[CSD]2002年7月7日《ヘッドライン》

[CSD]2002年7月7日《ヘッドライン》
 = 1面 =
★中央アジア諸国:アルカイダが潜伏か——教会への危険増す
◎映画「親分はイエス様」韓国の30ヶ所で上映開始
★中国:プロテスタントの指導陣が一新——全中国キリスト教会義
★国際ウィクリフ:全言語翻訳へ舵切る——ビジョン2025
★<青天幕に射した光>[10]「偽善者」との思いと葛藤しながら
★<落穂抄>危険地帯での福音宣教

 = 2 面 =
★「キリスト祭」を訪ねて(下)珍説「キリストの墓」を地方自治体が取り入れ 記・櫻井 圀郎
◎遺伝子情報は神の創造を証す——マッティ・レイソラ博士「新化」を否定
★<世界の出来事フラッシュ>イスラエル、オランダ
★<神のかたち>[9]これを女と呼ぼう 記・稲垣緋紗子
★<論説>世界宣教青年大会——主の幻のインパクトに期待 記・中川 健一
★あかし文学賞:キャンドルの灯火[13] 作・島田 裕子

 = 3 面 =
★サッカーW杯韓国代表チームの11人がクリスチャン選手——国家代表より神の栄光


 = 4 面 ホームページ特集=
★広島が好きじゃけんのー——同郷クリスチャンがオンラインで情報交換
★サッカーW杯韓国チームのクリスチャン選手応援サイト
★心をつかむホームページはこれだ!——全国の教会をネットサーフィン
★CD-ROM版「教会クリップアート集?」ライフ企画から発売

 = 5 面 読書特集=
★<書評>『ブック・オブ・ザ・ダンカウ』ウォルター・ワンゲリン著(フォレストブックス、1900円)
★<書評>混迷の現代社会に真に必要なものは——高木慶太著作2冊
★<書評>『悩む力 べてる家の人々』斉藤道雄著(みすず書房、1800円)
★<書評>『最後の日記』ヘンリー・ナウウエン著(女子パウロ会、2400円)
★<書評>『妻 三浦綾子と生きた四十年』三浦光世著(海竜社、1500円)
★<書評>『なぜ食べるのか 聖書と食』奥田和子著(日本キリスト教団出版局、2300円)
★<ひと>内山 薫さん(翻訳家)——原文をどう日本語で表現するか

 = 6 面 関西だより=
★夫婦の不和、リストラ・・・打ちのめされた人生からの回心——京都・藤井 博さん
★ファーベイ宣教師の働き50年に——日本ミッション設立、病院伝道、放送・文書伝道を推進
★<開拓伝道>東大阪市:単立・レムエルキリスト教会(岡本 俊樹牧師)
★<牧師室訪問>彦根キリスト教会牧師 中村 喜仁牧師
★昨年の聖書展を記念し神戸で聖書通読リレー
★関西盲人宣教会:神戸で30周年記念のバイブルキャンプ
★桃山アシュラム:榎本保郎牧師の召天25周年記念

 = 7 面 =
★<本の紹介>『その日、学校は戦場だった』——米国・コロンバイン高校銃撃事件犠牲者の記録
★<北から南から>東京:日曜は教会 平日はカフェ——JECA・キリスト教たんぽぽ教会
★<北から南から>大分:韓国牧師サッカーチーム来日
◎加藤 望牧師が米国で肝移植へ——教団超え緊急募金
★偉大なワーシップリーダー、ロン・ケノリーがやってくる!——神奈川、大阪、名古屋で公演
★<召天>福田 垂穂氏(明治学院大学名誉教授、元世界YMCA同盟副会長)

 = 8 面 生活のページ=
★<あの日のメッセージ>神様のユーモア——長女の死を乗り越えて 記・大角 健一
★<真っ向勝負>質問:賭け事って罪になるの? 回答者:井上 賢二郎
★<今週の本棚>『福音を生きる』稲垣久和監修(いのちのことば社、1200円)
★<今週の本棚>『ヤベツの祈り2』平野 耕一著(プリズム社、900円)
★<今週の本棚>『グラウンド・ゼロからの神の恵み』ジム・シンバラ著(新生宣教団、1143円)
★<情報クリップ>催し情報ほか


