[CSD]2004年9月12日《ヘッドライン》

[CSD]2004年9月12日《ヘッドライン》
 = 1面 =
◎福音のせ第2の船出へ——「ロゴス・ホープ」号に生まれ変わる北欧のフェリー[*事情によりダイジェスト記事削除]  = 2 面 ニュース=
◎教会増だが教会員数減少止まらず——「クリスチャン情報ブック2005」教勢調査
★<教界ニュース>神戸ルーテル神学校、日本福音教会連合ほか
★<教界人事>村松豪一氏、塩山宗満氏、馬波美枝氏、三浦三千春氏
★<グローバル・クリスチャン・サイト>海外ニュース・話題——南部バプテストほか
★<落ち穂>ある文書伝道者
★<社告>生活の密着した紙面へ——クリスチャン新聞タブロイドかにあたって  = 3 面 宣教リポート=
★新連載<宣教まっただ中>カンボジア発[1]内戦に傷、今も深く残る 記・菅家 庄一郎  = 4 面 牧会=
★新連載<人を生かす対話>[1]過去の原因追及から未来の救いへ向けて 記・東 正明
★新連載<牧師のつぼ>[1]胃腸に効く「隔塩灸」でひと息 記・藤川 直孝
★<オピニオン>キリスト教ジャーナリズム存在の意味 記・守部 喜雅
★<恵みのどんでん返し>がんで娘を取り去るのですか 記・中川 邦男  = 5 面 神学・社会=
★新連載<この国の精神風土と福音宣教>[1]町内会で問題となる氏子費 記・池尻 良一
★新連載<神学の潮流>WCC信仰と職制委:マレーシアで対話
★新連載<今月の神学書評>『マルチン・ルター 原典による信仰と思想』徳善 義和著(LITHON、3150円)評・鍋谷 堯爾
★  = 6 面 ビジネスパーソン=
★銀行員から新たな出発——日本橋興行(株)代表取締役専務・金森 一雄さん(上)
★<ミッションと起業>障がい児の娘が十字架、光——ソニー(株)創業者・井深 大[3] 記・横手 仁美  = 7~10 面 PRのページ=
☆通信販売カタログ特集 書籍・定期刊行物・CD・DVD・ギフト品ほか  = 11 面 教会学校=
★<教会学校教師のひろば>いまどき子ども事情——父の愛を示し続ける 記・後平 一(保守バプ・恵泉キリスト教会関宿チャペル牧師)
★<CS分級>CS活性化は子どもの救いから 記・安田 香代子  = 12 面 情報=
★SHOP:フィッシャーマンズレストラン ペテロ(http://www.ito-katugyo.co.jp/sub3.htm)
★GOODS:ゴスペルカード(日本児童福音伝道協会、150円)
★BOOK:『Surfers Bible』新約聖書(いのちのことば社、1115円)
★<情報クリップ>講演・セミナー・催し情報ほか  = 13 面 今週の動き=
★新連載<今日は何の日?>8月12日~18日
★新連載<日めくり元気の素>名著・聖書日課から一言メッセージ  = 14 面 教会=
◎車ピカピカ、教会員大感激——ウワサのJ・S洗車隊って/アッセンブリー・八王子キリスト教会めじろ台シオンチャペル
★<もりべえのへえ~>パン・ミルク・コーヒーの朝食付 記・守部 喜雅  = 15 面 教会生活=
★新連載<林檎の風にのせて>[1]福音もリンゴの香も信州発 記・正村 八重子
★三鷹木曜会合唱団:指揮者在りし日に思い馳せ——斎藤信彦さん追悼コンサート
★米国:今は昔・米国はプロテスタントが大多数  = 16 面 ひと=
★<人物インタビュー>演じることで大きな愛、伝えたい——須貝 真己子さん(石井十次の娘役で映画デビュー)

