[CSD]2004年10月3日《ヘッドライン》

[CSD]2004年10月3日《ヘッドライン》
 = 1面 =
★三宅島、帰るか否か——全島非難から4年、避難生活励まし祈り合う  = 2 面 ニュース=
★ローザンヌ運動がタイで世界宣教会議——幅広がる「全福音」の提示
★東京高裁、統一協会からの救出認めた一審判決を支持——清水・黒鳥牧師裁判
★<教界ニュース>祈りの家きぬがわオリーブの里、日基教団社会委員会ほか
★<教界人事>中川善博氏(<財>YMCA理事長に就任)
★<グローバル・クリスチャン・サイト>ロシア、英国、世界教会協議会
★<落ち穂>携帯メールと聖書日課配信  = 3 面 宣教リポート=
★<宣教まっただ中>カンボジア発[4]燃え、祈る学生、もっと 記・菅家 庄一郎
★東南アジアの信教の自由——米国務省が「特に懸念すべき国」発表
★<用語解説>ローザンヌ運動  = 4 面 牧会=
★<人を生かす対話>[4]非行の原因は愛情不足? 記・東 正明
★<ディアコニアのこころ>[3]「給仕する」 記・フロインライン 規子
★<オピニオン>時間共有できる宣教地体験 記・永井 敏夫
★<恵みのどんでん返し>子どもの祈り、教会建築が実現 記・入江 喜久雄  = 5 面 神学・社会=
★<この国の精神風土と福音宣教>[4]信仰告白より組織を守る体質 記・池尻 良一
★<神学の潮流>死海文書の真実は?——クムラン神話に異論
★<今月の神学書評>『旧約聖書』C・レヴィン著(教文館、2,100円)評・石黒 則年  = 6 面 関西だより=
◎クリスチャンが人生語るラジオ「VIPアメージングインタビュー」——10月1日からラジオ大阪で放送開始
★東大阪市長田東での開拓伝道のためマンションの1室を提供——申込者を公募
★ティンデルセミナー——監修者の遠藤嘉信氏講師に「聖書の読み方、学び方」
★新連載<伝道は楽しいぞ>[2]トラクトが導いたお医者さん 記・榮 義之  = 7 面 全面広告=
☆「聖化大会」各地で開催
東京:10月17日—19日、淀橋教会
東海:10月21日、福音センター
大阪:10月22日、大阪桃谷教会(ジョン・ウェスレーに学ぶ会)
備前:10月24日、香登教会
九州:10月26日、キリスト兄弟団・福岡教会  = 8 面 特集チャーチスクール=
★チャーチスクール全国大会「全人格教育を目指して」——10月12日から東京で開催
★始めてみてわかった、神とのコミュニケーション——聖書キリスト・青梅教会  = 9 面 宿泊特集=
★「おかえりなさい」心のセカンドハウスへ——VIPアルパインローズ・ビレッジ  = 10 面 ビジネスパーソン=
★ビジネスで社会の価値観を変える——岡山 慶子さん[上]([株]朝日エル代表取締役社長)
★<ミッションと起業>天に財を積んだ経済人——森村グループ創業者・森村 市左衛門[1] 記・本井 康博  = 11 面 教会学校=
◎<教会学校教師のひろば>紙芝居で伝道——浦和福音自由教会:楽しい公園伝道の会
★<CS分級>紙粘土のオーナメント作り 記・石橋 えり子  = 12 面 情報=
★EVENT:パネル展で見る関東大震災——10月17日まで、東京・第2韓国広場ビル7F
★EVENT:クリスマス見本市——10月14日、東京・幼きイエス会修道院
<情報クリップ>催し情報ほか  = 13 面 今週の動き=
★<今日は何の日>10月3日—9日
★<日めくり元気の素>名著・聖書日課から一言メッセージ  = 14 面 教会=
★築50年、酒屋さんの建物が教会に様変わり——秋田県:単立・象潟キリスト教会  = 15 面 教会生活=
★愛が若者を教会に呼ぶ——韓国ソウル市:サミル教会・ジョン・ビョンウク氏
★CJC:教会においしいものは欠かせない?——ドイツとイギリスの教会で食べ物提供
★<林檎の風にのせて>[3]あなたは、何によっていやされますか? 記・正村 八重子  = 16 面 ひと=
◎ジョージ・アリアス選手(阪神タイガース)——頭への死球は神からのテスト