映画「親分はイエス様」韓国の30ヶ所で上映開始0207070102

昨年、日本で話題を呼んだ映画「親分はイエス様」(韓国では「ミッション・バラバ」)が6月21日、韓国の約30の映画館で公開された。
 同映画は、元ヤクザの伝道集団「ミッション・バラバ」のメンバーをモデルに製作された。メンバーの吉田芳幸、鈴木啓之、中島哲夫の3氏の妻が韓国人であることから、映画は韓国人妻の涙の祈りと無償の愛によってヤクザの夫が支えられ、日本と韓国を十字架を担いで歩くという設定で、日韓共同製作。
 韓国人向けに再編集してあり、日本で上映されたものとは若干異なる。
 同映画を配給する(株)キネマソウルの話では「韓国代表チームの活躍で民衆の目がみなW杯に向けられ、どの映画も低迷している。そうした中、この映画を見た人はものすごく感動している。クリスチャンが特に興味を示している」という。
 ソウルのスカラ座では22日、「ミッション・バラバ」上映後、韓国対スペイン戦も同劇場で上映。約千200人ほどが集まった。
 また映画上映に先立ち、2002韓中日「十字架大行進」を6月1日、ソウルからインチョンまで、8日はプサンで挙行。日韓の牧師、信徒約200人が参加した(写真)。2002W杯キリスト教市民運動協議会、全国キリスト教連合会、ソウル日本人教会、中国福音宣教会、ミッション・バラバ宣教協議会の共同主催。
 目的は、同映画が韓日共催W杯開催時期に上映されるのを機に、日中韓3か国のW杯参加を喜び、3か国の歴史的な葛藤を清算し、赦しと和合をもって未来に向け第一歩を踏み出そうというもの。行進にはミッション・バラバの中島哲夫、金沢泰裕、井上薫、真島創一の4氏が参加し、ソウル日本人教会牧師の吉田耕三氏がソウル市庁前の広場で「我が日本はアジア諸国を侵略し迫害と蛮行をほしいままにしてきた。その国家的罪悪はいまだに清算されていないが、日本が犯した赦しがたい数々の大罪を主の十字架に免じて赦してほしい」旨の声明書を発表した。

遺伝子情報は神の創造を証す−−マッティ・レイソラ博士「新化」を否定0207070202

遺伝子やナノ(100万分の1ミリ)単位レベルのバイオテクノロジーの権威で、国際的に活躍するフィンランドの科学者、マッティ・レイソラ氏(フィンランド化学学会会長、ヘルシンキ工科大学教授)が5月28日、神戸市中央区の神戸ルーテル神学校で、「生命工学の立場から進化論に反駁する」と題して講演、反響を集めた。
 虫歯を起こさない糖、キシリトールの開発責任者でもあったレイソラ氏は、特定の遺伝子を、大腸菌などに注入して、特定のたんぱく質を生産させる技術などを解説。
 現在、さまざまな遺伝子情報が解析されつつある状況について、「遺伝子情報のように複雑で膨大で、英知に満ちたものが、進化論者の言うように偶然発生したと主張することは困難。そのことを認めざるを得ない状況に、科学の世界は入っている」と指摘した。
 「遺伝子情報は、4つの文字を使って書き表されたことばのようなもの」と解説し、「聖書は、世界のはじめにロゴス(ことば)があったと記している。クリスチャンはどなたが、遺伝子情報のような『ことば=情報』を使って世界を造られたかを知っている」と語った。自らがクリスチャンとなった理由のひとつはそのことに気づいたから、と証しした。
 加えて、「科学そのものは人間に生きる意味を与え得ない。それをして下さるのは創造者であり贖い主である神」と語り、30年にわたりクリスチャンとして、学生たちと聖書研究会をしてきたことを明かした。
 レイソラ氏は、香川ハイテクパークでの国際会議のため来日。今回、友人の宣教師のはからいで同神学校での講演が実現した。

加藤 望牧師が米国で肝移植へ−−教団超え緊急募金0207070704

43歳の牧師が末期肝硬変と肝臓ガンのため、米国で移植手術を受けることになり、高額な医療費のために支援者らが緊急募金を募っている。
 患者は日本ホーリネス教団広島福音教会牧師の加藤望さん。2年前に母子感染によるB型肝炎を発症し、現在は肝硬変の末期で肝細胞腫瘍(肝臓ガン)を併発し肝不全状態に陥っている。移植以外に治療法がなく、国内で生体肝移植の可能性を求めたが、ドナーの親族の肝臓が適合しないことが分かり断念。日本での脳死肝移植は2年以上待たなければならならず、移植には一刻を争う状態のため、医師団の勧めで渡米しての移植手術に踏み切ることになった。
 米国で肝臓移植に実績のあるダラス・ベイラー大学メディカルセンターに受け入れが決まり、加藤さんは7月10日に渡米し、審査を経て20日過ぎには入院する。だが、その時点で40万ドル(約5千万円)の医療費を一括納入する必要がある。
 加藤望牧師は82年、東京聖書学院を卒業後、米国アズサ・パシフィック大学修士課程、クレアモント大学博士課程に留学し日系教会などで奉仕。00年4月、広島福音教会牧師に就任した。妻久美子さんと長女リベカさん(13)、長男ジョセフくん(11)の4人家族。
 牧師二世の加藤さん一家には、ローンを組もうにも担保のあてもない。このため、出身校である東京聖書学院の小林和夫院長が代表発起人となり、「加藤望牧師を支える会」を立ち上げ、緊急募金に乗り出した。発起人には広島福音教会や日本ホーリネス教団、広島教区をはじめとした関係者らが名前を連ねたほか、教派を超えて広島や神戸の諸教会、アメリカの日系教会にも支援の輪が広がりつつある。緊急に多額の委託金が必要なため、支援する会では広く募金への協力を求めている。
 【募金あて先】郵便振替00140・1・539646「加藤望牧師を支える会」【支える会事務局】〒181-0002東京都三鷹市牟礼4ノ15ノ7、三鷹キリスト教会内、T0422・48・5094、濱和弘事務局長(三鷹教会牧師)。Eメールnkisyoku@yahoo.co.jp、URL:http://www9.ocn.jp/~nkisyoku/