[CSD]2007年1月7・14日《ヘッドライン》

[CSD]2007年1月7・14日《ヘッドライン》
 = 1面 ニュース=
◎障がい児もつ母の気持ちで描く——山田火砂子監督、石井筆子の半生を映画化「筆子・その愛」

 = 2 面 ニュース=
★「改正教育基本法」成立に抗議し緊急祈祷会——日本同盟基督教団
★「改正教育基本法」成立に教団・団体から相次ぐ抗議——問題解決にならず時代に逆行
★<教界ニュース>移転:CGNTV日本事務局(Tel.03-5338-3320)
★<落ち穂>ピョンヤン(平城)大リバイバルから100年

 = 3 面 ニュース=
★フィリピン:台風が泥流誘発ルソン島南部に被害——NCCが募金開始
◎ブータン:9家族の小村が回心——牧会者なく霊的養いのための祈り要請
★ルーマニア:正教会に有利? 新たな宗教法成立——福音派懸念
★イラン:各地でキリスト者を逮捕
★福音宣教の場広げるニューメディアの活用——各国で積極的に駆使

 = 4 面 ビジネスパーソン=
★自転車で思いでつくりのお手伝い——谷 信雪さん[下](サイクルボーイ代表)
<池田守男に聞くサーバントリーダーシップ>[6]他人を慮る心養う教育の必要性感じて

 = 5 面 牧会/神学/社会=
★福音主義的衝動とその運動を神学的に彫琢する 記・安黒 努
★<オピニオン>イラク戦争の評価と米英日の責任 記・渡部敬直

 = 6・7 面 危機管理特集=
★「大地震は必ず来る」——教会は十分な準備をしているか?
★教会を災害時に拠点に——自治体と連携し災害疑似体験も
★阪神大震災後に分散型教会へ転換——基督兄弟団・ニューコミュニティ西宮染殿チャペル
★災害時に効率よく瞬時の対応を準備——バプ連盟北関東地方連合災害対策委員会

 = 8 面 関西だより=
★人の喜びを喜びとして——司法書士25年の中山敬一郎さん
★大阪クリスチャンセンター開館50周年——加藤常昭氏招き記念講演会
★『人生を支え導くもの』出版記念講演会——著者の工藤信夫氏2月に大阪クリスチャンセンターで
★京極清子さん「膠原病に打ち勝って」——1月のVIP大阪で講演

 = 9 面 全面広告=
☆日本CGNTV開局——沖縄から北海道まで 24時間キリスト教番組を衛星放送
ホームページ http://japan.cgntv.net/
 = 10・11 面 特集/教会の高齢社会=
★「教会の高齢社会」アンケート——60代の礼拝出席26%台に 青少年層は減少
★教会の喫茶室に集う高齢者たち——共に生きることを模索する日本イエス・札幌羊ヶ丘教会
★教会と地域社会を結ぶ宣教——日韓の教会協力でセミナー

 = 12・13 面 座談会/関西Hi-b.a=
★ぼくたちが教会に思うこと——もっと話しを聞いてほしい
★スタッフから:高校生の欠けを教会の痛みに——新川信旨さん

 = 14 面 全面広告=
☆ブルックリン・タバナクル・シンガーズ・ライブ
神戸:2月23日—24日、名古屋:2月26日、東京:2月28日・3月1日
ホームページ http://www.bts-live-in-japan-2007.com/
 = 15 面 情報=
★<情報クリップ>催し情報・放送伝道ハイライトほか
★GOODS:「PERSONAL RELATIONSHIP with GOD 四つの法則」日本キャンパス・クルセード・フォー・クライスト(10cm×10cm、60円税込)
★BOOK:『こころに響くさんびか』小塩 節ほか著(日本キリスト教団出版局、1,470円税込)
★BOOK:『しあわせな結婚レッスン12』ジョナサン・ウィルソン著、みなみななみ絵(いのちのことば社、1,365円税込)
★REVIEW:『そこが知りたいSDA 57のQ&A』白石 尚著(福音社、840円税込) 評・根田祥一

