現地で支援が続く 写真提供=アトゥトゥミャンマー

ミャンマー大地震から一週間が経過した4月4日も引き続き、毎週実施しているアトゥトゥミャンマーの祈り会(第217回)が開催された。

 

「ミャンマーは、神の目に見えなくなっているのでは、と思わされることが続いた。2020年のCOVID-19、21年のクーデター、22年の内戦、23年の食料不足、24年の大洪水、そして25年の大地震、さらに

大雨や強風の恐れがある・・・」

アトゥトゥミャンマー共同代表のマキン・サンサン・アウンさん(バプ同盟・高槻バプテスト教会牧師)は開会祈祷の中で嘆いた。

「あなたを信じ、祈らなければ生きていくことが出来ない。あなたが権力、災害から解放してくださることを今日も信じる。あなたが最も小さな者にしたことは、わたしにしたこととおっしゃったように、私たちもいちばん小さな存在と共に生きたい。悲しむ者とと悲しみ、立ち上がらせてくださる神を信じます」

今回はアトゥトゥ福岡の活動を、姪浜バプテスト教会会員の大内絵美さんが報告した。「顔と顔とが見える小さな支援にこだわってきた。日常的支援が今の災害支援につながっている」と話した。

30日には、ミャンマーにルーツをもつ人たちと「ディナーナイト」を開催し、それぞれの家族の安否を確認した。そのようなつながりの中で、現地の教会が医療チームを被災地に派遣しているという情報を知り、この働きに支援金を送っている。「このような災害の中だが、日本、世界からの注目が集まり、クーデター軍政権の不当な支配が明らかになってほしい」とも話す。

3月8日には、カチン語の礼拝を姪浜バプテスト教会で実施した。今後も2か月に一回ほど、東京からバプ同盟・カチン平和教会の牧師が主の晩餐も執り行う。「以前から要望があり、実現したいと思っていたこと。祈りが聞かれた」と喜ぶ。

ほかにも、日本に来ようとしているが阻まれているミャンマー人の状況も伝えた。4月5、6日13時からは、福岡市の天神大丸前で募金活動をする。18日にはカレン語の礼拝も実施予定だ。「あるミャンマー人が『こんなに悪いことが起きて、ミャンマーは呪われている』と話し、何も言えなかった。ミャンマーの人が今求めているのは具体的な物資、救援はもちろんだが、『あなたは神から愛されている。神はミャンマーを愛している』という確信なのではないか。小さな働きだが、主の大きな愛を示すよう、用いられるように願っています」

アトゥトゥミャンマー共同代表の渡邊さゆりさん(バプ同盟・駒込平和教会牧師)は被災地の状況を語った。アトゥトゥに対して一週間で200万円の募金が集まった。「すでにつながっている現地の人々が様々な働きをしている。なるべく広く用いたい」と話した。

軍が物資を運ぶ車を検問していること、避難している人が蚊帳でしのいでいること、ハブにかまれる危険、感染症の脅威など厳しい状況を伝えた。動画や写真では、震源地がまるで空爆を受けたような状況、家を失った人たちが、行くところなく、道端を歩いている状況が紹介された。

一方、支援活動で、井戸が使えなく困っていた状況に、飲料水が届いた様子、テントでクリニックをしている様子なども伝え、「献金がこのように用いられている」と述べた。

引き続き支援情報は、同ホームページhttps://atutumyanmar.org/または同フェイスブックから

 

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