[CSD]2012年4月15日号《ヘッドライン》

[CSD]2012年4月15日号《ヘッドライン》

 = 1面 ニュース=
◎韓国・麗水市で福音エキスポ(麗水世界博覧会)を計画——日韓スタディツアーの呼び掛けも
★ドイツ:新大統領に旧東独出身のヨアヒム・ガウク牧師が当選

 = 2 面 ニュース =
◎聖学院大学に「こども心理学科」開設——被災地でボランティア実習も
★サウジアラビア:「アラビア半島の全教会を破壊せよ」——高位聖職者が布告を発令
★シリア:イスラム武装集団がキリスト者排除を公然化
★米国:信教の自由を侵害するワースト国を発表——今年もエジプトがトップ
★明治学院大学が大槌町と共同連携協定を締結
★<落ち穂>祈りが大きな支援

 = 3 面 教界ニュース =
★<いのちへのまなざし>[6]思いを超える恵み 記・柏木哲夫
◎「牧会ジャーナル」Webで試用版を公開 http://www.journal.pastors.jp/ ——有料購読者300人以上で発行を継続
★米国:オークランドでの銃乱射事件の舞台は韓国系キリスト教大学
★<オピニオン>「歌」を監視する学校は何を生むか 記・根田祥一
★<情報クリップ>催し情報・放送伝道ハイライトほか

 = 4 面 スポーツ・映画=
★宣教のウェブサイト開幕——阪神のマートン選手が開設
★Movie:「孤島の王」——体罰と抑圧では人は育たない http://www.alcine-terran.com/kotou/

 = 5 面 チャーチ&ホームスクール特集=
★「キリスト教世界観で連続性ある」——東京基督教大学 チャーチスクーラー積極的に受け入れ
★「世間知らず」と言われたけれど——チャーチスクール出身の古谷詩織さん
★絵画と聖句書道の展覧会も——チア・コンベンション2012

 = 6 面 仕事と信仰=
★菅野 重信さん(紳士服装ビスポークカンノ代表取締役社長)[下]——帰国した拉致被害者に礼服贈呈
★<定年後の挑戦>[12]定年後の家族? 夫婦関係の再構築を 記・星野 隆三

 = 7 面 伝道・牧会を考える伝道・牧会を考える=
★教会ルポ<ここも神の御国なれば>[6]同盟基督・川奈聖書教会?——伝道より前に地域との接点を
★ケープタウン決意表明(23)パート?解説——私たちが仕える世のために(6)

 = 8 面 インサイドニュース=
★宮城県沿岸部支援継続と宣教の拠点——多賀城市と石巻市にセンターが誕生



◎韓国・麗水市で福音エキスポ(麗水世界博覧会)を計画−−日韓スタディツアーの呼び掛けも=120415

 韓国南西部の海洋都市麗水市で5月12日から8月12日まで、世界100か国、10の国際機構が参加する「2012年麗水世界博覧会」が開催される。これに並行し、麗水市内の教会ネットワーク「麗水市キリスト教総連合会」は福音エキスポを計画。スタディーツアー「韓国南部に信仰の原点を求めて」(日韓教会協議会主催)を7月9日から13日まで行う。その関係者4人が来日し、日本の教会の牧師、信徒に参加を呼びかけた。

 麗水市は365の無人島とリアス式海岸をもつ閑麗及び多島海海上国立公園の中心に位置する。麗水世界博覧会は海そのものを博覧会場に仕立てた海洋博覧会で、「生きている海と沿岸」をテーマに、様々なイベントや展示を通して海と人類との美しい共存を模索する。
 麗水市キリスト教総連合会は、この麗水世界博覧会開催を「キリスト教会が祈り、協力することで役割を果たすための神様からの祝福」と受け止め、全面的にバックアップ。その成功を祈ると共に、国内外からの観光客のために、教会が宿泊所や駐車場を提供したり、通訳や交通案内などのボランティアを務める。
 また麗水市は人口30万人のうち10万人がクリスチャンで、教会数も550に上る。愛、赦し、和解の実践者として知られる殉教者・孫良源牧師の記念館や孫牧師が牧会していたハンセン病の施設「愛養園」があり、キリスト教ゆかりの地でもある。
 スタディーツアーでは博覧会見学と共に、(1)愛養園での学びと実践、(2)グループごとの討論会、(3)日韓関係の歴史の学び、(4)日韓合同和解礼拝、(5)キリスト教主義学校の順天高校、梅山高校の見学とチャペル参加並びに高校生たちとの交流、(6)ホームステイ、などが予定されている。
 費用は航空運賃、移動費、食費、諸経費含めて6万円。滞在費は現地教会が負担。出発は成田国際空港、関西国際空港。定員100人。航空券手配はHIS。申し込み締め切りは4月30日。問い合わせはTel&Fax04・2968・0168、携帯090・2909・1201、Email:nozomihasunghae@yahoo.co.jp (河成海牧師)。「2012年麗水世界博覧会」の公式ホームページ http://jpn.expo2012.kr/