教会増だが教会員数減少止まらず−−「クリスチャン情報ブック2005」教勢調査0409120201

 本紙が毎年アンケート調査を実施しているプロテスタント教会の教勢レポート(2004年5月31日現在)を掲載した『クリスチャン情報ブック2005』が9月15日に発行される。今回の教会教勢調査では、全国のプロテスタント教会・伝道所(以下、教会)数は前回調査より104教会増えて7千910教会、1教会あたりの平均教会員数は64人、平均礼拝者数は41人。教会数は増加したが、平均教会員数・礼拝者数の微減は止まっていない。   全国の教会数7千910教会に  教会数は前年より104教会増、教会全体の増減では、31都道府県で教会が増加している。これは前年よりも17都道府県で教会が増えていることになる。前年より増加件数が最も多かった地域は、関東圏の40教会増。一方、教会が減少した県は、鳥取県と広島県の2か所のみで、両県とも1ポイント減少であった。
 今回の調査での人口に対する1教会の人口比は、全国平均1万6千16人。県別では沖縄県が6千601人(205教会)で断然トップの位置は変わらない。次いで香川県(1万1千853人)、京都府(1万1千980人)、東京都(1万2千329人)、鳥取県(1万2千568人)がベスト5。その中で鳥取県と香川県が人口減であった。教会未設置地域への教会建設の重要性と共に、神奈川県(1万6千218人)、埼玉県(1万7千786人)、千葉県(1万7千687人)など首都圏地域でも全国平均レベルであり、教会・伝道所の建設が十分かどうか、議論のあるところであろう。   教会未設置市町村合併再編で大幅減少  市町村合併による自治体再編成が全国各地で急速に進んでいる。2004年4月末現在の全国の自治体総数は3千100(695市、1千872町、533村)。そのうち教会が1件もない教会未設置市町村は1千628自治体で、前回調査より96の自治体が減少した。この背景には多くの市町村の統廃合(合併市・町制施行)の影響がある。前年版を集計した後の2003年5月1日以降から2004年4月末までの1年間に合併・編入したのは30自治体、新たに市制を敷いたところは20市に上る。
 ちなみに、教会がある自治体は全国に1千472市町村あり、教会未設置自治体率は52・8%になる。
 新設の市はこれからも増加すると思われるが、生活文化圏としての地域性や人口集落の区分が急速に変化するとは限らないため、人口密度の高い大都市部での教会出生率が高まる傾向は変わらないと推測できる。   教会員・礼拝出席の平均値なお減少  今回の調査では、平均教会員数、平均礼拝者数とも平均1人減少し、減少傾向の止まってないことが分かった。全国的に教会数は増加の一途をたどっているのに対し、1教会に占める平均礼拝者数は減少傾向にある。
 今回教会員数を集計できた6千123教会の合計数は39万402人で、前年より3千401人増(回答5千922教会)だった。教会員数の増減は、回答教会数の修正記入が大きく影響するが、今回の調査では前回より回答教会が201教会増であった。全国の1教会あたりの平均教会員数は64人となり、前年より1人減少し、3年連続して減少傾向を示している。また、全国の推定教会員数(1教会あたりの平均教会員数×教会合計数)は、50万6千240人(総人口の0.4%)で、前回に比べ1千150人減となった。
 一方、礼拝者数を集計できた6千133教会の合計は25万3千550人で、全国の1教会あたりの平均礼拝者数は41人となり、前年より1人減少している。
 なお、今回の教勢調査と同時に宣教アンケート「地域社会と教会」の報告記事および全国教会の詳細記事を掲載した『クリスチャン情報ブック2005』(A5版、4千410円=税込)は9月15日にキリスト教専門書店などで発売される。

車ピカピカ、教会員大感激−−ウワサのJ・S洗車隊って/アッセンブリー・八王子キリスト教会めじろ台シオ

 汚れた車が、見違えるほど超キレイに!・・東京・八王子市めじろ台のアッセンブリー・八王子キリスト教会=めじろ台シオン・チャペル=(和田佳士主任牧師)ではこの夏、キャンプに行く費用を稼ぐため、教会学校の中学・高校生たちが教会員の車を洗車する「J・S洗車隊」を結成。6月20日から8月8日までの日曜日午後、普通車1台600円、車内掃除300円を基本に1回平均3台を洗車してきた。教会員からは「『これがうちの車?』と思うほどピカピカにしてくれた。感激!」と大好評だ。
 場所は教会の駐車場。記者が訪れた日は、まさに真夏の炎天下、日差しの強い日だった。その日は中高生科の女子7人と男子2人が協力し合いながら洗車した。「J・S洗車隊」の「J・S」は「ジュニア・スマイル」の略で、中高生科の名前でもある。
 自動車会社に勤めていた教会員による直接指導も受け、手際がいい。シャワーで水をかけ、乾かないうちに洗剤をつける。男子が車の天井を洗剤がついたモップでこすり、女子が両サイドのボディーをぞうきんでふく。そして水で洗い流す。最後に車をちょっと動かして、ドアに貯まった水を抜く。
 外側だけなく、車内の掃除もていねいだ。約30分で1台の車が見違えるほどきれいに変身した。
 教会員からは、「子どもの食べかすで車内がとても汚かったのが、中高生が一生懸命やってくれたおかげで驚くほどきれいになった」、「自分たちがキャンプに行くために一生懸命やっている姿に涙が出た。チップをはずんだ」、「彼らのため、教会のためにもなっているので、このアイデアは最高だと思った」と感謝の声は尽きない。
 きっかけは、J・Sのリーダーで高校2年生の服部未来さんが、同教会伝道師の上原時江さんから「どこかの教会で中高生が洗車してアルバイトしている」ことを耳にしたことから。服部さんは「これはいけると思った。独断で決めた」。
 早速、仲間とポスターを作り、教会員に呼びかけた。同教会は車で礼拝に来る信徒が多く、毎週3つの礼拝があって、駐車場には入れ替わり立ち替わり20~30台が止まる。ガソリンスタンドよりちょっと安いこともあり、予約が殺到。途中でポスターをはがしてしまったほどだった。
 約1か月あまりで洗車した総数は20台、総売上げは2万円に上った。洗車した中高生は「暑くて大変だったけれど、これでキャンプに安く行けるのでありがたい」、「車をピカピカにすると気持ちいい。持ち主が喜んでいる姿を見るとうれしい」、「みんなでワイワイ言いながら洗車するのは楽しいし、勉強になることも多い」と口々に感想を語った。  J・S担当の木崎智之さん(同教会協力宣教師)は「昨年から、中高生の自主性を重んじるようにしてきたんです。メッセージも高校生にゆだねてきました。洗車隊も中高生たちの自主性から生まれた働きです」と語った。