[CSD]2002年3月17日《ヘッドライン》

[CSD]2002年3月17日《ヘッドライン》
 = 1面 =
★リストラがチャンス——自主退職の翌日に映画伝道会を開催
★映画「親分はイエス様」私立高校でも自主上映会
◎海外日本人伝道の課題にハワイで宣教研修会——海外教会も日本伝道を担う
★中国:米大統領訪中時に逮捕のクリスチャン47人が釈放
★<「信仰」という名の虐待>[8=最終回]主イエスは虐待する宗教者になんと言ったか 記・パスカル・ズィヴィー
★<落穂抄>説教ワークショップ

 = 2 面 =
★日本ルーテル神学校校長・徳善義和氏が最終講義
★「日の丸・君が代」なぜ強制?——日本人の法意識克服がカギ
◎JEMA:新会長にR・リーフ氏——韓国人宣教師組織が再加入
★日基教団障害者差別問題小委:触法精神障害者の新処遇制度案撤回を要請
★カンバーランド:テロ、武力報復、参戦法にも反対
★(株)国際文化センター:新事務所で賛美の集いアガペーシップ開催
★<世界の出来事フラッシュ>インド、フィリピン
★<今月の試写室>「マップ・オブ・ザ・ワールド」 評・高梨 大
★<論説>ブッシュ氏明治神宮参拝——軽くないキリスト者大統領の「お辞儀」 記・蔦田 公義

 = 3 面 書店特集=
★充実のCDコーナー5000枚——東京・オアシスブックセンター
★新刊児童書3000冊——東京・教文館
★ホスピタリティあふれる店——ライフセンター福岡書店

 = 4 面 =
★在日大韓基督教会牧師座談——多様化する在日教会の今

 = 5 面 =
★会堂全焼から3年 新会堂献堂——日本イエス・阿南教会
◎ハワイに日本語キリスト教書店オープン——インターナショナル日本人キリスト教会
★札幌で福音派とペンテコステ派が合同で賛美集会
★<召天>フレッド・スンベリ氏(元関西聖書学院院長)
★<召天>葛原 千秋氏(レークサイド日本人キリスト教会名誉牧師)
★ナイジェリア:カトリック大司教が死刑判決女性の身代わりを申請

 = 6 面 生活のページ=
★<あの日のメッセージ>放蕩息子はまさしく自分 記・井上 義実
★<真っ向勝負>質問:同じくラブの女の子から告白されて・・・ 回答者:平林 佐知子
★<今週の本棚>『これだけが自慢』伊藤 顕栄著(いのちのことば社、1238円)
★<今週の本棚>『奇跡の村』佐藤 早苗著(河出書房新社、1800円)
★<今週の本棚>『津軽の野づらから』鈴木 和男著(日本基督教団出版局、1900円)
★<情報クリップ>催し情報ほか