 = 16 面 全面広告=
☆諸教団・諸教会

 = 17面 クリスチャンライフ=
◎「性的誘惑から離れよう」——ジョシュア・ハリスさん恋愛・結婚・家庭セミナー
★<私の子育て失敗談>自分の気持ちに焦点を合わせて 記・斎藤 望

 = 18・19 面 書初め=
★書は心の表れ——書道教室22年の柴田恵子さんの子ども書道展から

 = 20 面 ひと=
★バイオリン演奏で神に仕えたい——バイオリニスト:モーリス・スクラール

==新年特別増大号 第2部==
 = 21 面 新年メッセージ=
★団塊世代への期待と祈り——歴史の中に働き私たちを用いる主 記・八束潤一

 = 22・23 面 対談/土肥・奥山=
★国をとりなす祈りから「愛国心」を考える 奥山 実(宣教師訓練センター所長)・土肥隆一(衆議院議員、和田山地の塩伝道所牧師)

 = 24—26 面 神学校特集=
★近年の献身者の動向——若手神学生減少が悩みの種に 記・岸 義紘
★献身への道[1]「会社人間」の価値観変えられ神学校へ——棚橋信之さん(同盟基督・レインボーチャペル港北信徒牧会者)
★献身への道[2]「聖書には用はない!」荒れた心に見えた十字架——大山健太郎さん(関西聖書神学校)
★献身への道[3]夫婦で聴覚障がい者伝道を使命に——糠 武夫・ひろみ夫妻

 = 27 面 全面広告=
☆教団・諸教会・諸団体

 = 28・29 面 特集/小さないのち=
★神様がつないだ家族の絆——古川家に訪れた「ほほえみの天使」
★小さなイエス様を守るため——小さないのちを守って22年 辻岡健象/敏子夫妻

 = 30・31 面 神学校特集=
★現代社会の家族問題に取り組むコースを新設——北海道・CFNJ聖書学院
★自分のペースで学べる「拡大神学教育制度」——聖契神学校
★来春から関西・関東の分校のみで卒業可能に——中央聖書神学校

 = 32 面 教会学校=
★<いまどき子ども事情>主にあって喜び楽しむ練習を——オーディションで自覚与える 記・城倉 翼
★<CS分級アイデア>いろいろ押してみよう——消しゴムスタンプ 記・石橋えり子

 = 33 面 教案誌特集=
★まず聖書を読み込み一例として教案誌活用——橋本章子さん
★<寄稿>寝る前に3人の子どもたちと「成長」でデボーション
★<寄稿>伝道のヒントとなるような教案誌を

 = 34・35 面 ヒューマンドキュメント=
★里子20人育てた「お母さん」——三崎とよ子さん第14回福音功労賞受賞
★姉妹の忠告が支えに——坂野慧吉
★ただ一人味方になってくれた人——桜井利一
★三崎さんが信じる者だったら私も——バンクス・美枝

