[CSD]2009年10月18日号《ヘッドライン》

[CSD]2009年10月18日号《ヘッドライン》

 = 1面 ニュース=
◎日本聖公会宣教150周年記念礼拝にカンタベリー大主教来日——「素足の宣教」を評価
★東南アジア、南太平洋地域に相次ぐ台風・地震・津波被災——キリスト教団体も救援活動

 = 2 面 ニュース =
★<召天>キム・ジュゴン氏——韓国教会成長、世界宣教に貢献
★被害女性4人が卞夫妻と教団、関連会社を提訴
★米国聖公会初の女性総裁主教キャサリン・ショーリ氏「オバマ政権と米キリスト教」を語る
★米国:プロテスタント女性教職数が倍増
★<落ち穂>バック・トゥー・チャーチ・サンデー

 = 3 面 教界ニュース =
★人生の課題などをキーワード検索——定年5人組がCD「こんなときにバイブル」を制作
★「呼吸」のように神と交わる——月刊ディボーション誌「マナ」創刊記念セミナー
★国際:北朝鮮訪問のドイツEKD監督、「人より神に従うべき」を礼拝で語る
★<オピニオン>被差別の当事者から学ぶ 記・比企 敦子

 = 4 面 ビジネスパーソン=
★森安 正幸さん[中](プロ棋士)——勝負には快勝したが「心」に負けた
★新連載<モノトーンからの脱出>[1]里山のような教会を試みる 記・小川 巧記

 = 5—7 面 特集/第5回日本伝道会議報告=
◎「危機の時代における宣教協力」——協力関係 創出より継続重視
★基調講演:「日本開国とプロテスタント宣教150年」山口陽一氏
★基調講演:「危機の時代における宣教協力」竿代照夫氏

★シンポジウム・アイヌ宣教:宣教の「文化脈化」目指して
★フォト:開催地が光る
★声:主にあって仲良くやること
★ディアスポラ宣教協力:内外一体宣教への変革
★地方伝道:分かち合い衰退打開を
★聖会・宣教大会:神がチームの一員になってくださる

 = 8・9 面 読書特集=
★BOOK:『明けない夜はない』石井希尚著(ディスカヴァー・トゥエンティワン、1,260円税込)
★BOOK:『日本語化したキリスト教用語』岩村信二著(教文館、1,680円税込)
★読者アンケートから:いま、読者に求められているものは?——聖書理解、信仰深める書にニーズ
★BOOK:『モティマー クリスマスのおひっこし』文=カーマ・ウィルソン、絵=ジェーン・チャップマン(いのちのことば社、1,365円税込)
★BOOK:『ひとりぼっちのエルフ』文=インケリ・カルヴォネン、絵=ハンヌ・タイナ(、1,470円税込)
★BOOK:『パブーシュカのおくりもの』文=サンドラ・アン・ホーン、絵=ソフィー・ファタス(日本キリスト教団出版局、1,575円税込)

 = 10・11 面 鼎談/日本プロテスタント宣教150周年 =
★日本宣教の今後を展望する——『日本宣教の夜明け』を読んで
山北宣久・久米小百合・村上宣道

 = 12 面 情報 =
★<情報クリップ>催し情報・放送伝道ハイライトほか
★BOOK:『未来に希望 現在に勇気』全国キリスト教学校人権教育研究協議会編(500円税込)
★EVENT:「pray&hope プロジェクト公開講座」(同主催、Tel.03-3619-0195)
★REVIEW:『二つの福音は波涛を越えて』棚村重行著(教文館、7,140円税込)評・具志堅 聖

 = 13 面 牧会/神学/社会 =
★日本伝道会議シンポから:「神学校教育アンケート調査」から見えるもの
★英語聖書NIV 2011年に改定版発行へ
★<精神障害と教会>[61]自分を助ける?——「仲間」の経験が手助けに  記・向谷地 生良

 = 14 面 関西だより=
★受け入れ合い一つになろう——日本プロテスタント宣教150年関西大会
★島之内教会が登録有形文化財に——中村鎮(まもる)の独自工法を評価
★心と力合わせて大会へ前進——関西F・グラハムフェス教職者懇談会
★イベント情報

