[CSD]2002年7月21日《ヘッドライン》

[CSD]2002年7月21日《ヘッドライン》
 = 1面 =
◎災害時 教会は何を?——JEA援協委セミナー開催
◎聖書を元に「りか」教科書——チア・にっぽんが出版
★石川さん 狭山事件の背景と人生語る——第8回部落解放全国大会
★アフガン難民キリスト教系団体も支援
★<青天幕に射した光>[12]人間の心を1つにするものは何か
★<落穂抄>神が「父なる神」であることの恵み

 = 2 面 =
★保守化する米神学校(中)——秩序崩壊に対する反感 記・渡辺 聡
★日本福音連盟理事長に峯野龍弘氏——「新聖歌」実務を聖歌委員会に
★NRA委員長に再び三坂正治氏——野口氏は事務局長に
★<世界の出来事フラッシュ>米国、オーストラリア
★<神のかたち>[11]彼あなたを支配することになる 記・稲垣 緋紗子
★<論説>「有事」への教会の発言——諸国民に神の道を伝える責任 記・蔦田 公義
★あかし文学賞:キャンドルの灯火[15] 作・島田 裕子

 = 3 面 宣教のパイオニアシリーズ=
☆榎本 保郎——ちいろばが現代に語る
御言葉に聴き「主にまかせよ」
☆榎本 保郎牧師召天25周年記念集会(8月24日、日本基督教団・京都葵教会)

 = 4 面 特集・リフレッシュ=
★渓流釣りで気分一新——牧師らが川に集合、悩みをともに分かち合い
★癒しの空間で福音を——鍼 覚王院シャローム治療院・滝山博行さん
★機能性食品・健康器具・良いものを安く——クロスロウズクラブ
★安らぎの音色をあなたに——CD紹介コーナー

 = 5 面 =
★神の頼り委ねた勝利——中嶋常幸プロゴルファー7年振りツアー優勝
★MR.SAVIOR MANセミナー、ワーシップリーダーのC・シーピオンさん来日
◎「食べる」は万国共通の愛——深田ローラ宣教師、料理教室のレシピを本に
★「イエスを受け入れている人は、父を見せることができる」——パティアシア氏が若者に父なる神を示す
★<ひと>J・エベレットさん、R・シンプキンズさん(米国・災害支援団体グローバルネットワークス講師)
★子どもの英語教育に最適——「わくわく!バイブルアドベンチャー」発売
★夏!自然に出て神を知ろう——「サマー・チャレンジ」キャンパー募集

 = 6 面 生活のページ=
★<あの日のメッセージ>身代わりの十字架——一番後ろの席で聞いた言葉 記・下道 定身
★<真っ向勝負>質問:教会に通って1年、いていいのかなぁ 回答者:平林 佐知子
★<今週の本棚>『異教世界のキリスト教』櫻井圀郎著(いのちのことば社、1300円)
★<今週の本棚>『人につまずくとき』ジョン・ビビア著(サムソン、1500円)
★<今週の本棚>『むすこよ』小長谷 昴平・文、福田 岩緒・絵(フォレストブックス、1200円)
★<情報クリップ>催し情報ほか


災害時 教会は何を?−−JEA援協委セミナー開催0207210101

まだ記憶に新しい阪神大震災や、いまなお火山活動が続く三宅島、台風、洪水など。それに加え昨年9月、アメリカで起こった同時多発テロのような人的なものも含め、災害に対し、教会が取るべき対処を学ぶため、日本福音同盟=JEA=援助協力委員会(中台孝雄委員長)主催の「緊急支援トレーニングセミナー」が7月1日から3日間、都内で開かれた。JEAに加盟している教団教派、協力団体から約30人が参加し、講師の米国キリスト教系災害支援団体グローバル・ネットワークスのスタッフからの具体的なアドバイスをもとに、ディスカッションや災害時のシュミレーションを行った。
 今回のセミナーは、昨年9月開催予定だったが、直前に同時多発テロが起こり、講師が米国から来日できず、延期されていた。講師のグローバル・ネットワークス理事長のジェームズ・エベレットさんと総主事のロバート・シンプキンズさんは、世界中で災害支援の実際的働きとセミナーを行っている。
 99年に台湾で起こった震災では、その半年前に台湾の諸教会がセミナーを受けていたために迅速に対応できたという。JEA援助協力委員会のメンバーらが台湾に視察に行った際に、グローバル・ネットワークスの働きを知り、講師として招くことで今回のセミナーが実現した。
 セミナーでは災害時の教会の役割、利用法や被災者の心理的状態などを細かく分析。被災者の内わけとして、直接被災者、現場周辺の人、直接被害者の隣人や親族などの間接被災者のほかに、被災者をテレビで見たり、その話を聞いたりして、心に傷を負う多数の「隠れた被災者」の存在が、特に昨年の同時多発テロで再認識されたことを指摘した。それらを受けて参加者らは「自教会でどのようなことができるか」「被災者に対してどのように接するか」などのディスカッションを展開。「災害時にも教会は礼拝を守っていく」「子を失うなど、同じような境遇の被災者グループを支援していく」などの意見が出された。 
 子どもへの配慮では、災害を通し、感じていることを絵などを描くことで表現させ、それを子どもの目の高さに飾ることで子どもの心の傷を癒す試みなど、具体的な対処が紹介された。
 セミナーのハイライトの災害シュミレーションでは、静岡県全域と愛知県の一部で地震が起こったという想定で、参加者の1人川津良知牧師の基督兄弟団・豊橋教会を災害支援の拠点とし、そこに対してJEA、各教団教派、団体がどのような支援を展開できるかが話し合われた。
 参加者からは「災害支援をキリストの心をもって進めていきたい」「セミナーの内容は牧会にも応用できる」「教会に戻って信徒と分かちあいたい」との感想が聞かれた。援助協力委員会の中台委員長は「実際に起こればあわててしまうが、JEAが協力の接着剤としての役割を果たしていきたい」と語った。JEAの具志堅聖総主事は「教会、教団単位で災害に備えてほしい。そのためにJEAは協力を惜しまない」と呼びかける。