海外日本人伝道の課題にハワイで宣教研修会−−海外教会も日本伝道を担う0203170103

日本人の海外進出は新しい局面を迎えていると言われる中、21世紀の宣教の重要な部分を占める海外日本人伝道の課題を現地で考えようと、2月10日から15日まで、ハワイ・ホノルル市で「聖書と宣教研修会」が開かれた。関西ミッション・リサーチ・センターの呼びかけで日本から30人の教職・信徒が出席、マキキ聖城キリスト教会(黒田朔牧師)でハワイの日本語教会の信徒と交流した。
 主題講演で小林和夫氏(東京聖書学院院長)が、宣教とは何かというキリスト教会の根本問題にふれ、ミシオデイ(神の宣教)すなわち「ミッションは神のもの」という認識の重要性を強調した。さらに、そのミッションを担うクリスチャンが、ビジオデイ(神を見る)という強力な経験をしなければならないと語り、「ああ、もうだめだ」と全く神の前に出られない存在だったイザヤの献身の例をあげて解説した=写真。
 セミナーでは、日系人伝道に当たる牧師の家庭に生まれハワイで育った黒田摂氏(日本人クリスチャン・フェローシップ・ネットワーク=JCFN=代表)が、世界における日本語ミニストリーの全体像を語った。その中で、海外での永住(移民・国際結婚など)以外の長期滞在者の問題にふれ、海外でクリスチャンになる人が毎年千600人も日本に帰国しているが、帰国後の適応に困難があり、その7、8割が教会に行かなくなるなどの問題点を指摘。日本の教会に、そのような人々を受け入れる課題があることを述べた。
 研修会が開かれたマキキ聖城キリスト教会は、長く日系移民に福音を伝える使命を担ってきたが、戦後は長期滞在の日本人も信仰をもつようになった。セミナーで黒田朔牧師は、現在ハワイに住む20万人の日本人の救霊の課題にふれ、日本では教会に行かない人々も海外生活の困難から日本語礼拝に集うようになる実態を紹介。「海外でクリスチャンになった人が日本に帰り福音の証し人になる。ハワイの日本語教会は日本を伝道するミニストリーを担ってもいる」と新展開を示唆した。
 長年ハワイで牧会し、現在は巡回伝道に携わっている中野雄一郎氏は、最後のメッセージで、今アジア各地で日本語伝道が活発化している状況を、伝道が禁じられている中国での可能性などを交え紹介。「この分野は21世紀伝道の大きな課題となる」と語った。
 なお、同研修会は今回を第1回として、海外における日本語伝道の可能性を探るため、来年以降もアジア各地で開催する予定だ。

JEMA:新会長にR・リーフ氏−−韓国人宣教師組織が再加入0203170203

日本福音宣教師団(JEMA)は2月26日、東京・千代田区のお茶の水クリスチャンセンターで第35回総会を開き、今期で会長を退任するポール・パイク氏(OMF)に代わり、新会長にレイ・リーフ氏(SEND)を選出した。また、在日韓国基督教宣教協議会、アガペー・ミッションの加入を承認した。韓国人宣教師の組織としては以前、在日韓国人宣教師協議会がJEMAに加盟していたが、日本福音同盟(JEA)に加盟していた在日韓国宣教連合会と合併したことなどから一時脱退。改めて、JEAの協力会員に位置づけられているJEMAに加盟し、整合性をはかった。
 報告の中では、参加者が年々急増しているCPI(開拓伝道研修会)が、2001年は300人を超え、そのうち100人以上が日本人だったことなどが注目された。JEAの動きが詳細に報告され、礼拝では蔦田公義JEA理事長が説教した。

ハワイに日本語キリスト教書店オープン−−インターナショナル日本人キリスト教会0203170502

今年で宣教20周年を迎えるハワイ・ホノルル市の単立・インターナショナル日本人キリスト教会(三橋恵理哉牧師)では、新会堂の献堂にともない、教会の施設の一部にハワイでは初めての日本語キリスト教書店をオープンした。
 同教会は1982年に三橋恵理哉、恵子夫妻が宣教師としてハワイに派遣され、日本語礼拝を開始。特に、仕事の関係でハワイに長期滞在している日本人を中心に伝道してきた。昨年までホテルでの集会や倉庫を改造した仮会堂での礼拝など、宣教の拠点を点々としてきたが、昨年11月、ホノルルの中心部にある元日本語学校の2階建ての校舎を取得し、改造して新会堂を完成した。1階が会堂で2階が書店と事務所など。
 キリスト教書店は、これまでの仮会堂の一角にあった図書コーナーを独立した店舗としてオープンしたもの。現在、同教会には三橋牧師夫妻のほかに冬木友博牧師が赴任しているが、書店の責任者には、3年前に会社経営者から劇的回心を体験した中林義朗さんが就任、神学校に学びながら文書伝道の働きに情熱を燃やしている。
 所在地はInternational Japanese Christian Church 1252 Young Street,Honolu lu, HI 96814 (+1)808・591・8877。