[CSD]2002年10月13日《ヘッドライン》

[CSD]2002年10月13日《ヘッドライン》
 = 1面 =
◎北朝鮮拉致事件:これからが祈りの時——「横田早紀江さんを囲む会」ますます熱く
★クリスチャンペンクラブ50年——あかしの言葉とは
◎バンザイ訴訟控訴棄却 原告団上告へ——一審の争点ぼかされる
★<恵みのどんでん返し>試練をバネに恵みの高嶺へ 記・花里 守二
★<落穂抄>日中国交正常化30周年

 = 2 面 =
★<教会がカルト化するとき>[6]奇跡に驚き無防備になりがち 真理への愛失わせる窓わしも 記・ウィリアム・ウッド
◎「神の愛」理念実現の時、人が鍵——日本キングス・ガーデン連合第11回研修会
★<論説>協調と緊張のアジア情勢——平和のために継続した祈りを 記・津村 春英
★<神のかたち>[20]わたしは…給仕する者のようにしています 記・稲垣緋紗子
★<今週の本棚>『ロビンソン・クルーソに秘められた十字架の意味』ケネス・マクビーティ著(いのちのことば社、1800円)
★<今週の本棚>『差し伸べられる手』ヘンリー・J・M・ナウウェン著(女子パウロ会、1500円)
★<今週の本棚>『その町が平安であれば』小山 晃佑著(同信社、1000円)
<情報クリップ>催し情報ほか

 = 3 面 =
★織田無道住職 宗教法人乗っ取り容疑で逮捕——宗教法人の落とし穴 教会は大丈夫? 記・櫻井 圀郎
★エホバの証人救出カウンセラー裁判高裁判決が投げかけたもの 記・中澤 啓介


 = 4 面 特集 聖書=
★七十人訳聖書邦訳出版——秦 剛平氏20年がかりのプロジェクト
★ケセン語(気仙地方の方言)で聖書翻訳——故郷の人に伝えたい
★<書籍案内>日常生活を生き生き描写——『フルカラー イエス時代の日常生活』(ハーベスト・タイム・ミニストリーズ刊、2667円)
★<書籍案内>49部の数奇な運命——『さまよえるグーテンベルク聖書』(慶應義塾大学出版会刊、2800円)
★<書籍案内>旧約聖書手引書——『早わかり旧約聖書』(日本実業出版社刊、1600円)
★<書籍案内>聖書通読の友に——『きょうの力』(いのちのことば社刊、2800円)
★<書籍案内>聖書を観察した記録——『一日一章の友』(昭島めぐみ教会刊、475円)
★聖書理解のための文学的アプローチ——ハロルド・W・アトリッジ氏来日講演

 = 5 面 =
★知能に重い障害をもつ仲間が共に——止揚学園の40年
ゆっくり歩こうなあ止揚学園
http://www.biwa.ne.jp/~ikuru/
 = 6 面 飲食店特集=
★世界の食材使った料理を——レストランJ
★宣教大会で導かれオープン——韓国料理 ソウル家
★手ごろな値段で「食べ放題」——日本料理 竹弥本店
★姉妹が生み出す名料理——喫茶店 カフェ・オリビエ

 = 7 面 =
★心の空白イエスの福音がうめる——メシアニック・ジュー団体の設立者スーザン・パールマンさん来日
★山上の垂訓が生命の道——山崎製パン(株)社長・飯島延浩氏がバイブルフレンズの集いで講演
★青年よ立ち上がれ!——JEA世界宣教青年大会プレ大会
★肝臓移植で渡米の加藤 望牧師、手術後順調に回復
★ベラルーシ:プロテスタント抑圧の法律採択か

 = 8 面 家族のページ=
★病気通してメッセージ変わった——沖縄県・平良さん一家
★新年早々のリストラから試練の連続、働く神の業——大阪府・藤川さん一家
★<家族診断>[2]「わかって」と責めるのではなく 記・碓井 真史
★<魂の健康を目指して>[1]心にわいてくる感情に名前をつけてあげよう 記・矢野 悦子
★<うちのオカン>我が母親エピソード 記・内越 努

