[CSD]2002年5月5日《ヘッドライン》

[CSD]2002年5月5日《ヘッドライン》 **今週は創刊35周年記念特別号として5月12日号との合併号です。次回の発行は5月19日号です。**  = 1面 =
★聖誕教会篭城 現地から証言:武装勢力が教会を盾に——息ひそめるキリスト者住民
◎首相の靖国神社「例大祭」参拝の意味——宗教性強い最重要祭儀 解説・西川 重則
★有事法制にSTOP!
★<青天幕に射した光>[5]イエス様信じて飲めば治るよ
★<落穂抄>情報の速報性と正確性
 = 2 面 創刊35周年企画=
★時代をみつめて35年——軸足をしっかり据え変化には機敏に対応 記・根田 祥一
★評価と期待:ますます確かな情報を 記・若狭 正一
★評価と期待:強調、協力の「場」に 記・横山 武
★評価と期待:地道な働きを励まして 記・品田 与志夫
★評価と期待:開拓伝道にかかわる記事を 記・川崎 廣
★評価と期待:キリストの教義を 記・有賀 寿
★評価と期待:教会全体を網羅した社説を 記・大沼 孝
★評価と期待:ねばり強い追求精神で 記・アーサー・ホーランド
★評価と期待:ネットワークを築こう 記・小平 牧生
★クリスチャン新聞35年の歩み
 = 3 面 創刊35周年企画=
☆クリスチャン新聞ができるまで
★クリスチャン新聞35年の歩み
 = 4 面 創刊35周年企画=
★教会を生み出した原動力——キリスト教主義 いこいのみぎわ
★下町に教会の存在感——アッセンブリー・大島キリスト教会
★山陰伝道の拠点健在——福音教会連合・米子キリスト教会
 = 5 面 創刊35周年企画=
★福音をより美しく伝える——デザインコンテスト(8月20日締切)
公募1:装丁デザイン部門(あかし文学賞入選作品の装丁デザイン)
公募2:教会デザイン部門(週報、チラシなどのデザイン)
 = 6 面 特集・韓国=
★世界に出ていくオンヌリ教会——芸術性のあるk礼拝
★ヨイド純福音教会がサラン教会弟子訓練プログラムを採用
★インタビュー:ハ・ヨンジョ氏(オンヌリ教会主任牧師)
★インタビュー:高 茂松氏(韓国基督公報社社長)
★インタビュー:国家民族的悔い改めを——吉田耕三牧師
 = 7 面 ワールドカップ伝道=
★僕の監督はイエス様——元プロ選手、今は牧師のA・R・レジャイアンさん
★W杯は福音を伝えるチャンス——仁川ハレルヤサッカーチームの李榮武監督
★茨城でイエス復活マラソン——喜びを体で表す
★ソウル:開幕試合当日に大掛かりな伝道
★W杯直前、この機会を逃がすな——各地で伝道フェスティバル
 = 8 面 ザ・教会=
★ヨハン(淀韓)東京キリスト教会、ヨハン早稲田キリスト教会
http://www.yohan.or.jp/waseda/
 = 9 面 アーティスト特集=
★日本人にも親しみやすいゴスペル——CD「Come On Everybody!」製作した粟野貢司・めぐみ夫妻
★全身使っての賛美——13年目のジャパニーズ・コンチネンタルズ
 = 10 面 =
★宣教師訓練センター初の全国大会——23か国に卒業生102人を輩出
★同盟基督:教団運営システム検討へ——引退牧師に住居費援助給付
★ナザレン:JEA加盟は継続審議に——ペイオフ対策で財務専門委設置
★新連載<神のかたち>彼にふさわしい助け手を造ろう 記・稲垣緋紗子
★<教界の動き>香港日本基督者会、関西聖書神学校ほか
★<世界の出来事フラッシュ>フィリッピン、ロシア
★<論説>日本の教会の35年——この時代に必要な4つの指針 記・岡村 又男
★あかし文学賞:キャンドルの灯火[5] 作・島田 裕子
 = 11 面 全面広告=
☆UBS DAY(聖書協会世界連盟祈祷日)2002年5月9日(木)
URL http://www.bible.or.jp/
 = 12 面 関西だより=
★事故被害者に希望の灯——一粒の麦となった長男の真相解明に善意の署名集まる
★洗礼槽に聖画を篆刻(てんこく)——信仰の証しとして製作
★韓国人牧師の生涯を描いた「殉教譜」再刊——弾圧下の貴重な信仰の記録
◎インターナショナル・バイブル・チャーチがVIP関西センター内に移転
★日向かおりさんのCD、韓国でカバー
★大阪で本紙読者の集い開催(5月20日)
 = 13 面 =
★<北から南から>仙台:閉じられた教会 ——召された開拓者の足跡刻む
★6色の声で腹話術——韓国人形祭で好演した松浦慶子さん
◎「家族そろって」琉球ゴスペル——具志堅ファミリー本土でコンサート
★2002年も子どもの心とらえたい——ジョイジョイキャンプ、子どもセミナー開催
 = 14 面 生活のページ=
★<あの日のメッセージ>ボランティア後 牧師の一言 記・佐藤 聡
★<真っ向勝負>質問:なんで人は死ななきゃいけないの? 回答者:井上健二郎
★<今週の本棚>『EXODUS 出エジプトに聞く』服部嘉明著(ユーオーディア、2000円)
★<今週の本棚>『私は私らしく』水野 源三著、森住ゆき・絵(フォレストブックス、1000円)
★<今週の本棚>『イペーの花咲く地から』ブラジル日系証し集刊行会編(一粒社、700円)
★<情報クリップ>催し情報ほか

