[CSD]2002年9月15日《ヘッドライン》

[CSD]2002年9月15日《ヘッドライン》
 = 1面 =
★9・11同時テロから1年:UA93便の真実が明らかに——テロ阻止 あきらめなかった乗客たち、妻の手記を日米で出版
◎首都圏など24都道府県で教会員が減っている!?——「クリスチャン情報ブック」集計で初めて
★「小中学生へのアプローチ」テーマにJEA宣教推進会議(軽井沢で10月31日—11月2日)
★パキスタン:冒涜罪に最高裁で初判決「無罪」
★新連載<恵みのどんでん返し>思うまま進まないとき御手を感じる 記・秦 賢司
★<落穂抄>北朝鮮ツアーと小泉首相訪朝

 = 2 面 =
★新連載<教会がカルト化するとき>[2]「神の権威」で自分に依存させるマインド・コントロールの仕組み 記・ウィリアム・ウッド
◎9月1日は民族受難の日——震災下、迫害はなぜ起きたか
★JEA世界宣教青年大会9月20日にプレ大会
★<論説>中高生を取り巻く今——誘惑に負けない予防教育を 記・杉本 玲子
★<神のかたち>[17]あなたがたの・・・娘は預言し 記・稲垣 緋紗子
★<今週の本棚>『はじめて学ぶキリスト教』佐々木 哲夫、D・N・マーチ共著(教文館、2500円)
★<今週の本棚>『恵みに満たされた歩み』斯波(しば)光正著(サムエル書房、500円)
★<今週の本棚>『それ行け伝道』山北 宣久著(教文館、1500円)
★<情報クリップ>催し情報ほか

 = 3 面 全面広告=
☆「クリスチャン情報ブック2003」いよいよ9月15日発売!
http://csd-news.gospeljapan.com/databook/2003.html
 = 4 面 特集・開拓伝道=
★教会塾から受洗へ——フェローシップ・ディコンリー板橋キリスト教会
★あきらめずに伝道——JECA新座志木バプテスト教会
★教会開拓の豊富な資料提供——11月にCPIカンファレンス
★実を結ぶ開拓伝道を——11月に沼津で第13回開拓伝道セミナー開催

 = 5 面 =
★駅前に大リーガー——サイン会で愛のキャッチボール
◎<北から南から>札幌:ホームレス支援をゴスペルコンサートで——マナチャペル
★「イエス様といっぽいっぽ」——JCFN夏の修養会
★軽井沢でゴスペルクワイヤーの合宿
★<CDの時間>「LOOK TO THE SKY」スティーブ・サックス(ライフ企画、2500円)
★<読者プレゼント>「死海の源水」ハンドソープ

 = 6 面 家庭のページ=
★親の目、子の目:小坂 忠・高 叡華 VS エイジア
★親の目、子の目:辻岡 健象 VS 山畑 真理
★<家族診断>[1]大人は子どもの心配するのが仕事 記・碓井 真史
★<うちのオカン>我が母親エピソード 記・内越 努


首都圏など24都道府県で教会員が減っている!?−−「クリスチャン情報ブック」集計で初めて020915

本紙『クリスチャン情報ブック2003』(9月中旬発売)調査集計で、例年の教勢データに加え初の「宣教アンケート」を実施し、礼拝出席者の構成や教会学校の現状などが明らかになった。
 調査は今年4月1日から5月31日まで実施。6月15日現在の集計結果で確認された全国の教会数(伝道所含む)は7千792教会で、前回より20教会増(新規登録171)。増加したのは多い方から静岡18、埼玉10、京都8、福岡4、大阪・宮崎3で、東京は14教会減少した。
 教会数対人口比は、全国平均が1万6千207人に1教会で、前年より14人改善。全国平均より人口に対する教会数が多いのは沖縄6千463人、香川1万1千624人、鳥取1万2千114人、東京1万2千415人、京都1万2千922人。
 今回の調査で教会員数および礼拝出席数を集計できた教会は5千627教会で、全体の72・2%。その集計値を元に算出した1教会:礼拝者数は前回と同じ41人だが、1教会:教会員は1人減り66人となった。24都道府県で教会員の減少が見られ、東京3千232人、神奈川1千301人、埼玉1千46人それぞれ減と、特に関東地方の減少が目を引く。1教会平均礼拝者数に教会数を掛けた全国の推定礼拝者数は32万2千928人。
 人口を礼拝者数で割った礼拝出席者1人あたりの伝道対象人数は、沖縄の167人を筆頭に、東京189人、大阪273人、兵庫275人、神奈川308人、京都309人の順。最多は佐賀の1千217人でトップ沖縄と7倍の差がある。
 「宣教アンケート」には1千554教会から回答が寄せられた。礼拝者の世代構成は平均で、高齢者層18・5%、壮年・中年層43・3%、青年層17・6%、中高生7・4%、小学生以下13・4%。女性が62%を占めている。そのうち専業主婦は22・7%だった。
 (「宣教アンケート」詳報は次週に掲載)