 = ?・? 面 新学校特集=
☆活水聖書学院、アジア教会成長神学院、仙台バプテスト神学校、東京キリスト教学園、聖書宣教会、CFNJ聖書学院、国際福音神学校、ウェスレアン・ホーリネス神学院、ルイジアナバプテスト大学日本校、東京聖書学院、東京神学校、大阪キリスト教短期大学、東京聖書学校、日本ナザレン神学校、世界宣教研修センター、神戸改革派神学校、神戸ルーテル神学校、日本基督短期大学、お茶の水聖書学院、北海道聖書学院、中央聖書神学校、カリフォルニア神学大学院日本校、ジャパン・ミッション・ミュージック・スクール、聖契神学校、アンデレ宣教神学院、リバイバル聖書神学校、基督兄弟団聖書学院、救世軍士官学校、新潟聖書学院、神戸ルーテル聖書学院、関西聖書学院、関西聖書神学校


北朝鮮拉致事件:これからが祈りの時−−「横田早紀江さんを囲む会」ますます熱く0210130101

「早紀江姉妹が主の証し人として立たされていることをひしひしと感じます。早紀江姉妹を支えるために、ますます私たちの祈りが必要です」--北朝鮮拉致被害者家族が、首相と面談した9月27日、拉致された横田めぐみさんの母早紀江さんの友人ら約40人が集い、東京・新宿区のいのちのことば社では、祈りがささげられていた。  「あんなにも『死にたい』と言っていた人が、国を動かすような発言をするようになった。神に選ばれた人だと思う。神のみこころを受け止めて、私たちは、集まって祈るしかない」。現在、祈り会代表の斉藤真紀子さんは言う。  早紀江さんは、めぐみさんが拉致されてしばらくして、自宅近くに住んでいたマクダニエル宣教師夫妻(当時/同盟基督・五十嵐キリスト教会)が自宅を開放してしていた「聖書を読む会」に、めぐみさんの友人の母である真保節子さんとともに参加。そこで、キリスト教にふれ、聖書のことばに励まされた。  斉藤さん、真保さん、早紀江さん、同じくともに聖書を学んでいた牧野三恵さんは、夫の転勤でそれぞれ各地を転々としながらも、信仰を持ち、現在はみな関東圏に住んでいる。細々と集まってはめぐみさんを覚え、祈り続けていた。そして今、「早紀江さんを囲む祈り会」の主軸となっている。新潟でも佐竹明子さんを中心として祈りが続けられている。  北朝鮮に拉致された人を救う会東京協議会代表の西岡力氏(東京基督教大学教授)や、いのちのことば社との「不思議な人脈」が祈りの輪を広げてきた。  「彼女(早紀江さん)が『これでいい』とほっとする時が早く来るといい」。早紀江さんとともに、月日を過ごして来た斉藤さんは語る。  16年前に米国に帰国したマクダニエル宣教師夫妻は、10月2日に北朝鮮への調査団が、めぐみさんが「自殺」していたと報告したことを聞き「私たちはいつも祈っています。神のご栄光のために証しできることを。(めぐみさんの死は)やっぱり信じていない。まだ生きていることを望んでいます」と語る。  今回が23回目となったいのちのことば社本社での祈祷会に、初めて早紀江さんと西岡氏は欠席。だが、普段よりも多くの人が集った。現在、早紀江さんが所属する日本福音キリスト教会連合中野島キリスト教会員も、より関心を高め、多くの人がはじめて祈り会に参加した。参加者の間では、ますます、祈りを強くしていかなければならないとの気運が高まっていた。  真保さんは、「彼女ら(拉致被害者)は生きていると信じている。北朝鮮の体制が変わるように。北朝鮮が悔い改めることがもっとも幸いで、彼らも幸せに生きられるように祈ってほしいと言っていた」と、早紀江さんの気持ちを伝えた。  次回の祈祷会は、10月25日に開催される。問い合わせはFAX03・5367・5160(鴻海)、TEL03・3413・7861(斉藤)まで。

