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戦時中の特高の弾圧による教師の苦難と葛藤を描いた三浦綾子最後の長編小説『銃口』の展示が、明日6月14日から25日まで東京・渋谷区の青山学院大学青山キャンパス・ガウチャー記念礼拝堂・エントランスホールで開催される。

展示パネル9枚と、創作ノート、新聞記事、関係者の手紙、文集、写真、書籍などが紹介される。

入場無料、午前11時30分〜午後6時(日曜休館、18日は午後3時まで、25日は午後8時まで)。

18日午後1時〜2時30分には、森下辰衛氏(三浦綾子読書会代表、三浦綾子記念文学館特別研究員)による講演会「“人間として生きること語ること”〜三浦綾子『銃口』が現代に語る希望」がガウチャー記念礼拝堂で開催される。講演会は一般500円、学生無料。手話通訳あり。

三浦綾子読書会『銃口』展実行委員会主催。青山学院宗教センター共催。

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北海道旭川市の三浦綾子記念文学館「三浦綾子文学全国移動展示事業」の一環であり、東京で初開催となった。

13日は、朝から三浦綾子読書会のメンバーが設営。
展示のきっかけは、「戦争へ向かう世相の中で、私たちなりに何かできないか」という読書会メンバーの一声だった。昨年末に読書会で呼びかけ展示を企画。
困難は場所と会期の決定だったが、読書会メンバーに青山学院高等部の教員がおり、宗教センターとかけ合い共催にいたった。
会場がある礼拝堂では、月曜から金曜の午前、火曜夕方には礼拝が開かれており、学生の往来も多い。
読書会メンバーたちは「若者たちの中心で展示ができることができ感謝。参院選前に、まず考えるきっかけになれば」
「政治、社会の表面だけではなく、人間が人間であること、という綾子さんの込めた深いメッセージも受け取ってほしい」と話した。
また「キリスト教学校、三浦綾子記念文学館、三浦綾子読書会の良い連携が今後様々な場でも広がるきっかけになれば」とも期待した。

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展示設営の終わった13日午後には、礼拝堂に立ち寄った教職員や学生らが足を止めて展示を眺めていた。

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