2001年11月18日号《ヘッドライン》

2001年11月18日号
《ヘッドライン》
 = 1面 =
◎大阪「フェスティバル2001」閉幕——多彩なプログラムで決心者1000人以上
★「オペレーションワールド21世紀版」刊行——世界宣教の課題浮き彫りに
★スポーツ投網で心捕らえ
★テロ後緊急レポート:アメリカの教会は今<7>——見落とされた視点
★<落穂抄>伝道には定年はない  = 2 面 =
★小泉首相またも問題発言——靖国参拝意見訴訟原告らを「おかしな人たち」
◎今年も聖書全巻リレー通読会——超教派で毎年開催へ
★パキスタン教会銃撃事件:地元司教が平和と和解への道語る
★パキスタン:原理主義テロ組織の男逮捕
★スイス:少数派キリスト者の安全保障を——世界教会協議会がパキスタン大統領へ書簡
★米国:「虐殺の実行犯を心理的にコントロール」——中東キリスト者団体がビンラディン氏非難
★<教界の動き>インターナショナル日本人キリスト教会、横浜キリスト教書店(移転)
★<論説>ことばのご馳走——IT時代に「人を生かす言葉」を 記・内川 寿造
★新しい国家主義の台頭に抗して緊急課題セミナー  = 3 面 =
★フェスティバル2001女性大会:命の価値の尊さ語る
★フェスティバル2001福祉大会:障害者、高齢者主体で
★フェスティバル2001青少年大会:コミカルに福音伝える
★フェスティバル2001セミナー:鄭弼祷氏—伝道のため祈りのムーブメントを
★フェスティバル2001セミナー:万代栄嗣氏—青年たちと共に行動しよう
★フェスティバル2001セミナー:古屋安雄氏—大衆に宣教伝道を  = 4 面 全面広告=
☆日本ペンテコステ親交会第37回教役者大会
2002年2月5日~8日 会場:遠鉄ホテル・エンパイア
http://beach.biwako.ne.jp/~jpf2001/  = 5 面 =
◎サッカーW杯伝道グッズ準備着々と——ガンバ大阪・松波正信選手の証しも掲載
★石井十次を支えた香登教会——岡山県備前市で企画展(12月9日まで)
★<召天>彫刻家・柚月芳さん100歳で逝く
★ハワイからやってきたフラダンスと賛美の宣教チーム「AS ONE」
★パプアニューギニア:フリ語聖書全巻を訳出  = 6 面 生活のページ=
★<あの日のメッセージ>「信ずるは業なり」後でわかった師のひと言 記・小坂 忠
★<真っ向勝負>質問:自分の都合で祈る自分がイヤ 回答者:平林佐知子
★<今週の本棚>『霊性の飢餓』J・カルヴァン著(教文館、1500円)
★<今週の本棚>『高度を上げよ』工藤弘雄著(キリスト新聞社、1300円)
★<今週の本棚>『福音を恥としない』太平洋放送協会編(同協会、1000円)
★<情報クリップ>催し情報ほか  = 別刷1 面 =
★20世紀の世界宣教 総括と展望
★ジョージ・バウアー氏が訴える特に祈りが必要な世界の10ヶ国
★20世紀の宣教の課題  = 別刷2 面 =
★カラー版 2001年世界宣教地図