9月1日は民族受難の日−−震災下、迫害はなぜ起きたか0209150202

9月1日は日本では「防災の日」ととらえているが、朝鮮人にとってこの日は、罪のない民6千人余りが殺された民族受難の日です・・関東大震災から79年目の1日、第28回9・1集会(同実行委員会主催)が、東京・千代田区の在日本韓国YMCAアジア青少年センターで開かれた。
 同集会は人権獲得を訴えてきた故崔昌華氏(当時在日大韓・小倉教会牧師)が、関東大震災での在日韓国人・朝鮮人虐殺が差別の原点ととらえ始まったもの。同氏が亡くなってからは同集会実行委員会が遺志を受け継ぎ毎年開催している。
 集会では近現代朝鮮史の第一人者、姜徳相氏(特別非営利活動法人文化センター・アリラン近現代史研究所館長)が「震災下の民族迫害はどうして起こったか」の題で講演。姜氏は日本が朝鮮を植民地支配していた当時、「日本人は天皇の赤子で朝鮮人は天皇に反抗するけしからん輩」と朝鮮人を人間扱いしない風潮があった点を指摘。その朝鮮人が独立運動をしていることに日本は敏感に反応し、敵視、警戒心、恐怖心を持つようになり、関東大震災発生で朝鮮人に対する恐怖心は高まり、デマによる朝鮮人虐殺を招いたという。
 姜氏は「日本の官憲主導による虐殺にもかかわらず、政府はこの問題をいまだに知らぬ存ぜぬを通している。責任の所在をあいまいにし、責任逃れをしている」と訴えた。
 司会を務めた故崔氏の長女善愛氏は「この日を迎えるたび、こんなことが現実に起こったんだと覚えさせられる。毎年、この悲しく重苦しい問題に目を背けず、歩んで下さる多くの人々に会うたびに力づけられる」と結んだ。

<北から南から>札幌:ホームレス支援をゴスペルコンサートで−−マナチャペル0209150502

「大通公園の地下街に5歳の子どもを抱えた夫婦のホームレスがいて、教会員がサポートしていたんです。それは大きな衝撃でした。教会でイエス様の愛を実践しなくてはいけないと、ホームレスの方々に教会を開放しました」。こう語るのは、札幌市中央区のマナチャペルの藤井克行牧師。2000年4月、8階建てのビルを取得、翌年移転して以来、ホームレスの人たちに、礼拝後の昼食、仕事に就いた人々へのサポート、月に1回、カムホーム伝道と名付け食事や衣料などを提供してきた。そして、今年8月23、24日に同教会のホールを会場にホームレスの人たちの支援を目的としたチャリティコンサート「ホームレスチャリティコンサート」と「ダンス&ゴスペル~ライブ&ワークショップ」を開催した。
 2日間のコンサートに延べ300人以上が参加した。コンサートでは、西村あきこさん(同教会員)の指導による同教会のマナチャペルクワイアのほか、ダンスチームのプリチャーが出演した。スペシャルトークとしてシロアムキリスト教会の鈴木啓之牧師がメッセージを語った。
 「神に自分の体をもって栄光を表す」が目標という中高校生の「Preacher」と、小学生の「イエス・クロス」という2つのダンスチームは、ほかにない取り組み。プロの振り付け師である和眞衣香さん(シロアムキリスト教会員)の指導を受け、精神的打撃を受けていた子どもたちが回復されていったという。今回のコンサート開催にあたっては、「ラブ・ディバイン・ミニストリー札幌」という同教会を軸にしたゴスペル伝道の働きが主催団体となった。また、牧師夫人を代表に組織された「ホームレスの方々を支援する会」(代表・藤井美方子)が協賛となり、キリスト教会だけでなく、地域社会も巻き込んだ働きにした。
 「時代のニーズはお客様思考です。ですから教会も待っていてはダメです。教会に人を会わせるのではなく、出て行って、みなさんにイエス様を紹介し、お届けすることが大事。いろんなことをやって、教会が情報の発信地になることが願いです。将来は、教会でミュージカルもできたらすばらしいですね。でも大事なのはそこに主の臨在があること」と藤井牧師夫妻は語る。