[CSD]2005年4月17日《ヘッドライン》

[CSD]2005年4月17日《ヘッドライン》
 = 1面 =
★米・サドルバック教会 リカバリーセミナー日本上陸——聖書の原則に従い、心の傷、開く習慣を癒す

 = 2 面 ニュース=
◎聖神中央教会事件:信者少女に暴行で牧師逮捕——近隣教会牧師に被害相談し告訴へ
★聖神中央教会事件:逸脱した教理、指摘は焦らず——脱会者ケアに配慮を
★VIP武蔵小杉が通算50回——ジャン・ブローマン氏講演
★<教界ニュース>インターナショナルVIPクラブほか
★<落ち穂>共産主義下の地下神学校で学んだヨハネ・パウロ2世逝く

 = 3 面 全面広告=
☆<宣教まっただ中>タンザニア発[4]援助慣れ社会 どう接する 記・清水 担
◎ローマ教皇逝去受け——「希望と理解送った人」と世界福音同盟が声明

 = 4 面 牧会=
★<今、家族を考える>[7]結婚生活の調和こそが 記・堀 肇
★<牧会ジャーナル>使徒たちに学ぶ牧会者の姿 記・坂野慧吉
★<オピニオン>非暴力50年、沖縄、米国のキリスト者から 記・榎本 恵
★<恵みのどんでん返し>苦しい時期は「1年4か月」 記・木智之

 = 5 面 神学・社会=
★<ローザンヌ運動30歳>ポストモダンの世界の霊性[上]世俗化した世界で問われる「霊」の強調 記・水間 照弥
★米国:「尊厳死」にキリスト教界も賛否
★<書評>『祈る人びと』藤本 満著(いのちのことば社、2310円)評・古川修二

 = 6 面 関西だより=
◎ポップでジャジーなアレンジで神様の愛を届けたい——ゆかり☆Gospelさんアルバム発売記念コンサート
★新大阪で朝祷会スタート——駅前のホテルで伝道目的にチャペル開放
★学校で教えない本当の恋愛とは——大阪の牧師が『恋の教科書』を出版
★「母の学校」4月末に開催——幸せな家庭のために
★神戸で聖書展セミナー開催——神戸バイブルハウス・日本聖書協会の共催

 = 7 面 全面広告=
☆ベニー・ヒン 名古屋ミラクルラリー
5月13日(金)~14日(土) 名古屋総合体育館レインボーホール
実行委員会事務局Tel.078-643-0683

 = 8 面 全面広告=
☆「クリスチャン情報ブック2006」アンケート調査実施中
——移転・牧師先生の異動などホームページからも修正受付中——
http://csd-news.gospeljapan.com/databook/2005/
 = 9 面 特集=
★「富広美術館」新装オープン——作品の花たち居心地良さそう
http://www.vill.seta-azuma.gunma.jp/
 = 10 面 今週の動き=
★<今日は何の日>4月17日—23日
★<日めくり元気の素>名著・聖書日課から一言メッセージ

 = 11 面 情報=
★<情報クリップ>催し情報、放送伝道ハイライトほか
★MOVIE:「マイ・ブラザー」(5月28日から「シネマスクエアとうきょう」などで公開)
★CD:「大きな愛の中で」大津クリスチャンシンガーズ(O.C.S MUSIC発売、2310円)

 = 12 面 ビジネスパーソン=
★御言葉に支えられた半生——峰田 将さん[上](聖学院中学校高等学校校長)
★<ミッションと起業>大原孫三郎[下]——大原を支えた信仰者たち 記・東方 敬信

 = 13 面 教会学校=
★<いまどき子ども事情>「変わりたい」心のうめきに気づく 記・西村敬憲
★<CS分級>ゲーム「ガリラヤに行こう」 記・平田 和子

 = 14 面 教会=
★<ちゃちゃチャーチ>病院待合室からはじまった教会——日本基督教団赤坂教会
★<奉仕する恵み>熊本優子さん——神木イエス・キリスト教会教会スタッフ

 = 15 面 家庭・あかし=
★J+Passion TOKYOで5人の若手牧師次々説教——同世代の若者に刺激与える
★青年宣教ネットづくり目指し——JEA青年宣教委員会がセミナー
★今年もやります「なにわゴスペルフェスティバル」——クワイア、スタッフ募集中
★新連載<スマトラ 祈りと希望>被災地を行く[2]——主の勇者を支えよう 記・水谷恵子