 = 15 面 クリスチャンライフ=
★薬物依存からの回復[3] 芸能人はなぜ薬物を?——クリエイターの気持ち
◎ワーシップ・ジャパン・カンファレンス2009を立川+99で開催へ(10月21—23日)
★スウェーデン:酒気帯びで葬儀を司式した牧師に慰謝料請求
★Movie:「千年の祈り」——乗り越えて絆は深まる(11月14日より恵比寿ガーデンシネマほかで公開)

 = 16 面 ひと=
★記念大会で縄跳びパフォーマンス——J—TRAP.(ダンス&ダブルダッチプロチーム)


◎聖公会カンタベリー大主教来日−−「こぎ出せ、沖へ」合言葉に日本聖公会宣教150周年記念礼拝=091

[img align=left]http://jpnews.org/pc/uploads/img4ad3dd263ee21.jpg[/img] 日本聖公会宣教150年を祝い、9月23日に東京・文京区のカテドラル聖マリア大聖堂で礼拝が行われた。世界各国の聖公会の代表がお祝いに駆けつけ、世界の聖公会を代表する霊的指導者、英国国教会のカンタベリー大主教ローワン・ウィリアムズ氏が来日し、礼拝メッセージをした。
 国内外の聖職者、信徒約2千700人以上が大聖堂に集まり、臨時席も立ち見席も満員になり、聖堂外にモニターが出されるほど、盛大な記念礼拝となった。
 上松誠氏(日本聖公会首座主教)の司式により、賛美、祈祷がささげられ、旧約聖書、詩篇、使徒書、福音書からの聖書朗読の後にウィリアムズ氏が聖壇に進み出た。
 150年前、日本宣教のために来た米国聖公会のウィリアムズ宣教師は、今でもよく知られていると前置きした上で、もう一人の宣教師エドワード・ビカステス氏の功績からメッセージを語った。「日本家屋では靴を脱ぐのが習慣だが、名古屋で宣教していたビカステス氏は、日本人の家に上がるときにその習慣に従って靴を脱いだという。それは単なる美談やきれいごとではなく、宣教に何が大切か、その特質を示すものでもある」と語った。特質は大きく分けて3つあり、「1つは質素に軽やかに歩けること。靴という『価値』に依存するのではなく、贖い主を手の内に宿すことで、何が降りかかっても神は私たちを支えてくださる約束を信じることで、前進できる。人によって汚され、危険と苦難にあったそれはイエス様の御足。その自由を共有するとき、危険は免れなくても、危険を主が共に担ってくださるから」だと述べた。また第2に「肉体的、精神的な苦しみや忘れ去られた地域、マイノリティゆえに社会の隅に追いやられて苦しむ人々と共に歩む、その裸足は聖なる道へと通じていく。文化=『聖』ではないが、そこに神は触れてくださり、また、すでにそこに至っておられる。宣教とは、備えられた道を神に聞くこと」と語った。そして第3に、「人々を尊敬し、尊重すること。隣人たちと向き合い、素足の宣教をすることは、イエス様の宣教に従うことでもある」と述べ、「キリストが与える自由と平和、希望。そして和解のうちにある生活が私たちを通して神がお語りになりますように」と祈りを込めつつメッセージを結んだ。
 その後、出席者一人ひとりが陪餐に与り、宣教150年の感謝と新たな宣教への決意をした。

 チャニング・ムーア・ウィリアムズ宣教師は1859年6月に長崎に上陸。63年に横浜クライスト・チャーチ=横浜山手聖公会を建立した。キリスト教禁令が解けた73年以降、東京各地に伝道所を建て、築地の外国人居留地に英語、聖書を教える「立教学校」を設立。現在の立教大学の礎を築いた。

◎「危機の時代における宣教協力」−−協力関係 創出より継続重視=0910180501

 第5回日本伝道会議(=JCE5、原田憲夫実行委員長、中島秀一会長)が9月21~24日、北海道札幌市の札幌コンベンションセンターで開催。 テーマ「危機の時代の宣教協力—もっと広く、もっと深く—」を教会はどのように受け止め、対応していくべきだろうか。4日間のプログラムを通して話された日本宣教の課題と可能性を報告する。

