京都の叡山電車「修学院」駅から比叡山に向かって住宅街を抜ける。ゆるい坂を上がって行く内に、木立や畑が広がる田園風景に変わる。春先はウグイスの驚くような大きな「ホーホケキョ」と、小川を下る豊かな水音が聞ける坂道で、振り返ると古都の町並みが遥かに見える。
坂を上がった比叡山山麓に、公益財団法人日本クリスチャンアカデミー関西セミナーハウス「修学院きらら山荘」は建っている。左へ行くと修学院離宮、右へ行くと曼殊院という、歴史的風土特別保存地区にあって、四季折々の自然の美しさには定評がある。毎年11月23日には「もみじまつり」が開かれて、紅葉を眺めながらの茶室「清心庵」のお茶席や、能舞台「豊響殿」など全館で多彩な催しが楽しめるため、多くの人が訪れる。【藤原とみこ】

4月10日号4・5面

IMG_0896
IMG_0901