バンコク市内高架電車が止まり、降ろされる人々

 

ミャンマー大地震は、隣国タイにも甚大な被害を与えた。バンコクにある日本語教会に話を聞いた。

タイ聖書福音教会は、新納真司牧師が休暇で帰国中だった。この間、現地では臨時牧師として、吉永輝次さんが「JCFパートナーズ」(https://クリスチャン氏新聞.com/?p=45896参照)より派遣(4月10日まで)されていた。

3月30日の礼拝後に、吉永さんと教会役員で、「地震後の対策と支援活動の可能性」について話し合った。災害後、教会員とはLINEで安否を確認できた。話し合いの中で、「直接の支援活動は困難かも知れないが、タイの現地教会と日本の教会とをつなぐ働きは、できるかもしれない。そして、そのためには、タイの現地教会との普段からのつながりが大切になるのではないか。ハンガーゼロやワールドビジョンのような支援団体とかかわりを持つことで、タイ国内にいるだけではわからない全体像を知ることができるのではないか」と問題意識をもった。

祈祷課題として、以下5つ挙げた。

①タイ人にとって今回のような大地震を経験するのは、おそらく初めてなので、この被災したということから、人も会社も社会も国もよく学んで、今後の体制づくりに役立ててほしい。

②向こう一週間から一か月、できれば何も起こらないように祈っているが、今回のことで心に傷を受けた人たちが癒されて回復できるように。ビル崩壊の映像が繰り返し様々なメディアで流されている等、被災された方々とその家族にとっては心の傷となるのではないか。しっかりとしたメンタルケアが必要だが、十分な対応は困難と思われる。

③建設現場や飲食店で多くのミャンマー、ラオス、カンボジアからの方々が働いておられる。今後の対応が適切になされるように、被災関連だけではなく、祈りが必要である。

④タイ国内の諸教会がこういう時こそしっかりと礼拝を守り、平安のうちに礼拝を開くことができるように、開き続けることができるように。また、タイ国内にあるあらゆるキリスト教会が、被災者・被災地支援のために一致して立ち上がり、ノウハウをよく学び、国内で適切な働きを成し遂げられるように。必要な人材・経済・資材・ノウハウ等が全て与えられるように。

⑤タイ国には日本語教会が、バンコクに二つ、北部タイ国第二の都市・チェンマイに一つ、合計三つがある。「タイ聖書福音教会/TBEC・Thai Bible Evangelical Church(新納真司牧師)」、「バンコク日本語キリスト教会/BJCC・Bangkok Japanese Christian Church(山口譲牧師※4月から着任)」、「チェンマイ日本語キリスト教会/CJCC・Chiang Mai Japanese Christian Church(長谷部愛実牧師)」で、今後ともタイ国にあって礼拝を守り、主にある教会を形成していけるように。三つの教会がそれぞれのペースとタイ国内諸教会とのつながりの中で、タイ・キリスト教会と日本・キリスト教会との架け橋になれるように。

 

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