わり、支援を行っている。
活動は、定例会、超教派伝道集会への要約筆記者の派遣など。隔月で、東京・世田谷区の北沢タウンホールで開催する定例会では、「よりよいクリスチャン要約筆記をめざして~聖書知識を養おう~」というテーマのもと、要約筆記練習、参加者の証、交わりなどを行っている。6月21日には、担当者手作りの聖書クイズや礼拝メッセージの要約筆記練習などを行った。
要約筆記には、スクリーンに映し出す方法と、ノートなどに書いて見せる「ノートテイク」がある。例会では主にOHPを用いた方法を練習。透明なロールシートに礼拝メッセージを要約して書き込み、OHPによって映し出していく。最近はパソコンを使うことも多くなっている。要約して書く人(メイン)、訂正や資料提示などメインを補助する人、スクリーンを確認しながらロールを引いていく人、3人のチームワークが求められる。また、より速く(参加の保障)、正しく(情報の保障)、読みやすく(伝達の保障)要約筆記をするためにも、技術と集中力、練習が必要だ。
また、当日は30代後半から徐々に聴力が低下したという難聴者、上田美惠子さん(長老教会・所沢聖書教会員)が証。現在は日常的に補聴器を使用している上田さんは、「難聴は、健聴であった頃には想像もつかない体験」と語る。「聞き違いや聞き落としが多くなり、アラーム音や車内アナウンス、教会ではメッセージ、お祈りなどが聞き取れない。聞こえにくいことで孤立感を感じたり、誤解を受けたり、また一生懸命聞こうとすればするほど緊張が続いて疲労してしまうこともあった」。しかし、「聞こえ」の障がいをもつクリスチャンと共に歩む人たちの集まり「難聴信徒の会」に参加して要約筆記に出合い、交わりを通して緊張や疲労から解放されたと言う。「中途失聴者、難聴者、また高齢になって聞こえにくくなられた方のためにも要約筆記は必要です」と語った。
「こひつじクラブ」では11 月3日、初心者向けに「クリスチャン要約筆記講習会」を開催予定。問い合わせTel&Fax044・520・7555(高尾)。kohitsuji_kurabu@yahoo.co.jp