ヘッドライン
[CSD]2005年2月20日《ヘッドライン》
[CSD]2005年2月20日《ヘッドライン》= 1面 =
◎神の目的にフォーカスした教会へ——パーパス・ドリブン・ライフ、東京でセミナー = 2 面 ニュース=
◎水野国賠訴訟:「憲一の死 無駄にしない」——命綱絶った国の過失を認定
★<教界ニュース>日本キリスト教協議会ほか
★米国:大津波は神がもたらした——調査で4分の1が是認
★イタリア:教会で入場料を徴収する動き強まる
★米国:「タイム」誌が最も有力な福音派指導者25人を選定
★<落ち穂>「神はその時どこにいたのか」——スマトラ沖地震でトークショー = 3 面 宣教リポート=
★<宣教まっただ中>フィリピン発[4]悔い改めから始める宣教 記・島先克臣
★LA日本人宣教フロンティア?:留学生に運動会イベント——教会協力で学生らが主催 記・中薹孝樹 = 4 面 牧会=
★<ディアスポラ日本人伝道を考える>[6]ディアスポラ宣教の4段階-3- 記・清野 勝男子
★<牧会ジャーナルさわりよみ>「理想の家族」の重さ(No.25より)
★<オピニオン>女性教職の奉仕する道、広く開かれるように 記・杉本 玲子
★<恵みのどんでん返し>確執あった牧師と共に学ぶ 記・倉岡 謙二 = 5 面 神学・社会=
★旧約時代における多神教と一神教——現代の課題との関わりにおける評価 記・
★<今月の神学書評>『人間、このかけがえのないもの』チェル・ノールストッケ著(いのちのことば社、1260円)評・勝原 忠明 = 6 面 関西だより=
★トルコで再び「使徒」が働く——かつてのキリスト教国にみわざの復興祈る
★<震災から10年>[3]牧師は集まり祈った 記・小平照夫
◎ビジネスマンのインタビューをネット配信——VIPアメージングインタビュー
http://www.vip-amazing.com/
= 7 面 全面広告=
☆ユニオン神学大学・教会成長大学院 4月開校
願書締切:2005年3月31日
問合せ:Tel.06-6754-3727 Fax.06-6454-3767
運営母体:韓国民族総福音化運動 日本支部(申賢均総裁) = 8 面 新学期特集=
★新しい出発・学ぶ喜び——教えられやすさって大事なんですね = 9 面 全面広告=
☆イースター伝道用福音文書案内 = 10 面 ビジネスパーソン=
★祈りが不思議な出会いを生む——藤田 幸久さん[中](衆議院議員、民主党国際局長)
★<気持ちがきちんと伝わる話し方>[7]背水の陣で話す機会を作れ 記・中野 雄一郎 = 11 面 教会学校=
★<教会学校教師のひろば>ゲームや読み聞かせで「教会 楽しい!」——同盟基督・長野福音教会:サタデークラブ
★<CS分級>回して遊ぼう——ブンブンこま 記・石橋 えり子 = 12 面 情報=
★<情報クリップ>催し情報・放送伝道ハイライトほか
★SHOP:ぎゃらりー&喫茶 瑠璃紅(佐世保市:Tel.0956-47-7951)
★EVENT:第3回女性カンファレンス「Greater Love」(Tel&Fax.0424-85-0331) = 13 面 今週の動き=
★<今日は何の日>2月20日—26日
★<日めくり元気の素>名著・聖書日課から一言メッセージ = 14 面 教会=
★<ちゃちゃチャーチ>「おきらく」に音楽を楽しもう——JECA・鹿本キリスト教会
★<ちゃちゃチャーチ>テニススクールから広がる輪——友愛グループ・友愛キリスト教会 = 15 面 教会生活=
★一般の人たちにも伝わるものを——JMMS学生らが卒業CD制作
★<林檎の風にのせて>[19]男性は女性の助け手 女性は男性の助け手 記・正村 八重子 = 16 面 ひと=
★三代川 幸雄さん(ハワイのカウマナ・ドライブ・バプテスト教会牧師)天理教の布教師から牧師へ劇的転身
水野国賠訴訟:「憲一の死 無駄にしない」−−命綱絶った国の過失を認定0502200201
02年6月30日、東京拘置所で拘留中に「自殺」した東京都立川市の運転手、水野憲一さん(45)の死に関して、国に損害賠償を求めた水野国賠訴訟の判決が1月31日、東京地方裁判所であった。瀬木比呂志裁判長は拘置所側の過失を認め、被告・国に、原告で憲一さんの母寿美子さんに対して損害賠償として3千55万8千122円を支払うよう命じた。完全勝利に近い判決内容に、関係者は喜びを分かち合った。憲一さんの自殺を知らされ、寿美子さんは目の前が真っ暗になったという。「八王子拘置支所からの申し送りを無視し、なぜ短時間の問診だけで投薬を打ち切ったのか」「自殺の可能性を認識し、防止措置として独房内の物品の引き上げを行った際、なぜ雑巾だけを残したのか」「異常を発見してから死亡を確認するまでの18分間、なぜ気道確保や人口呼吸などの適切な救命措置を怠ったのか」など、この事件に関する疑問点は多い。
「憲一の死を無駄にはしない。これ以上犠牲者を出さないために」。患者の自己決定の権利や裁判を受ける権利を侵害する結果を引き起こした責任を明らかにすべく、寿美子さんは03年5月東京地裁に提訴。同時に、法務省人権擁護局に対し人権救済の申し立てを行った。