クリスチャンが人生語るラジオ「VIPアメージングインタビュー」−−10月1日からラジオ大阪で放送開始

 VIPとは、Very Important Personのこと。 神の目から見たら一人ひとりは皆高価で尊いことは、クリスチャンなら誰でも知っているが、世の中の福音を知らない人には目からウロコの価値観だろう。「あなたもVIP、みんなもVIPなんだよ」と、仕事帰りの疲れたお父さんにカーラジオから語りかけたい、病気に苦しむ人の枕元で励ましたいと、この番組は作られた。伝道番組の体裁を取っているわけではない。が、土台に神の愛がある。聴取者は、パーソナリティの清水さんによって導き出されるゲストの人生観に、愛のメッセージをくみ取ることができるだろう。
 構成はゲストへのインタビューからゲストの思い出の曲へ、さらにインタビューが続き、最後に「ラジオレター」のコーナーで締める。これはゲストの思いを伝えたい人への手紙、心の肉声だ。朗読者の庵原万喜子さんが枯れた関西弁で、ゲストの心情を代弁してくれる。収録時、ラジオ大阪の番組担当プロデューサーは、庵原さんのしみじみとした味わいの朗読に「いいね!」と、感嘆の声を上げていた。テーマ音楽のアレンジはロゴス企画代表の岸本宗也さんが担当した。
 10月第1回目のゲストはVIP関西会長で弁護士の持田明広さん。思い出の曲に「22歳の別れ」を持ってきた。お父さんたちにはたまらない選曲だ。2回目は京都で便利屋を営む元平大作さん。元暴走族の転身が語られる。3、4回と続けて桂小五郎ゆかりの老舗花外楼の経営者徳光正子さんが登場、大河ドラマにちなんだ話題も提供する。5回目は11月12日に京都コンサートホールで初リサイタルを開くピアニストの野田常喜さん。11月以降も聞き応えのあるゲストが続々登場する。
 多彩な分野、様々な年代のゲストを通して、アメージング、すなわち驚くばかりの人生を凝縮して伝える新番組に、今までバラエティーや情報番組の多かったラジオ大阪では大きな期待を寄せている。ただ、早朝に放送される宗教番組枠以外、一般枠での放送は宗教色を出してはならないという原則がある。福音を大胆に語るために早朝の時間帯を取るか、視聴率の高い一般枠を取るべきか。もともとクリスチャンでない人の世界に入って、わかる言葉で福音を語ることを旨としてきたVIP関西では、最終的に「これは福音の種を育ちやすくするための畑を耕す作業」というビジョンの下、前例のないチャレンジを決断。それは「教派を超えた教会と世の人々の間の潤滑油役となり、乾ききった土地を潤す働きをしたい」とmission BBを設立した清水さんと勝守さんのビジョンとも一致するものだった。知恵を働かせ、細心の注意を要する番組作りだが、大胆に福音は語れなくても、信仰があるからこそできる番組となったと確信している。
 番組への意見感想はEメールvip@1314obc.com、Tel:06・6577・0301、〒552・8501ラジオ大阪「VIPアメージングインタビュー」    【藤原富子】