 = 36 面 教会=
★横浜で超教派的働きの拠点として門戸開く——日本基督教団清水ヶ丘教会


◎障がい児もつ母の気持ちで描く−−山田火砂子監督、石井筆子の半生を映画化「筆子・その愛」=07010

 山田さんは1932年東京生まれ。戦後、女性バンド「ウェスタン・ローズ」で活躍後、舞台女優を経て映画プロデューサーに。「はだしのゲン」(76年)、「裸の大将放浪記」(81年)など多くの作品を手がけた。96年に初監督作品としてアニメ映画「エンジェルがとんだ日」を制作。98年に81歳で典吾監督が死去してからは「石井のおとうさんありがとう」(04年)、「筆子・その愛」を監督した。
 「私が映画で取り上げるのは、一般的にあまり知られていない人」と山田さん。「石井のおとうさん」では、岡山孤児院を設立し孤児の救済にあたった石井十次(1865~1914)の一生を描き、「筆子・その愛」では、障がい児教育に半生を捧げた石井筆子(1861~1944)を取り上げた。「どちらも社会的に弱者とされている人たち、当時の人々に忌み嫌われる存在だった人たちのために働いた人です」。山田さん自身、43歳になる知的障がいをもつ娘とともに、差別や偏見と闘ってきた背景がある。
 「筆子・その愛」は、山田さんの「母」としての思いが強く表れた作品だ。石井筆子にも、知的障がいをもつ娘がいた。「娘が生まれた43年前もまだまだ差別がありましたが、筆子先生が生きた時代はなおさらのこと。知的障がい者の人権などなかった時代の中、子どもを手放そうと思えばできたものを、彼女は母として、先頭に立って闘ったんです」。障がいのある子どもをもつ母親の気持ちが、痛いほど分かると山田さん。「母親たちは、不憫な思いを子どもたちに対して抱いています。社会に出れるかわからない子どもたちのために、必死になって闘っているんです。私は、障がい児の母として、女性として、その一生を走り抜けた石井筆子と思いを同じくし、障がいをもつ子どもの母親たちに元気を与える映画をつくりたかったんです」。「映画を完成させるまでは死ねない」。74歳の山田さんが、強い熱意をもって取り組んだ。
 「撮影現場では、障がいのある子もそうでない子も、本当に仲が良かった。『できないことは自分が手伝おう』という姿勢なんですよ。そんな様子を見ていると、差別と偏見の時代を経て『ようやくここまで来たか』と感じます」と感慨深く語る。「スクリーンの中の子どもたちの顔はすごく明るい。今、いじめなどで簡単に自分のいのちを捨ててしまう事件が後を絶ちませんが、生きるのに必死だったら簡単には死ねないんです。映画の子どもたちが必死になって生きている姿を、ぜひ見てもらいたい」と願う。
 山田さんには夢がある。石井十次、石井亮一(筆子の夫)、留岡幸助(1864~1934。北海道家庭学校を設立し児童の自立支援のために尽力した)、山室軍平(1872~1940年。公娼廃止運動などに尽力した)の4人のキリスト者を映画で取り上げることだ。「今の時代はあまりにも豊かで、あまりにも『自由』すぎる。そんな世の中に、『こういう人がいたんだ』と伝えたい。一矢報いたいと思って取り組んでいます」

◎ブータン:9家族の小村が回心−−牧会者なく霊的養いのための祈り要請=0701070302

 世界で最も福音宣教に閉ざされた国の一つ、仏教国のブータンで、南部の小村の9家族全部がキリストを受け入れた出来事をアシスト・ニュース・サービス(ANS)が伝えた。ブータンでは仏教が公式に認められた国教で、仏教徒がクリスチャンになることは違法。
 ゴスペル・フォー・アジア(GFA)の2人の女性宣教者は、南部の村のクリスチャンのグループで奉仕しているが、以前から隣村の9家族に福音を伝えたいと重荷を覚えていた。彼女らの動きは当局の注目を引き、逮捕されて隣村に入ることを固く禁じられた。不本意ながら、一時は隣村への伝道中止を決めた。しかし、重荷はぬぐいがたく、昨年10月、ひそかに訪問を決行。村人たちは訪問を驚きつつも福音を受け入れる備えができており、2日間の伝道で全戸9家族の25人以上が個人的にイエスを主と信じ受け入れたという。
 クリスチャンの数はブータン全土で3千人ほどと見られており、今回の9家族回心はキリストの福音の大きな勝利とGFAでは受け止めている。そして、牧会する者のいない新しい信者たちの霊的な養いのために祈りを要請している。

