2枚組全17曲
2枚組全17曲

Jazzサックス奏者カーク・ウェイラムのライブアルバム。ボブ・ジェームスに見出され、ラリー・カールトン、クインシー・ジョーンズ、ルーサー・ヴァンドロス、アル・ジャロウ等と共演。過去に8回グラミー賞にノミネートされ、このアルバムも、ビルボート誌初登場で総合4位と、人気・実力とも申し分ないカーク・ウェイラム。

そのカーク・ウェイラムの豪華ゲストを迎えてのライブアルバムなのだが、この「The Gospel According To Jazz」シリーズは、バプテスト教会の牧師の息子として生まれ育った彼の信仰を前面に打ち出したアルバムだ。アルバムタイトルを訳せば「ジャズによる福音書 第3章」(作中「最後の」と言っている)。彼の誠実な人柄が演奏やMCに表れている。

ジョージ・デューク、レイラ・ハザウェイなど豪華ゲストのほか、音楽一家であるウェイラムファミリーも多く参加していて、アットホームな雰囲気。全体を通して暖かく、優しい雰囲気は、そればかりでなく’Jazz’という音楽からくるのでないだろうか。Jazzは「ああでなければならない。こうでなければならない」という音楽ではなく、基本的にはなんでもあり。それがこのCDでは放縦にならず、「律法ではなく福音」「神の恵み」をうまく表しているように思える。

ヒルソングのようなワーシップともドニー・マクラーキン等のようなゴスペルとも一味違うが、まぎれもなく’Jazzによるゴスペル’だ。【生】
公式サイトはこちら→ http://www.kirkwhalum.com

Amazon→ http://www.amazon.co.jp/Gospel-According-Jazz-Chapter-3/dp/B003626TMC