[CSD]2003年6月15日《ヘッドライン》

[CSD]2003年6月15日《ヘッドライン》
 = 1面 =
◎「キリスト教の好意促進とクリスチャン拡大のための調査」結果まとまる——「入信したい」女子学生4%も
★m-floのバーバル、生き様を語る——7月7日VIP表参道にゲスト出演
★パレスチナ:イスラム公式宗教家にキリスト教界指導者ら難色
★<復活——中嶋常幸プロ>[9]自分でもがいて宝探し
★<落穂抄>虹とひまわりの娘

 = 2 面 =
★日本福音同盟:使命と展望具体化へ——クリスチャン10%目指す
★高齢化・無牧化の教会に朗報——讃美歌21も搭載可「ニューヒムプレーヤー」
★イスラエル・パレスチナ犠牲者遺族が来日講演
★<論説>有事法制と信教の自由——容認できぬ「軍事的公共性」 記・油井 義昭
★<神のかたち>[43]女が、女が男の創造者である、と教えることを許しません 記・稲垣 緋紗子
★<今週の本棚>『預言者・牧会者エードゥアルト・トゥルンアイゼン 上・下』R・ボーレン著(教文館、2400円) 牧田 吉和評・
★<今週の本棚>『クリスチャンの繁栄』ケネス・E・ヘーゲン著(エターナル・ライフ・ミニストリーズ、3300円)
★<今週の本棚>『たくさんの愛をありがとう』平野 美津子著(日本キリスト教団出版局、2400円)
<情報クリップ>催し情報ほか

 = 3 面 全面広告=
☆『「自分」を生きる人生に』——クリスチャン新聞福音版メッセージ集
☆休息的時間——神田めぐみさん(トロンボーン奏者)
☆『生きることに疲れたあなたへ』——20人の信仰者の足跡

 = 4 面 =
★「キリスト教の好意促進とクリスチャン拡大のための調査」詳報——関心あるのになぜ教会来ない?

 = 5 面 =
★8月12日から4日間、日本福音同盟世界青年大会
☆「あかし文学賞」から「ペンライト賞」へ——装い新たに共同募集

 = 6 面 結婚特集=
★障害持つ2人、鍼灸師と患者の愛実る——村尾嘉臣・トシエ夫妻
★共に聖書配布する中で導かれ——佐藤隆司・直子夫妻
★神様と夫婦「三撚りの糸」——藤川義・真澄夫妻

 = 7 面 =
◎チアにっぽんコンベンション2003、75%が初参加——30教会2千家族が準備中
★心の喜びを賛美しよう——ミクタム「ワーシップ賛美大全集」発表会
★米国:ビリー・グラハム伝道、4日間で決心者1万6千人超える
★<恵みのどんでん返し>悩んできたならきっといい仕事が 記・町田 俊之(美術伝道者)
★<今月の試写室>「キリクと魔女」憎んできた相手との和解がテーマ 評・高梨 大

 = 8 面 ビジネスマンのページ=
★仕事は塩水を飲むようなもの——梅津 善一さん(公認会計士、VIPクラブ大阪会長)
★<クリスチャンのための経営塾>[10]「アイドマ理論 下」 記・鹿嶋春平太
★<BUSINESS BOOK REVIEW>『ディズニーランド流心理学』山田 眞著(三笠書房社、533円) 評・中野 雄一郎
★<私の信仰とビジネス>[10]全員経営 記・小倉 昌男(ヤマト福祉財団理事長)


「キリスト教の好意促進とクリスチャン拡大のための調査」結果まとまる−−「入信したい」女子学生4%も0

キリスト教に関心や期待をもっている層は合わせて人口の10%にも及び、女子学生の4%は「現在キリスト教に入信したい」と考えている||日本ではクリスチャン人口1%の壁が破れないと言われてきた中で、そんな意外な実態が、首都圏の千人余りに実施された専門機関による調査で明らかになった。これはビジネスマンや専門職の信徒、宣教師、牧師らが昨年来、日本の霊的な変革を目指して研究・討論を重ねてきた「エリヤ会」が、昨年12月に調査会社に委託し、マーケティングリサーチの手法で調査したもの。エリヤ会では調査結果がまとまった今年3月以来、同データを分析してきた成果を基に7月19日、都内でシンポジウムを開く。そこで調査報告書を公表するとともに、各教団教派、伝道団体関係者らを招いて討議し、調査データを宣教の戦略づくりに生かす道を探る。(4面に詳報)