 = 16 面 ひと=
★五十嵐ジュン・杉山有子さん(ゴスペルミュージシャン)——竹島問題で揺れる韓国でコンサート


聖神中央教会事件:信者少女に暴行で牧師逮捕−−近隣教会牧師に被害相談し告訴へ0504170201

京都府八幡市に本部を置く宗教法人「聖神中央教会」代表・主管牧師の永田保こと金保容疑者(61)が4月6日、信者の複数の少女に性的暴行を繰り返していたとして京都府警に逮捕された。同教会は京都周辺のキリスト教会の間で以前から教理的・倫理的に疑いがもたれ、異端・カルトとみなされていた。逮捕のきっかけは、少女たちの被害に気付いた保護者や同教会の牧師・伝道師ら173人が集団脱会し、アッセンブリー・京都教会(京都市下京区七条)の村上密牧師らカルト問題に取り組んできたキリスト教関係者に相談を持ち込んだことからだ。【根田祥一】
 被害を訴えているのは現在のところ10人前後。調べによると永田容疑者は数年前から、本部教会で礼拝が行われる前夜などに泊まり込んでいた10代前半の女児や中学生らを教会の牧師室や自宅に呼び出し、「信仰心を試す」「先生はキリストのような者だからこれは祝福」などと言って性行為を強要。「誰にも言うたらあかん」「言ったら教会を追い出す」などと口止めしていた。信者たちは日ごろから主管牧師の指示に絶対服従を教え込まれ、教会で特に講壇近くに寝ることは祝福、この教会を離れると地獄に堕ちる、教会内のことを外で訴えるのは罪でありさばかれるなどと、聖書の教えをねじ曲げ恐怖心を植え付けられていた。こうした教えや指導は、カルト特有の典型的なマインドコントロールの特徴を示していると、カルト問題に取り組む関係者らは指摘する。
 今回被害が発覚したのは昨年11月、少女たちが電子メールで慰め合っている内容を親が知ったことから。それを聞いた同教会牧師らは昨年12月、被害者らを連れて永田容疑者を問いただし謝罪を求めたが、「(被害を訴えた少女らは)悪魔に支配されている」などとして一切否認。相談を受けた村上氏は、被害者らの心と信仰面のケアにあたるとともに、これらの経緯は聖書から見ても正統な手順を踏んで罪を指摘しており、使徒パウロもローマの法廷に上訴したことなどを教え、警察に訴えることを励ました。マインドコントロールされ裁判に強い罪悪感を植え付けられていた信者たちにとって、刑事告訴への証言は聖書的にも正当と知ることが励ましになったと見られる。
 今年1月以来、少女たちから事情を聞き容疑を固めてきた府警は、暴力や脅迫の手段を使わなくても婦女暴行罪が成立する13歳未満で公訴時効の7年を過ぎていないケースを洗い出していた。被害者らの告訴は順次増える見通しで、今後は民事でも損害賠償を請求することにより、被害者らにとって忌まわしい記憶のつきまとう教会施設を解体に追い込む意向だ。
 聖神中央教会のホームページ(牧師逮捕後に閉鎖)などによると、永田保容疑者は聖神中央教会主管牧師のほか、聖神世界宣教会総会(教団)総会長も務め、世界宣教総連合会総裁、世界福音聖書神学校理事長などの肩書も並ぶ。43年大阪府泉南市生まれで、韓国の大韓イエス教長老会総会神学校を卒業したとされる。86年から京都伏見で開拓伝道を開始、87年に宗教法人認証を得た。  公表された教義を見る限り正統的キリスト教との違いは分かりにくいが、正統教理の試金石である三位一体論に異質な要素がうかがえ、「神を信じないで死んだ人間は汚れた霊になり、人にとりついて病気や事故を引き起こす」など聖書からかけ離れた教理も教えていることが確認されている。また、極端な教えにのめり込むことで家庭崩壊を招く例も多いという。
 関西を中心に北陸、関東、東北、中国地方などに約20教会・伝道所(村上氏が確認した限りでは14)があり、そのうち5教会・伝道所、7人の牧師・伝道師が今回離脱した。これまでに受洗者は約3千人と公表しているが、本部教会で日曜午後に行われる合同礼拝には500人ほどが集まっていた(現在は約100人)。
 永田容疑者は以前にも信者との性関係や性的虐待を犯し、それを知って脱会した信者が周辺の教会に身を寄せて悪評が伝わった。だが、それらは伝聞の域を出ず、被害当事者が告訴するには至っていなかった。
 今後、心に傷を負った少女たちへのケアはもちろん、同教会からの脱会者たちへの対応の必要も予想される。村上氏はカルトカウンセリングの経験から、「最初から教えの間違いを指摘すると脱会者は自分が否定されたと感じて心を閉ざしてしまう。温かく迎え入れ、時間をかけて聖書の価値観とこれまで教えられてきたことの違いを悟らせ、新しくやり直せることを励ましながら、自分で間違いに気付くように導くことが大切」と注意を呼びかけている。