◎聖学院大学に「こども心理学科」開設−−被災地でボランティア実習も=1204150201

 震災から1年が過ぎ、継続的な復興支援と共に被災者とそれを支援する人への「心のケア」が重要になってきている。そんな中、聖学院大学(阿久戸光晴学長)は、被災地で心の傷を負った子どもや、いじめ、虐待などで傷ついた子どもの心のケアを実践的に学ぶ「人間福祉学部こども心理学科」を4月に新設した。学科長はスピリチュアルケアの第一人者である窪寺俊之・同大教授。
 それに先立ち、今年1月に実施した被災地でのニーズ調査を踏まえ、家族や保育士、教師などの支援者に向けた冊子「子どもの心にそっと寄り添う─被災地の子どものケア─」(聖学院大学出版会、非売品)を2月に出版した。
 この冊子は、被災した子どもの支援を目的に、支援者・家族向けに編集されたもの。主な内容は、(1)子どもの心のケア、(2)親自身のための心身のケア(以上、聖学院大学総合研究所カウンセリングセンター編『被災者と支援者のための心のケア』より抜粋)、(3)「絵本の読み聞かせ」について(執筆者・阿久戸氏)、(4)子どもの心に寄り添う人を育てる(執筆者・窪寺俊之氏)など。巻末には「読み聞かせ」のための絵本紹介や、子どもに関する支援活動に取り組む団体リストを掲載する。
 冊子発行に合わせ、具体的な支援活動も開始。2月には、被災地の幼稚園、保育園、小学校ほか役所、ボランティアセンターに千600部の冊子を無償配布した。

 人間福祉学部こども心理学科は、スピリチュアルケアの姿勢を鮮明にし、他者だけでなく自分をも癒していく学科を目指す。カリキュラムの中には、被災地での絵本の読み聞かせや遊びを通じたボランティア活動も取り入れ、学生が実践的に子どもに寄り添うことを通して心のケアを学ぶ。これは単にボランティア活動に終わるのでなく、それに参加した学生が省察と報告を通じ学びにつなげていく「サービスラーニング」という形で、大学として継続的に支援できるようにする。
 これらの学生らの活動に加え、聖学院大学のカウンセリング専門家による子どもたちとその支援者の相談にも応じる。【中田 朗】
 冊子の問い合わせはTel:048・780・1707、Email:pru@seig.ac.jp 、聖学院大学広報企画部広報課まで。
 人間福祉学部こども心理学科のウェブサイトは http://www.seigakuin.jp/contents/faculty/dcpd/

◎「牧会ジャーナル」Webで試用版を公開−−有料購読者300人以上で発行を継続=1204150302

 昨年末で紙媒体での発行を終了した「牧会ジャーナル」が、インターネットのサイト上で発行するウェブ版への移行を目指して準備が進められていたが、このほどそのパイロット(試用)版が公開された。発行はこれまでの「いのちのことば社」から、ウェブ版では「牧会塾」へ移行する。。
 ウェブ版「牧会ジャーナル」では、牧会学入門、神の民の再建を目指して(坂野慧吉)、説教と牧会(藤原導夫)、心の生活習慣病(太田和功一)、教会のためのコラージュ入門(藤掛明)、心の旅路を見つめて(堀肇)といった、これまでのレギュラー執筆陣に加えて、ナウエンに学ぶ(小渕春夫)、牧師夫人の窓、地方からの便り、牧師の背中、など新連載も加わる。
 紙版が季刊だったのに対し、ウェブ版は毎週月曜日に何本かの記事を更新していく。パイロット版は4月20日まで無料公開されているが、以後は有料(2年間で3千円)。有料購読者は、特集記事や過去の「牧会ジャーナル」のバックナンバーも読むことができる。購読申し込みをするとパスワードが発行される。申し込み方法はウェブパイロット版で。
http://www.journal.pastors.jp/
 ウェブ版「牧会ジャーナル」は有料購読者が300人以上になった時点で発行継続を決定する。4月1日現在で購読申し込みは189人。牧会ジャーナル編集委員会では発行継続のため、早めに購読申し込み手続きを、と呼びかけている。