 これは「キリスト教の好意促進とクリスチャン拡大のための調査」。ノンクリスチャンは宗教全般やキリスト教をどのように見ているのか、また、今までにキリスト教に接した経験がある人・関心をもっている人はどれくらいいるのか、なぜ関心がありながらクリスチャンにならないのか、を明らかにすることを目的に昨年12月、首都圏30キロ圏内の15歳から59歳の一般男女各525人、計千50人を対象に行われた。
 同調査によると、宗教に関心がある人は17%、宗教を信じている人は仏教9%、創価学会5%、神道1%に対し、全体の2%が「キリスト教を信じている」と回答した。50代が仏教を信じている比率が高い(20%)のに対し、キリスト教を信じているのは、女性の学生で5%、34歳以下で4%と高い比率を示した。
 現在入信している宗教では、キリスト教は1%で従来の統計と一致するが、以前入信していたが現在はやめてしまった人が1%いた。日本の教会では洗礼後に教会生活から離れてしまう人が多いことが指摘されてきたが、今回の調査でその数が現在の教会員とほぼ同数であることが分かった。また、以前は入信したいと考えていたが、現在はその気持ちがない人が4%いる。これらの層の人々がなぜ入信をあきらめてしまったのか、原因の分析によって、せっかくキリスト教に関心をもちながら信仰に至らない人々に、どのような対応が必要なのかが解明できるものと期待される。
 キリスト教に「関心がある」と答えたのは8%。その比率は男性より女性の方が高く、中でも女子学生が17%と高率を示している。さらに「現在キリスト教に入信したいと思っている」人は全体の0・5%だが、女子学生では4%にも及ぶ。
 調査は、これらキリスト教に関心が高い層に、関心があるのになぜ教会に行かないのか、どのようなきっかけがあれば行くと思うか、また教会やクリスチャンへのイメージが入信意向の高低とどのような相関関係にあるか、などについても尋ねている(4面に続く)。

 教派・宣教団体の
 関係者らとシンポ
  戦略を討議へ

 ◆シンポジウム「変革への提言」は7月19日(土)午後1時30分から5時30分まで、東京・千代田区神田駿河台のお茶の水クリスチャンセンター4階で。参加費は調査報告書資料代・会場費を含め3千円。申し込み先着順80人限定。申し込みは&0422・22・8744、またはEメールray@zam.att. ne.jp、レイ・フランクリンまで。=0306150101=CSD1060=
◎8月12日から4日間、日本福音同盟世界青年大会=0306150501=CSD1061=
 日本の教会の若者が日本と世界の宣教に立ち上がるようにと、日本福音同盟(JEA、蔦田公義理事長)が今年8月12日から15日まで東京・渋谷の青山学院大学を会場に開催する「JEA世界宣教青年大会〈SSST=すっと=青山〉」(小川国光実行委員長)まで、あと約2か月。セミナーや宣教報告、コンサート、120以上の分科会などプログラム内容も固まり、JEA加盟の諸教派では全国から青年を参加させる準備態勢を整えている。

 SSST青山の参加資格は「15歳(高校生)から39歳まで」。JEAの信仰基準と参加心得に同意し所属教会牧師の承認があれば、JEA以外からも参加できる。6月初旬にあった第18回JEA総会では、牧師たちの中から「40歳以上はどうしても参加できないのでしょうか」「地方から高校生だけ東京に送り出すのは不安。引率してはだめ?」と質問も出た。
 事務局では「そういう要望に応えて、海外からの講師による別枠の講演会を、年齢制限なしで用意しました。また40歳以上の先生方にはボランティアで奉仕していただくことができます」。大会で聖書講解を担当するアジス・フェルナンド氏(スリランカのユース・フォー・クライスト全国理事長)、セミナーを担当するグレゴリー・ウェイブライト氏(米国のトリニティー国際大学学長)が14日午後、青学に近い日基教団・渋谷教会で「我々の伝道刷新はどこから?|新約聖書におけるサーバントリーダーシップ」をテーマに講演する(参加費別)。同講演会の参加者は同日夜、青学講堂での全体集会にも参加できる。牧師たちからは「50代の私にも参加の可能性があると聞いてうれしい」「40歳以上の牧師は会場掃除のボランティアに行きます」などの声が相次いだ。
 JEA加盟教団教派の多くでは、全国から青年たちが参加しやすいように参加登録費(4千円)の全額や一部あるいは交通費を補助する。主催者も格安の宿泊施設を用意したが、諸教派は更に安くしようと首都圏の関係教会への宿泊を手配している。その準備奉仕を若手牧師の研修に当てよう(日本バプテスト教会連合)と、一石二鳥も。関西から車に分乗したりバスをチャーターして交通費を節約する案もある。
 費用の節約だけでなく、地方の青年たちが首都圏の教会の青年たちと交流するよい機会になるという副産物も期待されている。自由福音教会連盟や日本長老教会では、大会会期中や直前に青年の集まりを企画した。
 多くの教派が夏のこの時期は例年だと青年キャンプを開くが、今年はSSSTに合流する。チャーチ・オブ・ゴッドは夏の計画を前後にずらした。イムマヌエル綜合伝道団では昨年から団体の年間計画の中で青年に焦点を当てたプログラムを積み重ねてきた。キリスト合同教会では3月から毎月、独自にプレ大会として賛美祈祷会を開き、5月の連休には1泊で合宿、大会中も全員が都内に合宿して参加する。
 同大会の動員目標は2千人だが、JEA加盟教団の概算だけですでに千数百人。かつてない大規模な青年集会となる。
 SSST青山についての情報は、ホームページhttp://www.linkclub.or.jp/~jea/world/または03・3518・4006、事務局まで。=0306150501=CSD1061=

