[CSD]2003年9月7日《ヘッドライン》

[CSD]2003年9月7日《ヘッドライン》
☆☆9月から第1週最終面に新紙面「ハロー!きょうかい チャ♪チャ♪チャーチ!」掲載。「かぞくのページ」は第2週に掲載します。
 = 1面 =
◎シンポ「地方伝道を考える」:教会は遺族を大切にする——未信者の葬儀で伝道できる
★北朝鮮・ピョンヤンに神学校再建——9月中旬にも竣工
★米国:キング牧師人種差別撤廃演説40周年記念集会で息子が発言
★富士山、登ったよ
★<恵みのどんでん返し>「じゃあ、また明日」妻との最後の言葉 記・渡辺 不二夫
★<落穂抄>夏・美瑛・義父の病

 = 2 面 =
★すっと青山:視点新たに「和解の福音」の使者となれ——A・フェルナンド氏宣教の使命語る
★地方伝道の可能性感じる「ケセン語」聖書 記・福田 崇
★信徒前進修養会:日基教団の伝道回帰と絶対平和主義を両講演
★<論説>少年犯罪の急増・凶悪化——教会ができる健全教育を 記・内川 寿造
★<今週の本棚>『十字架の謎』A・E・マクグラス著(いのちのことば社、1000円) 評・堀 肇
★<今週の本棚>『こころがムクムクッと元気になる本』あだちさぶろう著(すばる舎、1300円)
★<今週の本棚>『教会協力の喜び』石川 洋一著(いのちのことば社、400円)
<情報クリップ>催し情報ほか

 = 3 面 青年世界宣教特集=
★多彩な分科会に注目——宣教課題を熱く共有
★すっと宣教師報告:イスラム教徒も親日——タンザニア・清水 担氏
★すっと宣教師報告:マノーボ族の子どもとの生活楽しい——フィリピン・合田 希保氏
★すっとで出会った宣教人:こんな私がパプア宣教支援——兼松 宏枝さん
★すっとで出会った宣教人:ロスで10月大伝道大会を準備——中臺 孝樹さん
★東京の教会で合宿、深夜まで語り合い


 = 4 面 全面広告=
☆10月16日は「世界食料デー」
主催 世界食料デー実行委員会/日本国際飢餓対策機構
http://www.fhi.net/jifh/
 = 5 面 =
★救世軍ブース記念病院 落成——キリストの愛表す地域医療の拠点

 = 6 面 関西だより=
★30人の壁を破るためハワイアンスタイルでリーダー訓練——加古川バプテスト教会
★インタビュー:聖霊による積極伝道を 高松 隆二氏(日本伝道隊前理事長)
◎大阪クリスチャンセンターが起工式——来年5月に竣工予定
★<書評>『地塩洛水 京都大学YMCA百年史』 評・谷口 和男

 = 7 面 =
★すっと青山:史上初!全国高校生集会——「もっと伝道したい」と決意新たに
★海外に出て見えてきた日本宣教——スウェーデン留学手記を出版した柴田知子さん
★日本ナザレン教団:献身者不足に待った!——ユースキャンプ5ヵ年計画
★埼玉・聖望学園が甲子園ベスト8に——「君たちはダビデ」と湯口校長
★欧州:熱波被害深刻 教皇「雨ごい」祈り促す
★ドイツ:長さ220メートル 地上最長の聖書

 = 8 面 チャ・チャ・チャーチ=
◎地域の人と和気あいあい——北海道/福音ルーテル・恵み野教会
★いざ、能登までゆかん!——神奈川/JECA・横浜緑園キリスト教会
★もりべぇのへえ~:1万円札のあの人のはなし
★今月の買いどき:自分専用デボーションノート
★いいもんみっけ