ローマ教皇逝去受け−−「希望と理解送った人」と世界福音同盟が声明0504170302

ローマ教皇逝去受け
「希望と理解送った人」と世界福音同盟が声明
 ローマ・カトリック教会の教皇、ヨハネ・パウロ二世が、4月2日、逝去したことを受けて、 カナダ・トロントにあるカナダ福音同盟事務局で開催されていた、世界福音同盟(WEA)実行委員会が緊急声明を発表した。
 声明では「私たちはローマ教皇ヨハネ・パウロ二世の逝去に伴い、喪に服しておられるすべての人々の思いに共感いたします。ローマ教皇ヨハネ・パウロ二世はローマ・カトリック教会の指導者以上の存在でした。彼は文化や宗教の違いを超えて、『平和と自由と人権』を推し進めた国際的な政治家でもありました。彼は希望と理解のメッセージをこの世に送った人でした。彼はまた勇気と確信に満ちた人でもありました」と教皇の存命中の働きを評価。
 WEAのヌダバ・マザバネ実行委員長は「福音派の信仰者として、私たちは人間の命の尊厳の擁護者であり、真に弱者に心を配れた存在であるローマ教皇をたたえます。彼の現代に満ちる『死の文化』に対する深い問題意識、それの応答としての『いのちの文化』の奨励は重要なものであり、歓迎されるべきものでした。多くの神学的相違が存在するにもかかわらず、彼の在職期間中に福音派とカトリック教会の間で重要な対話と共同の活動が可能となったのです」と語った。声明は、「この深い悲しみの時、そして変化の時にあるカトリック教会共同体のために私たちは今後祈りをささげます」と締めくくっている。
 CJCによると、世界教会協議会サミュエル・コビア総幹事は、「教皇ヨハネ・パウロ二世は現代の最も勇敢な精神的指導者の1人として記憶されよう。彼はその勇気を、そのリーダーシップ、著作、発言で示したように、病気においても示した」と述べた。
 また、ルーテル世界連盟マーク・ハンソン議長は「人間として、彼は故国ポーランドだけではなく、世界のすべての人のために正義と平和のために戦った。あらゆる信仰と人種の人を歓迎したが、若年層に対する彼の愛はすべての人に対する配慮の特別な例であった」と語った。

ポップでジャジーなアレンジで神様の愛を届けたい−−ゆかり☆Gospelさんアルバム発売記念コンサート

  「神様の希望と愛を伝えたい、神様はとても身近な存在なんだということも」
 そんな願いを込めて、3月にファーストアルバム「Everywhere」(Yoshi Blessed Music制作/ロゴス企画発売/2千100円)を出したゆかり☆Gospelさん(本名=萱原有香理、ジーザス・ファミリー教会員)が、4月1日、ゆかり☆Gospelファーストアルバムコンサートを、大阪・天満橋のドーンセンターホールで開いた。これまでアメリカの教会や日本各地のライブハウス、教会などで歌い続けてきた実力派。パワフルな中にソフトな温かさのある歌声と、人間味あふれる詞を通して神の愛を伝えるゆかりさんは、クリスチャンであるなしを問わず、根強いファンを獲得してきた。中規模ホールでのワンマンライブは初めてだが、全曲オリジナルのアルバム収録曲を中心に、アメイジンググレースなどおなじみの賛美も、ゆかり☆Gospel風にポップでジャジーなアレンジで会場を盛り上げた。ゲストシンガーやストリートダンサー、ラッパーも登場。飽きさせないステージングの中に漂う手づくり感のある温かみが、ステージと客席の一体感を生み出した。
 ゆかりさんは18歳のとき教会のクリスマス・コンサートがきっかけで信仰をもち、「ジーザスが人を愛するように愛したい。歌を通して愛を届けたい」と、20歳からライブハウスやストリートでオリジナルの賛美を発表してきた。
 「このCDはクリスチャンもそうでない人も対象にしています。歌を聞いて、神様を知らない人にクリスチャンが、これはこういう意味なんだと解説してくれるような、会話のきっかけになったらと願っています。伝道するのに、ことばだけでは難しいし、急に聖書をわたすより、CDをわたす方がやさしいでしょ」
 ぜひ伝道の一助にしてほしいと、ゆかりさん。まだ26歳。母の闘病と召天を思い出すと今も涙が出てくると、ステージで証しした。苦しいとき支えてくれた神とクリスチャンの愛を歌に込める。  「今日のライブが、誰か忘れていた人を思い出して、その人のことを思いやるときになれば」と、 祈りながら。  Eメール=yukarigospel@hotmail.com 【藤原富子】