◎「性的誘惑から離れよう」−−ジョシュア・ハリスさん恋愛・結婚・家庭セミナー=0701071701

 婚前交渉、性行為の低年齢化など、青少年の性が乱れている現代の日本。テレビやビデオ、インターネットからも欲情を刺激する情報が垂れ流しとなっている現代に、青少年らはどうやって性的誘惑から離れ、純潔を守ればよいのか。チャーチ&ホームスクーリングを推進するチア・にっぽん(稲葉寛夫代表)は『誘惑に負けないために』『聖書が教える恋愛講座』(共にホームスクーリング・ビジョン発行)の著者で「励ましとチャレンジセミナーin 白馬」(11月23~25日)主講師のジョシュア・ハリスさんによる「恋愛・結婚・家庭セミナー」(チア・にっぽん主催)を12月3日、東京・新宿区百人町の淀橋教会で開催。ハリスさんは「私たちの内には情欲に打ち勝つ力はなく、イエス・キリストにある」と語った。  ハリスさんは「セックスは結婚関係の中で営まれるよう神がつくられたもの。決して悪いものでないし、セックスについてタブー視していない。しかし、サタンはこれを用いて皆さんをめちゃくちゃにすることもできる。だから、学ぶ必要がある」と語る。その上で、情欲について説明。「情欲は禁止されたものを欲しがり、やがて偶像礼拝になっていくもの。結果的に神との関係を引き裂き、良いものを悪いものにする」とし、「一度ある線を越えるともっと強い刺激を求めていく。決して満足はない」と述べた。
 この激しい情欲に対しては、「自分の力では決して打ち勝つことはできない。十字架上で罪を贖ったイエス・キリストを通してのみ勝利できる」と強調。「この中に情欲の奴隷になっていると感じている人、情欲の力が大きすぎると思って気落ちしている人がいるかもしれない。そのような人は、自分の力でこの問題を解決するのではなく、イエス・キリストを見上げ、イエスが自分の罪のために死んでくれて、罪に打ち勝つ力を私たちに与えてくれたと信じましょう」と呼びかけた。
 さらに具体的な対処として、「どの部分が自分の弱点なのかを神様に聞いて祈ってほしい」と語り、自分自身の体験を分かち合った。「私はあるクリスチャンが書いた誘惑に負けないための本を読んでいた。ところが、その中に性的なシーンが具体的に書かれていて、だんだん心の中で想像している自分に気づいた。だから、読むのをやめた。誰もがその本を読んで情欲を抱くとは思わないが、私にとってはやめるべきだった」
 ある人はビデオのジャケット、ある人はスポーツジムのレオタード姿の女性、ある人はロマンス小説…。ハリスさんは、情欲を感じ始めたら、「不品行を避け」(?テサロニケ4・3)るため「あなたの心に誘惑の種を蒔き続けるすべてのものから、身を遠ざけなさい」と語った。
 また、「情欲を抱くようになったのには、必ずその過程がある。自分の弱いところに情欲が入り、少しずつエサを与えてしまい、だんだん力をもち、気がついたらどうしようもなくしっかり根を張ってしまっている。その場合は、真実な悔い改めが必要だ」と説いた。
 「この苦しみは1日とか1週間でなくなるものではない。長期的な目標をもって繰り返し悔い改めることが必要。私たちは罪深い世界に置かれている。どこを見ても誘惑だらけ。しかし、神様は私たちに聖霊を与えてくださっている。忍耐をもって、この闘いに勝利していきましょう」と語りかけた。
 当日は10代、20代の若者ら約800人が参加。性の問題に対する関心の高さを伺わせた。参加した一人の女子高校生は「将来の夫のため、純潔を守っていこうと思った」、男子大学生は「今、一人の女性と付き合っているが、神を中心とした関係を築いていこうと決心した」と感想を述べた。
 ジョシュア・ハリスの本、当日のDVDやCDに関する問い合わせはTEL:03・5155・9212、チア・にっぽんまで。