バンザイ訴訟控訴棄却 原告団上告へ−−一審の争点ぼかされる0210130103

90年の「即位の礼」・「大嘗祭」に参列した際、公費で旅費を支出したのは憲法の政教分離原則に反するとして、当時の長洲一二神奈川県知事と井口隆時県議会議長(いずれも故人)を相手に、県内の牧師・信徒や市民45人が支出金の返還を求めた「即位礼・大嘗祭違憲神奈川訴訟」(通称バンザイ訴訟)の控訴審判決が9月19日、東京高裁であり、森脇勝義裁判長は控訴を棄却した。
 判決は、「即位礼正殿の儀は天皇が即位を公に宣明するとともに、内外の代表がことほぐ(お祝いを述べる)国事行為として挙行されたものであり、その趣旨、目的、内容からみて宗教行事と言うことは困難。かりに宗教的色彩があったとしても、参列の目的は皇室の伝統儀式に際し、国民の象徴である天皇に、地方自治体の長と議会の長が社会的儀礼を尽くすものであり政教分離原則に違反するものではない」とした。
 バンザイ訴訟の原告団は、日本基督教団本郷台教会の依田駿作牧師ら、日基教団、日キ教会、同盟基督教団の牧師11人を含むキリスト者20人ほどが、市民グループの人々と共に構成していた。
 間部俊明弁護士は今回の判決を「一審より悪い判決。一審では、被告らの出席した諸儀式が違憲のものであれば被告らは違憲行為をしたことになる、としていた。しかし今回は、被告人たちは招きに応じて、伝統的皇位継承儀式に出席したまでで、社会的儀礼上当然であると儀式の性格などは原判決の通りだった」と説明。
 依田氏は、「裁判は負けたが、負けた実感はない。むしろ実際は代理人らの陳述が一言一言裁判官に重くのしかかっていた上に、いつも満杯の傍聴席に圧迫を感じていたからこそ、判決に気がさして顔を上げず、蚊のなくような声で読み上げ、すぐに退廷したのではないか。我々は、こんな判決に屈せず、真の憲法的判決を求めて上告する」と語った。

「神の愛」理念実現の時、人が鍵−−日本キングス・ガーデン連合第11回研修会0210130202

福音に基づいた高齢者福祉で連携している日本キングス・ガーデン連合の第11回研修会が9月20日、21日、埼玉県嵐山町の国立女性会館ヌエックで開かれ、東北、関東、近畿、北陸、中国の各地方の17施設などから58人が参加した。
 川越キングス・ガーデンの児島康夫施設長が「ホスピタリティーと介護」と題して講演。キングス・ガーデンのルーツであるシアトルの施設の訪問研修で教えられた、徹底したホスピタリティーについて報告した。
 筑波キングス・ガーデンの宇都宮和子施設長が発題。日本の高齢者福祉の流れを概観した上で、キングス・ガーデンの精神は福祉の心の基盤であるとして、その理念実現の鍵が人材育成にあることを強調した。「働き人は神様からのプレゼント」だといい、「神様に仕えるように、喜んでお年寄りに仕える」使命感のもてる職員を育成するために、施設長が目指すものは働く職員の笑顔であるという。宇都宮氏は、介護は人との関わり、交わり、支え合いであり、それらを通して神の愛にふれることを指摘した。
 グループ討議では、管理業務、事務、生活相談員、医務・看護、厨房、介護など職種別に活発に話し合い、普段は知らない別の施設の実情や取り組みを分かち合った。
 法人の泉田昭理事長は「65歳以上が18・5%の超高齢社会に、キングス・ガーデンの働きはますます重要になってくる。今、理念を実現する段階にきている」とあいさつ。「高齢者一人ひとりを通してイエス様の姿を見ることができるか、私たちを通してイエス様の姿を見ていただくことができるかが大切だと思う」と述べた。