判決では、原告側の主張すべてが認められたわけではないが、骨子となる次の3点 1.投薬を打ち切った 2.雑巾を引き上げずに自殺防止措置を怠った 3.気道確保や人工呼吸等の救命措置を怠った点に、拘置所側の過失と、憲一さんの自殺との因果関係を認めた。
弁護団の1人で、報告会で判決文の説明を行った鈴木麗加弁護士は「過失の基本となる部分が認められたということで、問題提起を促す契機となる画期的な判決であると思う」と驚きを隠せない様子だった。
「憲一の死は、それまで深刻に意識していなかった人権の重さを教えてくれた。皆さんの支援は心からありがたく、皆さんとの出会いは憲一からの贈り物と思っています」。寿美子さんが裁判の間中言い続けてきた言葉だ。今回の判決には多くの人の支えが力となっている。04年5月に発足した「水野国賠訴訟を支援する会」の働きはもちろん、その呼びかけによって全国各地の障がい者団体、人権擁護団体などが支援に立ち上がり、裁判所や人権擁護局に提出する署名も1万人を超えた。「こういうことが裁判所を勇気づけていったのでは。裁判所の今回の判決は、支援の方々、弁護団、水野さん、みんなで勝ち得たんだろうと思います」と報告集会で小林克信弁護士は語った。「裁判を通して、寿美子さん自身が社会の様々な問題に目覚め始め、元気になってきている。私たちはこの働きに共感しながら、今後も大いに寿美子さんを励まし、慰め、ともに生きていきたいと思います」。クリスチャンである水野さん親子と20年来のつきあいがあり、「支援する会」の代表世話人を務める関田寛雄さん(日基教団巡回牧師)は、この先裁判が続こうとも、寿美子さんとともに引き続き闘っていく決意を新たにした。
●水野事件
水野憲一さんは00年12月に交通死亡事故を起こし、東京地裁八王子支部で故意であるとの一審判決を受けたが、故意ではなかったとして東京高裁に即日控訴した。同年6月26日、高裁でsの初公判のために八王子拘置支所から東京拘置所に移された際、10年以上も前に抑うつ状態と診断され、以来ずっと投与を続けてきた6種類もの薬を、睡眠薬1剤を残して打ち切られた。東京拘置所医師の「薬斑依存の疑いがある」との判断からだった。精神疾患は人によって病状は異なるが、薬の取り扱いは患者にとっても重要で、医師の専門的知識と慎重な判断を必要とする。水野さんは薬を絶たれたことで、次第に体調を崩していき、「薬がほしい お母さんありがとう つかれた」と書いたメモを看守に渡し、30日未明、独房内で雑巾を飲み込み窒息死したとされている。初公判を10日後に控えてのことだった。
神の目的にフォーカスした教会へ−−パーパス・ドリブン・ライフ、東京でセミナー0502200101
40か国以上の言語に翻訳され、2千万人以上の人々に読まれている、米国サドルバック教会主任牧師リック・ウォレン著の『The Purpose Driven Life(PDL)人生を導く5つの目的―自分らしく生きるための40章―』(パーパスドリブンジャパン=PDJ発行、2625円)。同書は今、世界の教会に大きな影響を与えている本といってもよいだろう。同書をただ読むのではなく、一人ひとりの人生を変え、同時にその集う教会を導いていくために、どう適用すればよいかを学ぶセミナー「健康な教会セミナー2005変化を通してあなたの教会を導く…『トランジション』」(PDコミュニティ―健康な教会セミナー実行委員会主催)が1月24日から26日まで、東京・多摩市のウェルサンピア多摩で開催された。全国から約150人が集まった。
講師は30か国で、伝統的な教会から神様の目的にフォーカスしたPD(パーパス・ドリブン)教会に移行する働きを手伝っている団体「チャーチ・トランジションズ」のグレン・サーティン氏。当初、サーティン氏とともに講師を務める予定だったダン・サザランド氏は、急な心臓病の再発で来日を取りやめた。
サザランド氏は、89年からアメリカ・フロリダ州にあるフラミンゴロード教会を伝統的教会からPD教会に移行させ、同教会は02年までに300人の礼拝出席者が2千300人に増加、23の新しい教会も開拓しているという。
メインセッションで、サーティン氏は同教会がサドルバック教会に学び、PD教会への移行した過程を「移行―変化を通してあなたの教会を導く」と題して講演。?アプローチ=プログラム主導から目的主導へ?対象=バプテストの仲間に届くことから、教会につながっていない人々に届くこと?礼拝スタイル=伝統的なものから、非常に現代的なものへ?リーダーシップ=委員会や執事会によるリーダーシップから、スタッフによるリーダーシップへなど9つの移行プロセスを具体的に説明。神様から与えられた各教会のビジョンをどう実現させていくかを「ビジョンを受け取るために備える」「ビジョンを定義する」など8つのステップで語った。
分科会では、PDLを使用しながら40日間で教会と人生の目的を再発見するための「40日キャンペーン」、心の傷、痛み、悪習慣などの人生の諸問題を、教会という環境の中で取り扱い、回復させていく「リカバリーミニストリー」の体験学習などがあった。リカバリー・セミナーはサドルバック教会において大きな成果を上げている。
PDJでは「リカバリー・セミナー2005」を3月21日から23日まで、東京・練馬区の聖書キリスト教会で開催予定。今回のセミナーのDVDも発売。ホームページ=http://www.pdjapan.com/index.html