大阪「フェスティバル2001」閉幕−−多彩なプログラムで決心者1000人以上0111180101

11月1日から3日間、大阪城ホールを会場に近畿地区の教会協力による宣教大会「フェスティバル2001」(主催・同実行委員会、松沢力男実行委員長)が開催された。
3回の一般大会のほかに、対象を絞った女性大会、福祉大会、子ども・青少年大会、青年大会が開催され、3日間で3回の宣教大会と4つのセミナーに延べ1万7410人が参加、メッセンジャーの招きにこたえ千67人が信仰の決心を表明した。
 大会期間中、夜はクリスチャンでない人を対象にした一般大会が行われた。
第1夜は中川健一氏(ハーベスト・タイム・ミニストリーズ理事長)が、第2夜と第3夜は村上宣道氏(ホーリネス・坂戸キリスト教会牧師)がそれぞれわかりやすく福音を語った。
一般大会にはゴスペルシンガー、レーナ・マリアさんをはじめ元ヤクザの伝道グループ「ミッション・バラバ」、ブラックゴスペルシンガーのラニー・ラッカーさんらが出演し、大会を大いに盛り上げた。
 今回の大会では従来の同スタイルの大会になかったものとして、福祉大会の開催が挙げられる。
これまで会場のバリアフリー化や手話通訳者の起用などで障害者や高齢者の参加を促してきたが、一部には「それでもこのような大会参加に疎外感を感じる」といった声があった。
それに呼応する形で開催した新しい試みだ。
 大会参加者からは「集会ごとに内容が濃かった。
期待以上に神様の存在を感じた」「大会の司会者が、クリスチャンではない人によく配慮していてよかった」「神の摂理の中に困難があっても信仰を持ち続けていく決心をした」といった声が聞かれた。
 最終日の閉会の時にはそれまでの大会のハイライトを編集したものをステージ両側のスクリーンに上映し、大会を振り返った。
松沢力男実行委員長が「これは終わりではなく始まりです。
この日本に、アジアに、世界にキリストの福音が宣べ伝えられるように」と語り、大会を締めくくった。
福音を伝えるため2年前からの祈り  同大会は当初、主講師にフランクリン・グラハム氏をアメリカから招いて行われる予定だったが、グラハム氏の都合でキャンセルされたため、振り出しに戻った。
しかし大会開催を望む声があり、仕切り直しをして調整を進め、半年前に本格的に実行委員会をスタートさせた。
 大会実行委員長の松沢力男氏は「今回の大会は当初の講師が来られなくなったことから、もう一度仕切り直しをし、わずか半年の準備期間となりました。
しかし、その中でも教会の協力体制は広がり、動員、献金、奉仕においては、700以上の教会が協力して下さったと思います。
一方で時間的に大会への参加を促すという面では十分に整わずに本番を迎えたという感じです。
動員面ではもっと多くの人に来ていただきたかったという思いはありますが、様々な制約の中で評価できる結果ではないでしょうか。
なかでも、女性大会は、本当に地道に準備祈祷会を続けてきただけあって多くの参加者がありました。
そういう意味でこの方向でよかったんだと確信しています」と大会を振り返る。
 今回、福音派の諸教会だけでなくペンテコステ・カリスマの教会とも協力体制を取ったことについて、大会総務局長の高田義三氏は「福音を伝えようという点で日本基督教団関係と福音派、ペンテコステ・カリスマの教会が協力し、この大会が開催されました。
開催されたこと自体にも大きな意義があると思います。
むずかしい局面もありましたが、多くの協力・歩み寄りが得られたことは意義深いです。
やはり、最初にスタートした2年前から祈りが積まれてきたその実だと思います」と語った。

今年も聖書全巻リレー通読会−−超教派で毎年開催へ0111180202

キリスト降誕2千年の「東京大聖書展」から1年を記念して、新宿区のウェスレアン・ホーリネス淀橋教会で、同教会と財団法人日本聖書協会の主催による「エキュメニカル聖書全巻リレー通読会」が、10月30日から11月3日まで開かれた。
聖公会、カトリック、日本基督教団、日本ナザレン教団、日本イエス・キリスト教団など幅広い20数教会から、最年少は4歳から最年長は82歳までの約150人が朗読した。
 日本聖書協会によると、これまで1教会単位の聖書全巻通読会は約30教会で実施されてきたが、カトリック、プロテスタントを横断した超教派では、昨年東京大聖書展にちなんで開催したのに続き今回が2回目。
聖書の解釈では理解が分かれる諸教派が、聖書自体の朗読なら共にできることを味わった聖書展関係者らが、その良さを継続しようと企画した。
 超教派とあって、朗読は参加者が普段使っている文語訳、口語訳、新共同訳、新改訳のどれでも可。
参加者からは「日ごろなじんでいる聖書以外の訳でもみことばを聞き、新鮮に感じた」などの感想も聞かれた。
 リレー通読は10月30日朝9時30分、名誉委員長の森一弘カトリック司教の奨励による開会礼拝に続き、10時から創世記第1章を出席者一同で朗読。
11月3日午前10時20分、黙示録22章を出席していた26人が全員で朗読し終え、完了した。
 閉会礼拝で、実行委員長の峯野龍弘氏(淀橋教会牧師)は、黙示録22章18節以下から奨励。
「ニューヨークでのテロ、それに続く細菌テロ、いかにも世の終わりを思わされるアフガニスタンにおける攻防戦。
そうであればこそ、主のみことばの上にしっかりと立ち、何ものにも動かされない信仰をもたせていただきたい」として、聖書が最後をしめくくっている警告の言葉に注目。
「聖書全巻を一句ももらすことなく大切なものとして、付け加えることなく、引くことなく守ることが、聖書によって求められている。
終わりの時代には偽預言者、偽キリスト、異端が出てきて惑わすと書いてあるが、異端の人々は聖書を使いながらそれに付け加えたり引いたりする」と、聖書の言葉を選り好みして読むことを戒め、「聖書の完全性を改めて心に銘記したい」と締めくくった。
 朗読参加者の登録料をチャリティとし、約20万円を日本聖書協会125周年記念募金の一環としてアフリカにフランス語聖書を贈るための資金にささげた。
両主催者は、来年以降も同じ時期にエキュメニカル聖書全巻リレー通読会を開催する予定。