シンポ「地方伝道を考える」:教会は遺族を大切にする−−未信者の葬儀で伝道できる0309070101

地方伝道が危機に直面している。教会も人も都市集中が進み、地方では教会員が減り、牧師のいない教会が増え、地方の神学校も生徒が集まらない||このまま放置しておけないと考えた有志が発起人になって呼びかけた「地方伝道を考える」と題するシンポジウムが4回目を迎えた。北関東神学研修センター(山口勝政所長)の主催により8月18日、19日、茨城県笠間市の県研修施設で開催された同シンポジウムでは、キリスト教葬儀と地方伝道、法社会学的な観点から見た家の問題、神学校の都市化など、地方伝道が直面する諸問題について提言した。  「キリスト教葬儀と地方伝道」について、群馬県山田郡大間々町、福音伝道教団大間々キリスト教会の高木寛牧師が発題。牧会伝道30年でかかわった25例のキリスト教葬儀のうち、未信者の葬儀を4つ執行した経験から、「キリスト教葬儀は日本宣教の有力な働きの一つとなる」と提言した。
 仏教を主とする異教的環境の日本では、「キリスト者の遺族や牧師の一挙手一投足が伝道以前の伝道となり、葬儀は福音の証しの場となる」と指摘。16世紀の日本人が、キリスト教の葬儀では貧者にも富者にも同一の敬意を表すのを見て感激したとのイエズス会士の報告を引用。葬式仏教と言われ葬儀がビッグビジネスと化し、遺族や死者の人権が損なわれている現代日本の葬儀事情の中でも、「死者や遺族を大切に扱うキリスト教の葬儀は、十分宣教の課題となり得る」と分析した。
 現在盛んに行われている未信者のキリスト教結婚式が可能な理由が聖礼典ではないからだと考えれば、同じく聖礼典でない葬儀も神学的には成り立つのではないかと提起。「慎重に神学的な検討を深めなければならないが、未信者のキリスト教葬儀は宣教の手段となり得る」と結論付けた。
 「家の法社会学」について発題した斎藤篤美氏(同盟基督・衣笠キリスト教会牧師)は、地方都市の開拓伝道で「家」を宣教の中でどう理解したらよいかに直面したという。教会に来る青年や婦人たちが、週日は旧態依然とした「家」に帰っていく実態の中で、異教文化に根差した通過儀礼や非キリスト教的家族共同体の中での責任とどう折り合い、信仰を守れるか。
 父権型の旧憲法から、両性の合意に基づく夫婦を家族の基盤とする戦後憲法への転換は「創造主の下での同等同質というキリスト教の人間理解が伝統文化の中に光を投げかけた革命的なことだった」が、実際には「創造主」という歯止めを欠いたヒューマニズムによる「両性の合意」が独り歩きを始め今日の家族の解体につながる混乱の原因となったと分析した。
 また、地方から人口が流出し世帯人口が著しく減少している中で、農業経営も変化し、情報化の波が押し寄せ、かつて明瞭に分かれていた都市と地方の特質が入り乱れてくると予測。「都会型伝道と地方型伝道も、互いに情報交換しながら進める必要がある」と提言。少ない人口の奪い合いが様々な局面で起き、魅力ないものは捨てられ消えていく時代に「葬儀や子育ての問題を地方伝道の課題として早急整理する必要がある」と述べた。
 「神学教育と地方伝道」について細川勝利氏(JECA・浜田山キリスト教会牧師)は、都市型神学校に学生が集中し、地方の神学校の学生数が減少している実情を示し、「教会形成の土台である地域の神学校の火が消え都市型神学校だけになるなら日本宣教はない」と警告。地域の特殊な課題を理解し、取り組み、その課題について神学することが地方神学校の課題だと指摘。「それを学ばないで日本宣教しようとしているのが日本の神学校。それはイスラム教を学ばないでイスラム圏宣教に行くようなものだ。地域の歴史や宗教的風土、教会の歴史を学ぶ地域の神学校を育てることが重要」との認識を示した。
 このほか石川県河北郡内灘町、聖書教会連盟内灘聖書教会の横山幹雄牧師が、仏教の強い影響下にある北陸伝道について、内灘での実践と無牧化の著しい能登伝道の実情をレポート。栃木県上都賀郡足尾町の伝道の歴史から、福音伝道教団宇都宮キリスト教会の神山和典牧師が、地方伝道の足跡と課題を考察した。 【根田祥一】