聖書を元に「りか」教科書−−チア・にっぽんが出版0207210102

聖書の創造論に基づく『りか1』の教科書が「チア・にっぽん チャーチ&ホームスクーリングを進める会」(稲葉寛夫代表)から発行された。米国のボブ・ジョーンズ大学出版の「りか」の翻訳。対象は5歳~10歳。天体、植物のしくみ、磁力や重力などの日本の「りか」のカリキュラムでは小学4、5年レベルの内容も含まれている。全編に聖書の言葉や聖書の視点からの解説付きで、科学の原理が聖書にあることを示す。
 日本のチャーチ&ホームスクーラーの写真が多数採用されていて、「おもち」などの日本文化も盛り込んだ。
 「学校の完全週休2日制に伴い、教会の土曜学校などで、また、週1日、2日でも神様を中心として親子の絆を育んでいくために家庭でも使ってほしい」と稲葉さん。教師用ガイドや図表なども刊行される。
 昨年出版された教科書『聖書』の副読本として日英対訳版『ヤムイモのもんだい』も出版。ヤムイモ崇拝をしている民族に対して伝道をした宣教師と、それに従った家族の話をパプアニューギニアの聖書翻訳宣教師の経験をもとに、子どもの視点で書いている。
 賛美歌CDも制作中。今後は『りか2』、『りか3』『聖書2』が年内に発行予定。教科書の申し込みや、セミナーの問い合わせはTEL03・5915・1223FAX03・5915・1224(チア・にっぽん事務局)まで。ホームページはhttp://www.cheajapan.com/

「食べる」は万国共通の愛−−深田ローラ宣教師、料理教室のレシピを本に0207210503

アメリカ・カンザス州から来日し、夫の深田未来氏(同志社大学神学部教授)とともに京都で42年間宣教活動をしてきた深田ローラ宣教師。
 ローラさんがその宣教活動の一つとして自宅やYWCAで行ってきた料理教室のレシピが『深田ローラの楽しいクッキングブック』(発行・深田ローラの楽しいクッキングブック出版会、千円)として1冊の本にまとめられた。
 ローラさんは76年から93年までの17年間、毎年、2個所で約30人の生徒にアメリカの料理を紹介してきた。
 「コミュニケーションのひとつの大事なポイントは『食べる』という、万国共通の愛の行為です。一緒に食事をすることを通して日本の『主婦・主夫』といった家事のプロたちとの交流は楽しく、すてきな体験でした」と同書の冒頭に記すローラさん。7歳の時にクッキーを焼いたのが最初に独りで作った料理という。
 「料理は母から教わりました。一番感謝しているのは母が小さいときから一緒に料理をさせてくれたこと。私も2人の息子に2歳の時から手伝わせてきました」と料理とのかかわりを語る。
 レシピは当初、料理の種類別に編集することを考えたが、季節毎の材料を考え、1月から12月まで月ごとに分けて料理を取り上げた。
 「私の生まれ故郷のカンザス州ではキャセロール(鍋の一種)を使った料理が特徴です。ぜひためして下さい」
 料理を通して、アメリカの文化(食文化)を紹介すると共に、家庭のぬくもりを伝えるような1冊だ。3月に出版された同書は好評で、6月には重版となった。
 本の問い合わせ=『深田ローラの楽しいクッキングブック』出版会 藤原秀〒171-0021東京都豊島区西池袋3ノ5ノ17 日本基督教団東京池袋教会内 &03・3982・9080、京都YWCA「ローラの本」係〒602-8019京都市上京区室町通出水上ル近衛町44TEL075・431・0351、FAX075・431・0352。