 00年、沖縄で開催されたJCE4では、「和解の福音」を掲げた「沖縄宣言」を採択。地域間の教会協力、家庭の再構築、地域環境保全の戦い、神なき政治勢力との戦いなど、教会と時代・社会の課題が強調された。しかし、JCE5までの9年間で「協力が進んだ分野もありますが、かけ声だけで終わった分野も多かったことは認めねばなりません」と、竿代照夫氏(JCE5企画推進プログラム局長)は語る。
 JCE5では、民族間対立、右傾化、経済不況など「危機の時代」に直面する今日、「宣教協力」に力点を置き、特にその現実性と継続性を重視。「既に始められている協力関係をさらに発展させよう」との思いから、JCE5の中心に置かれたのが、プロジェクトだ。「危機の時代」に、福音宣教は様々な課題に直面しているが、15のテーマを選び、2年前からプロジェクトチームを立ち上げて論議を進めてきた。  「日本文化と宣教」(日本宣教が抱える課題・壁について、文化人類学的宣教学の視点から分析、宣教学的提言を行う)。「地方伝道」(7面参照)。「地域的宣教協力」(各地の教会間協力のネットワーク、地域のネットワークなどの取り組みを調査・評価し、宣教協力の助けとしての超教派活動の可能性を模索する)。「教会・教団間協力」(牧師のトータル・ケアの取り組みについて情報交換し、引退牧師など人材の積極的活用と、今後の連携の可能性について模索する)。「信徒伝道」(信徒の伝道参画の基礎となる教会論を確認し、伝道を目的とした信徒活動と教会が、どのように教会形成につながるかを考える)。「ディアスポラ宣教協力」(7面参照)といった伝道の取り組みから、「環境」、「社会・平和」、「共生」など社会的取り組み、「こども」、「青年」といった次世代への取り組みなどが挙げられた。
 各プロジェクトは、2016年のJCE6に向けて、具体的な取り組みを継続して進めることが求められている。

◎ワーシップ・ジャパン・カンファレンス2009を立川+99で開催へ(10月21−23日)=09101

 ゴスペル音楽院の教会音楽家養成学校「ワーシップ ジャパン」(ジョシュア佐佐木学長)は10月21日から23日まで、主に最高の礼拝をささげるために心を尽くし、思いを尽くし、知性を尽くし、力を尽くして主に仕えるクリスチャンのための修養会「ワーシップ・ジャパン・カンファレンス2009」を、東京・立川市柴崎町の99+TACHIKAWAで開催する。

 同カンファレンスは、・主に仕えるクリスチャンが御言葉に学び、互いに祈り励まし合う。
・御霊により心燃やされ、より一層力強く奉仕する。
・これからの日本の礼拝、伝道のあり方を皆で考え、答えを探り、行動する。
・賛美に満ちあふれ主の臨在を心から喜べる。
 以上のことを目的とし、プログラムは、聖書講義、ワーシップフォーラム、ワーシップライブ、セミナー、聖会など盛りだくさんの内容だ。
 開会礼拝講師は中野雄一郎氏(マウント・オリーブ・ミニストリー伝道者)、聖会講師は佐藤彰氏(保守バプ・福島第一バプテスト教会牧師)、聖書講義講師は永井信義氏(拡大宣教学院学院長)。ワーシップ・フォーラム出席者は林幸司(アッセンブリー・東京メトロチャーチ教会牧師)、田島実(神の家族・主イエスキリスト教会牧師)、桑原義門(びぶりか企画プロデューサー)、鈴木幹夫(〔有〕MAG代表)、伊藤治哉(〔株〕ASAFH代表プロデューサー)の各氏。セミナー講師は久米小百合(ミッション・フォートス主宰)、岩渕まこと(MAKOTO・BOX代表)の各氏。ワーシップライブはシンガーソングライターのTaro Kaji、神山みさ、Team Worship JAPAN。ナビゲーションはジョシュア佐佐木氏。
 集会参加費3千円(3日間)、1セッション千円、レセプション参加費千円。
 問い合わせはTel.042・522・9989、Fax.042・522・9981、Email:gospel@worship
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