サッカーW杯伝道グッズ準備着々と−−ガンバ大阪・松波正信選手の証しも掲載0111180501

2002年韓日共催ワールドカップをスポーツ伝道の機会にしようとする伝道団体の総合窓口、ゴール2002(吉持章会長)では着々と準備が進められている。
その一環として、全国家庭文書伝道協会(EHC)によりトラクトが作成された。
トラクトには、Jリーグのガンバ大阪で活躍している松波正信選手の証しなどが掲載されている。
 「最終的に自分の力しか信じるものはありませんでした」。
トラクトの中でそのように振り返っている松波正信さんは、サッカーを通じ3つの大きな選択をしてきた。
 1度目は、高校進学の時に出身地の岐阜県を出て、単身で上京し、サッカーの名門である帝京高校へ入学したこと。
 2度目は、ちょうど、Jリーグが発足した高校3年生の時。
大学進学か、プロに行くかの選択を迫られた。
不安はありながらも、プロへ進み「プロ一年目は、自分でも本当に驚くほど活躍」できた。
 3度目は、「ボロボロになった」膝を手術する時。
そのころ出会った妻に誘われ、気の進まぬまま行った教会での「祈り」が、手術を受けることに不安を覚えていた松波さんにとって「大きな励まし」となった。
 「手術後、ボールを蹴れるまで3ヶ月はかかると言われていたのに、1ヶ月後にはボールを蹴っていました。
久しぶりに蹴るボールの感触はなんとも言えず、気がつくと自分ではなく、神という存在に信頼している自分がそこにいました。
目には見えなくても、確かにこのオレと共にいてくださる神の存在をはっきり感じることができたのです」  その後、聖書を学び受洗。
 「もちろんクリスチャンになったからといって、何もかもいつもうまくいく、なんてことはありません。
むしろその後も何度か、膝を痛めたり、スランプにもなりました。
でもこうした試練をとおして教えられたことは、神はオレにとっていつもベストな方法を備えてくださるということでした」と証ししている。
 このトラクトには、松波さんの記事のほかに、韓国紹介や、ビデオ「ジーザス」のこと、また、スポーツ選手出身の伝道者アーサー・ホーランド氏によるメッセージが掲載されている。
 「ワールドカップは二度とない伝道のチャンス。
今年のうちからトラクトを配り、伝道に用いてほしい」とEHCのスタッフは願う。
 トラクトのサイズはA5判。
12ページ、オールカラー。
1部20円。
1000部単位の購入は1部10円。
問い合わせ・注文はEHCまで。
TEL03・3353・9349。
 ◇ほかに、各キリスト教団体が製作するサッカー選手の証しを交えた伝道文書などを作成中。
 サッカー選手のマンガ文庫本(新生宣教団)、現役ブラジル人サッカー選手の証し入り9か国語ルカによる福音書と韓日対照聖書(日本聖書協会)、サッカー選手の証しを入れたビデオ「ジーザス」(JCCC)、試合の組み合わせと証しの入ったポケットガイド(日本バプテスト宣教団)など。
グッズ作成だけではなく、祈り会が、毎週金曜日午後7時30分から、東京・千代田区のお茶の水クリスチャンセンターで行われている。
TEL03・3259・1026。