<教会学校教師のひろば>紙芝居で伝道−−浦和福音自由教会:楽しい公園伝道の会0410031101

 「紙芝居をしたあと、子どもたちに罪と救いの話をして、最後に招きをするんです。すると必ず何人か手をあげてくれる子がいる。その瞬間は、たまらないですね」。埼玉県さいたま市にある浦和福音自由教会(坂野慧吉牧師)では、今年の5月から月1回第4土曜日の午前中に、有志で公園伝道を始めた。その名もズバリ「楽しい公園伝道の会」。みな、子どもたちに紙芝居を読んであげたり、遊んだりしながら、楽しく福音を伝えている。
 場所は同教会から歩いて約10分のところにある調(つきのみや)公園。公園伝道のときには、となりの調神社で行われる骨とう市とかち合う。公園伝道には、呼びかけ人の尾崎恵美さんを中心に4人が奉仕。うち3人は教会学校の先生だ。
 「これから紙芝居をしますよー」。記者が訪れた日はどんよりとした天気のせいか、いつもより子どもが少なめ。でも奉仕者が手分けして誘いにいき、4人の子どもたちが集まった。
 「今日はね、イエスさまの復活のお話をします」。人込みでにぎわう骨とう市のざわめきの横で、紙芝居が始まる。毎回読むのは尾崎さんの担当だ。
 尾崎さんは、ゴルゴダの丘で十字架にかかったイエスさまが3日目によみがえり、マグダラのマリヤや弟子たちに現れた話を、ゆっくりと感情を込めて語った。紙芝居が終わると、なぜイエスさまは十字架にかかり、また復活したのかを説明した。「神さまは私たちをつくり、愛してくれています。でも私たちは神さまを喜ばせることができない心をもっていて、神さまと離れてしまっています。でも、イエスさまが私たちの身代わりに十字架上で死んでくれたことを信じる人は、喜ばれない心や罪が赦され、天国で神さまと一緒に永遠に生きることができます…」。そして「天国に行きたい人」と聞くと、女の子2人が手をあげた。その瞬間、奉仕者一人ひとりに笑顔が浮かんだ。
 きっかけは、尾崎さんが働いている教会付属幼稚園に公園伝道をしている教師がいたこと。「教会では礼拝をし、教会の仲間と交流するばかり。でも、それだけでいいのかと思っていた。いつかは公園伝道をしてみたいと考えていました」
  そんな時、礼拝説教の中で坂野牧師から、若いころ、公園に出かけて行って伝道していた証しを聞いた。「私も今、始めるべきなのでは」と思い、同教会副牧師の高橋正則さんに相談したところ賛同を得、確信が強まった。そして4月に奉仕を呼びかけたところ、協力者も与えられた。
 目的は「子どもの救い」。ほとんど毎回、紙芝居のあと伝道をし、招きをする。「教会に誘うためではなく、必ずその場で信仰まで導きます。不思議と毎回招きに応答する子がいるんですね。それはすごいことだと思います。教会には結果的につながればいいな、と思っています。信じた子には必ず神さまが何らかの形で責任をもって導いてくれると思うので、神さまにお任せしています」と尾崎さんは語った。