大阪クリスチャンセンターが起工式−−来年5月に竣工予定0309070603

関西、大阪の宣教拠点である(財)大阪クリスチャンセンター(OCC)の新築工事起工式が、8月21日に行われ、関係者約60人が集り、建設着工の門出を祝った。
 来年5月に竣工予定の新館は、延床面積500坪の鉄筋4階建てビル。中に300人以上収容できる大ホールも建設する。
 OCCは、戦後間もない1946年に、天王寺公園で開かれた日曜学校野外集会が、雨で礼拝途中解散となったことがきっかけで建設された。「雨でも会合のできるセンターを」という進駐軍チャプレンの勧奨を受け、教派を超えた募金活動によって56年に建設。関西の超教派の宣教拠点として役割を果たしてきたが、建物の老朽化が進み、数年前から建て替えが検討されていた。
 同センター内グランドルームで行われた式典では、OCC顧問で司式者の平山武秀氏(日基教団・多聞教会牧師)が、創世記1章1~5節、31節の個所から「すべてを良しとされた」と題して説教。「万物を創造した神は、地球上のすべての土地を良しとされた。土地には最初から神様の祝福とめぐみがあふれている。新館建設へと導かれた神様に感謝して、工事が順調に進むように祈りましょう」と語った。
 その後、現会館の隣接する新館建設予定地に移動。平山氏、同センター副理事長米田昭三郎氏、同センター総主事斎藤嗣夫氏、学校法人大阪女学院常任理事竹内誠氏、新館の設計者である南俊治建築研究所代表南俊治氏、施工を担当する(株)大林組の取締役井上雄次氏が鍬入れをした。
 米田氏は「先達が夢と希望を持って建設したセンター。新しい会館の建築によって地域の心のやすらぎの場となるように願っています」とあいさつ。竹内氏は「超教派の運動の拠点であるセンターの新館建設の意義は大きい。聖書の新しいぶどう酒は新しい革袋にとあうように、新館の中にもるべき新しいぶどう酒が必要です。センターの新しいビジョン、ミッションに期待する」と述べた。
 同センター総主事の斎藤氏は、「今回の建設コンセプトの目玉は300人以上収容のチャペルホール。従来の会館では超教派の大規模な集会の開催が難しい状況にありました。新会館のホール完成によってキリスト者交流の拠点に、よりふさわしくなります。またコンサートや結婚式など地域に開かれた会館となるでしょう」とこれから同センターが果たしていく新しい使命を語った。
 (財)大阪クリスチャンセンターの募金委員会では、秋から全国に向けて募金活動を展開し、諸教会、諸団体などに協力を求めていく。

地域の人と和気あいあい−−北海道/福音ルーテル・恵み野教会0309070801

恵み野教会は、「花の町」で知られる恵み野の中心に建っている小さな教会です。献堂17年目の若い教会ですが「女性の集い」という婦人会を中心に地域に開かれたさまざまな活動を行っています。今日はそのいくつかを紹介します!
◇歴史ある絵画教室◇
 まず、一番長く続いているのが「絵画教室」。道展で入賞などをしている実力派の佐藤キヨ子さんが奉仕をし、今年で14年目を迎えます。中には、14年間通い続けている地域の人もいて、本当に和やかで楽しい時間です。私も油絵初心者で参加したのですが、手取り足取りの丁寧な指導のおかげで、今ではすっかりはまってしまいました。町内の作品展にも出品する予定です。
◇地域で好評、料理教室◇ 
 次に、地域の皆さんに好評なのが年2回、春とアドベントに行っている「ソベリさんのお料理会」。同じ道央地区で牧師をしているソベリ先生が故郷、フィンランドの家庭料理を披露、そしてお話をしてくださる会です。料理は手軽に作れる軽食やお菓子が主ですが、時には思いもよらないびっくりメニューも。例えば、ビーツ(ロシアの赤かぶ)を使った「ピンクのサラダ」など。この会は今の日本が失いかけている家族のきずなや愛にあふれていて、いつも温かい気持ちになれます。ソベリ先生は料理にまつわる話やフィンランドのこと、聖書の話なども面白く語って下さいます。年々参加者も増えていて、喜びを分かち合うことができています。また、女性の集いでは年間を通して、地元で採れるニンジンとカボチャを使ったケーキ作りをしています。バザーでも毎回好評! 今や恵み野教会の名物ケーキになっています。
◇みんなの大きな夢◇
 私たちには1つの大きな夢があります。それは教会の庭に地域の人々が気軽に足を運んでくれ、交流の場となる「レストハウス」を作ることです。ストレスの多い現代社会の中、私たちの焼いたケーキを食べながらほっと一息つける場所として、また共にみことばに耳を傾けられる場所として用いられればいいなと思っています。
◇地域と触れ合える教会◇
 そのほかにも、地域へ開かれた教会として年間を通し、たくさんの行事を行っています。行事を終える度に私たちのきずなは深まり、神様の大きな愛を感じることができます。
 北海道に来たときには、ぜひ恵み野教会を訪ねて下さい。みんなが笑顔にあふれている教会です。いつでもみなさんを歓迎します!
 (文/教会員:古川貴子さん)