首相の靖国神社「例大祭」参拝の意味−−宗教性強い最重要祭儀 解説・西川 重則=0205050102=

「小泉首相が4月21日、靖国神社を参拝した。中国、韓国が敏感に反発したほか、「政教分離の会」(西川重則事務局長)は同日、日本キリスト教協議会(鈴木伶子議長、大津健一総幹事)が23日、各地の靖国参拝違憲訴訟団も相次ぎ抗議声明を出した。折しも靖国神社は春季例大祭。この時期の参拝の意味を西川氏に解説してもらった。
 小泉首相は4月21日午前早く、首相に就任して2度目の靖国神社参拝を行った。昨年の8月13日午後4時半過ぎにいわゆる「熟慮」の末、首相は前倒しの参拝を行い、国の内外に大きな影響と波紋を投じ、今日に至っている。それがまだ記憶に新しい中で、なぜ今、首相は靖国神社参拝を決断したのだろうか。
 ひとつには、首相が参拝した4月21日が靖国神社にとってどのような日なのか、その重大性を考えていなかったのではないかと思われる。
 首相は、昨年8月13日、近隣諸国に配慮して「前倒し」参拝をした。今回ははるかに早く「前倒し」参拝を行ったのだが、その前提は文字通り、近隣諸国に対する政治的な配慮に基づく参拝であり、「内閣総理大臣である小泉純一郎が参拝した」と記者に答えている。ちなみに「である」は私的参拝を意味しており、「として」は職務論に基づく公的参拝を意味するとされている。
 ともあれ、今回の参拝において、首相は、公私を明らかにしていないが、政府側は、小泉首相に対する違憲訴訟が始まって以来、「公式」参拝即違憲判断を恐れて、首相の参拝即私的参拝と釈明しており、4月21日午前中に参拝したから宗教色が薄いと速断しているように思われる。
 靖国神社にとって、春季例大祭は4月21日から始まり、23日で終わる。21日は靖国神社にとって最も重要な祭儀の一つである「霊璽奉安祭」を行い、戦没者の合祀がなされる。そして天皇の代行である勅使の参向がなされ、皇族が参拝する。現行憲法では、天皇が象徴であることが明記されており、国事行為が許されているが、もうひとつは「天皇の神社」靖国と言われるように、天皇は靖国神社の最高の祭り主である。その天皇の代行である勅使の参向が第1日目に行われる。その日の午前中に神社神道方式でない参拝をしたから宗教色が薄いと釈明しても、靖国神社側では納得できない。例大祭が午後3時から始まるから、宗教とは無関係であり、合憲であるというのは政府側の言い分に過ぎない。
 昨年8月15日、「英霊にこたえる会」「日本会議」は、決議文の中で、首相に8月15日ばかりか春と秋の例大祭にも、合わせて3回の靖国参拝を求めることを明らかにしていた。今回、首相が靖国神社に行って、ひとりで私的に参拝したと弁明しても、靖国神社の春季例大祭の第1日目の諸儀式とその内容、位置づけについて考えることなく、特定の立場に立つ一部の国民、一部の戦没者遺族あるいは遺児の思いを代弁して参拝したことに変わりはない。
 しかも、長期にわたる侵略と加害の責任者が合祀されている靖国神社に、在韓や台湾の多くの戦没者が知らないうちに合祀され、戦後のいまもなお、深い傷あとを残したまま合祀拒否の運動を続けている旧植民地の遺族や遺児たち、在韓の原告たちの痛みや憤りの思いを前に、首相の参拝はあまりにも理不尽な行為ではなかろうか。
私たちは、有事法制の審議が始まる直前の靖国神社参拝が意味する深刻な課題を銘記し、新たな時代の靖国神社問題に取り組むべく決意を新たにしたいものである。
(解説・西川重則=「政教分離の会」事務局長)