チアにっぽんコンベンション2003、75%が初参加−−30教会2千家族が準備中0306150701

学校任せにせず、聖書に基づき創造主がいることを前提にした教育を目指すチャーチスクール、ホームスクールへの関心がますます高まっている。立ち上げから今年で4年目を迎えるチア・にっぽん(稲葉寛夫代表)は「チア・にっぽんコンベンション2003」を5月9日から6月1日まで、岡山、大阪、東京、札幌の各地で開催。過去最高の延べ千800人が集い、うち約75%が初参加だった。  今大会は主講師に、米からティーンエイジャー教育の第一人者と言われるホームスクーラーのメアリー・スコフィールド氏(チア・カリフォルニア理事)夫妻、豪から創造論に立った教育の提唱者ドン・バットン氏(アンサーズ・イン・ジェネシス講演者)ら4人のほか、日本から約30人の講師が立ち、80あまりの講演があった。
 東京・新宿区のウェスレアン・ホーリネス教団淀橋教会で5月18日、19日に開催された大会で、スコフィールド氏は「ホームスクールは教育効率が学校の2倍。学校で教えるよりも半分の時間ですむ」と語る。
 すでに実践している人には「すべてを教えないといけない、と思っている親がいるが、すべてを教える必要はない」とアドバイス。聖書、読み書き、算数という基礎を据えさえすれば、子どもは自分から興味を持って学んでいくと述べた。
 準備中の人たちには、学校でうまくいっていない、気に入らない先生がいるという消極的な理由からでなく「子どもたちに福音を聞く最高のチャンスを与えて育てていく」との信仰的理由から、ぜひホームスクールを始めてほしいと促した。
 バットン氏は「すべての教育は聖書の考えに基づくべき」と強調。「罪とは創造主が定めた規則を破ること。創造主がいなければ罪も裁きも、救いもなく、キリストも必要がなくなる。進化論教育が進むと道徳、善悪が失われる。だから、創造主がいることを伝えなければならない」と語った。
 分科会では実際にチャーチ&ホームスクーリングの実践者らの体験談も。ホームスクーリングを始めて3年目になる恒枝篤史さん(立川キリストの教会員)は「子どもたちの魂に携われるのが感謝。日々子どもの信仰が成長していくのを見るのが楽しい」、栃木県下都賀郡大平町で、2家族でホームスクールをする吉本光さん(日本バプテスト・バイブル・フェローシップ・大平聖書浸礼教会牧師夫人)は「見学に来た教育委員会の一人の先生が『お祈りの中に、学校で教える道徳教育のすべてがあると感じた』と話してくれた時は感動した」と述べた。
 コンベンション参加者は「子どもが学校に行き出してから信仰から離れ始めている」「部活に熱中して教会に行かない」と公教育への不安をもらす人や「ホームスクールをする家族を実際に見学しその姿に感動して参加した」とチャーチ&ホームスクーリングに魅力を感じる人たちなど様々。一様に「神様第一の教育に魅力を感じます」と感想を述べた。
 「ホームスクールで育った子どもの輝きを見て確信をもった」「子どもたちを命がけで主に取り戻すビジョンが与えられた」など、チャーチ&ホームスクーリングを始めたいとの声も事務局に多数寄せられた。チア・にっぽんの調査によると現在、チャーチスクールは約30教会(400家族)が実施し30教会が準備中。フルタイムで取り組んでいるホームスクーラー約250家族、チア・にっぽんメンバーとして開始準備中の家族は2千家族に急増しているという。
     ◇
 全体集会で上映し好評だった日本のチャーチ&ホームスクールの実際をルポしたドキュメンタリービデオ「チャーチ&ホームスクーリング―イエス様100%、私たちはゼロ」(前後編各40分)は先行版発売中(1本千500円税別)。ジャケット付の完全版は今秋発売予定(1本2千円税別)。
 チア・にっぽんでは、「仙台・明泉サマーキャンプ&カントリーフェア」(8月7日から9日まで)、「チャーチ&ホームスクーリング 励ましとチャレンジセミナーin 白馬」(11月20日から22日まで)の参加者を募集中。03・5915・1223、Eメールoffi
ce@chearjapan.com、チア・にっぽん事務局。=0306150701=CSD1062=