ジョージ・アリアス選手(阪神タイガース)−−頭への死球は神からのテスト0410031601

 昨年の阪神タイガース、リーグ優勝の立役者。メジャーリーグ、サンディエゴ・パドレスに在籍していた98年、チームのチャプレンを通してイエス・キリストのことを聞き、はっきり信じた。それまでは「野球がすべてだった。うまくいかないとストレスを感じ、気がめいるようなそんな人生でした」と語る。チャプレンに祈ってもらったとき、「自分の生涯で失われているのはイエス・キリストだ」と気づいた。しかし、信じたからといって何もかもよくなったわけではなかった。
 昨年、大きな出会いがあった。野球を通して伝道したいと世界中を飛び回る元ニューヨーク・メッツ投手のミッキー・ウエストンさんだ。日本でプレーして5年。それまでも「日本で神様の示される道を教えてください」と祈っていた。しかしウエストンさんから、「自分自身も野球も家族もすべてを神様に委ねる」ことを教えられた。それによって信仰的に成長していくのだと知った。「神様によって訓練されていくことを願っています」  「昨年は神様が私の生涯によく働いてくださって、すべてがうまくいった年。今年はシーズンの初めに『霊的に成熟できるようにしてください』と祈りました。だから昨年よりも今年のほうが心は平安です。確かに監督やコーチから見れば、今年はいいように見えないかも知れないけれど、自分にとってはすばらしい年。成長するためには苦難が必要なのです」と語る。
 7月31日、甲子園球場での対ジャイアンツ戦。8回、ジャイアンツのシコースキー投手の投げたボールは一直線に左側頭部へ。ばったりその場に倒れてしまった。その日は家族が球場で観戦していた。「まず最初に家族が心配するだろうなと思いました。その次に考えたのは、相手投手にリベンジしてやろうということでした」。ベンチに下がり、シャワーを浴びながらとても腹が立ち、涙が出てきた。「神様なぜこんなことを起こされたのですか」と祈った。そのとき「神様に『赦せ』と言われている」と感じた。
 ちょうど試合前日、聖書から「赦し」について学んでいた。「神が私たちのしたことを赦してくださった。だからこそ赦すんだと学んだ。どうして彼を赦せないでおくことができようか。まさに神様は、彼を使って自分をテストされたのだと思います」  球場から病院へ向かうとき、シコースキー投手が駆けつけてきた。「申し訳ない」と謝った。「大丈夫、心配しなくていいよ。もう私は赦すよ」。「もし昔の自分だったら、相手に食ってかかっていたでしょう」とほおを赤らめながら話してくれた。
 「もし神様に心を開けば、神様は私たちに本当に教えてくださる。『彼を赦す』ということを思ったとき、心に平安が与えられた。頭が少し腫れたけど、大きな問題もなくて癒されたのは、神様が守ってくれたのだと思います。毎日のように神様からのテストがあります。前の日に学んだことを私自身に教えるために、神様はこのことを起こしてくださったのだと思います。私たちが完全ではないから、神様はときに打ちたたいて訓練される。でも神様は常に私たちを赦し、あわれみを示してくださいます」  昨年シーズン途中からサインをするとき、「P.F.T.L」(Play For The Lord=主のためにプレーする)と書き添えるようになった。「自分がプレーするとき、それがたとえ自分にとって最後の試合であったとしても、主の栄光をあらわす者でありたいという願いをこめています」と語る。  プロ野球界再編や来シーズンの処遇など、取り巻く環境に変化があっても、神にいつも信頼する生きざまが伝わってきた。   【藤川 義】

台湾・台風被害の支援を−−台中縣、南投縣に深刻な被害0410101502

 今年、日本でもたくさんの台風が上陸し、各地に爪あとを残しているが、台湾・中部でも2度にわたる台風によって大きな被害が出ている。特に深刻なのは中部の台中縣、南投縣の地域。
 7月2日から5日にかけて台湾に上陸した台風7号は、4日間で1年分ともいわれる降雨をもたらした。それによって99年9月の地震によって起きていた山崩れの土砂が一気に流れ出し、多くの住民の家をのみこみ、女性1人が命を失った。
 また8月23日には台風17号によって、土石流による被害をもたらした。
 美しい自然にかこまれた台中縣松鶴博愛村では、同村にある博愛教会と住民の住宅が土砂に流され、教会の建物の中にいた謝牧師夫妻と同牧師の母親が亡くなった。
 同教会の残された翁定国牧師は、「教会堂の修復は被害の状況が安定してから始めたい」としているが、教会前の土石流被害も大きく、教会内のいすもほとんど使えない状態にある。
 日本で姉妹関係にある日本基督教団高砂教会(手束正昭牧師)に届いた博愛教会の林誠元老牧師からの手紙は「信仰生活は第一だと信じて、この世の災難に打ち勝つとの主イエスの言葉を信じて、今の礼拝は私の家と長老の自宅でささげています。感謝すべきかな、ピアノが家にあるため、最上に賛美を高らかに歌うことができます」と、困難な状況にありながらも、希望をもって活動を続ける同教会の様子を伝えている。
 なお手束牧師は、10月22日から25日にかけて、台湾に慰問の予定。また高砂教会では、義援金を募っている。連絡先=〒676-0015 兵庫県高砂市荒井町紙町1ノ34高砂教会、Tel:0794・42・4854、台湾災害義援金係、郵便振込 00980・3・151216 。