インターナショナル・バイブル・チャーチがVIP関西センター内に移転=0205051204=

インターナショナル・バイブル・チャーチ(IBC=黒田禎一郎牧師)が、大阪・北浜のVIP関西センター内九階に移転し、4月13日参加者は約150人を迎えて開所式が行なわれた。ゲストメッセンジャーは中川健一牧師、特別賛美は工藤篤子さんと賛美ユニットのLaLo。
 黒田牧師が96年から北浜で始めた月曜礼拝には年間千人が出席、多くの人が教会につながっている。黒田牧師は「半年前まではこのような場所に来られるとは思ってもいませんでした。神様は奇跡を起こしてくださいました」とあいさつ、IBCの歩みをふりかえりながら「神を人生の第一優先に置いていたら必ず祝福されます」と結んだ。
 VIP関西センターのオーナー梅津善一さんと、改装工事を手掛けたVIP京都の堤重和さんには感謝状が授与された。
 賛美ゲストの工藤篤子さんは「良い働きを始められた方は」というみことばからの歌をヘブライ語とスペイン語で賛美し、「この歌の通り、良い働きを始められた方は必ず完成してくださいます」と祝った。
 中川牧師は「幻を見る人々」をテーマに講演した。「キリスト者のビジョンは天から下る。神のビジョンはいつも小さな始まりだが、あとで考えると大きな歴史を動かすことになる。神のビジョンを共有する私たちキリスト者が全世界に福音を宣べ伝えていこう」と、新しい場所からより高いビジョンを掲げて、福音を発信しようとしているIBCの働きを激励した。

「家族そろって」琉球ゴスペル−−具志堅ファミリー本土でコンサート=0205051303=

ウチナーグチ(沖縄方言)の歌詞を独特の音階と節回しに乗せて歌う琉球ゴスペルの具志堅ファミリー(沖縄バプテスト連盟・胡屋バプテスト教会員)が、軽井沢ジョイジョイキャンプ(CS成長センター主催)のゲストに招待された。これを機に3月に埼玉県と千葉県の教会でコンサートを開き、家族全員で琉球ゴスペルを披露した。家族全員でのコンサートは、本土では3度目。
 埼玉ではインマヌエル浦和教会(新垣重夫牧師)でコンサート。長女の園子さん(15)がサックス、次女聖美さん(13)がドラム、妻のムツ子さん(38)と長男義也君(11)、次男創君(10)、三女シオンちゃん(8)、四女ホサナちゃん(6)が歌、そして具志堅哲さん(49)がバックで琉球三味線を巧みに奏でる。
 教会学校でよく歌われる「ラララジョイジョイ」「主の喜びが心にあれば」(ともにプレイズワールド)を琉球三味線の音に乗せ賛美。琉球独特のテンポと旋律がゴスペル音楽とマッチし、聴衆は沖縄の雰囲気を味わった。
具志堅ファミリーのコンサートは、琉球ゴスペルという点だけでなく、「家族そろって」が注目を集めた。このスタイルは「音楽だけでなく、家族の一つの形を示していきたい」という哲さんとムツ子さんのビジョンでもあるという。
地元沖縄県では、「家庭崩壊が叫ばれている現代にあって家族全員でコンサートをするのは珍しい」と注目された。そのため「学校や市の行事によく呼ばれる」と哲さんは言う。「クリスチャンだから、という理由で呼ばれることはないですね。みんなでやっているから呼ばれるんです。そこで、賛美歌もよく歌いますよ」
特に「主の喜びが心にあれば」は、どこで歌っても喜ばれ、口ずさむほどよく覚えてくれるという。哲さんは「これからも可能な限り、家族でコンサートを続けていきたい」と語った。