ヘッドライン
2000年9月10日号《ヘッドライン》
2000年9月10日号《ヘッドライン》
= 1面 =
★みんなで聖書全巻通読リレー——朗読奉仕者の参加者募る
◎「スーパーミッション2000東京」閉幕、40日間で4万7000人余動員
★シドニー五輪伝道へ——選手の証し付き聖書など配布
★<いやしの時代>[19]傷ついた家族の回復を証しする 三田幸子さん(下)
★<落穂抄>情報技術(IT)と伝道
= 2 面 =
◎<灯火を次代へ>[2]聖書を語ることにもドええ——ジョン・ストット
★政府主催戦没者追悼式と一家5人餓死事件で感じる「宗教徒は何か」
★11月に大阪でCBMCアジア大会——老舗の実業人伝道が活性化
★中国河南省でキリスト者130人拘束
★<ひと>素朴な疑問を優しくぶつけるイラスト本が好評 みなみななみ さん
★エチオピア飢餓——子らに笑顔が戻るために
★イエス福音教団 後任役員人事——代表役員に穐近 祈氏
★<世界の出来事フラッシュ>米国、ブラジル、インド
★<論説>信教の自由と公共の哲学 記・稲垣久和
= 3 面 全面広告=
☆「クリスチャン情報ブック2001」 9月15日発売 = 4 面 全面広告=
☆ミッション・バラバの証しが遂に映画化——「親分はイエス様」
= 5 面 葬儀特集=
★葬儀は伝道、別れの場——本紙アンケートから
★葬儀やお墓は遺言書で残す——自分の意志と希望を明確に
★会葬者へのお返しにいかが?——希望となぐさめのメッセージを小冊子に
★霊園を拡張し管理棟チャペルを竣工——ラザロ霊園
= 6面 日本宣教のパイオニア=
★最初のプロテスタント宣教師たち
★幕末・明治期:横浜の宣教師たち
★宣教師たちの足跡学ぶ新刊書
= 7面 建築特集=
★花嫁の絵を描き伝道に——画家牧師の寺西永次
★<北から南から>三重県:教会は家族、お年よりの「家」建設
★賛美し心が清められて、神様を受け入れていく——ゴスペルワークショップに感動
◎映画「親分はイエス様」に大阪で熱い期待感
★バスの提供はグレース宣教会紀勢チャペルに
= 8 面 =
★<聖書66巻>ミカ書 神はいつくしみを喜ぶ 記・稲垣 緋紗子
★<書評>「三谷康人 逆転人生」三谷康人著
★<新刊書紹介>「古代教会の牧会者たち?——東方教会」C・メラー著
★<新刊書紹介>「ふり返る野辺の道」関屋 綾子著
★<情報クリップ>催し情報ほか
「スーパーミッション2000東京」閉幕、40日間で4万7000人余動員
「40日間は長いのでは」。不安の声が聞こえないわけではなかった。
都内の5つの会場を舞台に40日間開かれた「スーパーミッション2000東京」(全日本リバイバルミッション主催)が8月26日最終日を迎えた。
40日間で全国から多くのメッセンジャー、ゲストが集った。
日本に重荷を持った海外からの大物ゲストたちも参加した。
最終日は東京国際フォーラムに3700人が集まり、全日程の延べ参加人数は4万7677人となった。
用意された星野富弘さんの絵と詩付きのトラクトは100万部。
最終日までにすべてを配りきり、それを見て来場したノンクリスチャンは3000人以上を数えた。
40日間の日程を走り終え滝元明氏(全日本リバイバルミッション主幹)は語る。
「みなさんの祈りによって支えられました。
苦心したことはありましたが、神様は勝利を与えて下さいました」。
また最後のメッセージでは「今の日本は神への恐れがない。
神のさばきは近づいている。
神の御怒りからのがれるように、悔い改めよう」と力強く勧めた。
全日程でイエス様を主と告白し、決心にまで導かれた人は9000人を数えた。
1億2000万円の必要経費も、会場献金と予約献金を含め満たされたという。
今回のミッションのテーマは「将来と希望」。
最後のステージには、世界で活躍するサックス奏者ロン・ブラウンさんや米国の歌手・女優イボンヌ・ウィリアムズさん、ゴスペルシンガーの岩渕まことさんらが勢揃い。
それぞれのコンサートや、会衆も含め共に神を賛美する姿に「将来と希望」が表されていた。
賛美はステージ上だけではとどまらない。
イボンヌ・ウィリアムズさんをはじめ何人かのゲストたちが「会場に来ないのなら、私が行く」と自らすすんで路上で賛美を歌う場面があった。
そろいのTシャツ姿のスタッフらも汗をかきながら路上で懸命にトラクトを配った。
共通する思いは主にある「将来と希望」を伝えたいということだったのだろう。 次は大阪で11月に4日間
<灯火を次代へ>[2]聖書を語ることにもドええ−−ジョン・ストット
聖書こそ、働きとメッセージを立て上げる唯一の基盤である。伝道とは聖書の内容、つまり福音を伝えることだ。
聖書に基盤を置いたメッセージは、罪人へのよい知らせとして豊かな内容があり、イエス・キリストの贖いの死と栄光の復活に焦点を合わせている。 聖書がメッセージに内容を与える 伝道とは、端的に言えば福音のコミュニケーションであり、福音は神が与えて下さる内容である。
福音は神から来るものである。
人間の発明や思索ではなく神聖な啓示なのだ。
神がご自身を知らせて下ささらなければ決して神を知ることはできない。
神の思いは人の思いを超えている(イザヤ55章)。
私たちの側から神の思いを知ることはできない。
神はご自身の思いを言葉によって伝えた。
受肉したみことばイエス・キリストによって、そして書かれたみことばによってであり、それはキリストを証ししている。 焦点はキリストによる救い 福音はキリストに焦点を当てている。
聖書は本質的に救いの書であり、その主な目的は私たちに救いの道を示すことにある(?テモテ5:14、15)。
救いはキリストの恵みのみ、信仰のみによる。
だから、みことばは十字架につけられたキリストに焦点を合わせているのだ。
イエスも、ご自分について書かれていることを聖書全体から説き明かされた(ルカ24章)。
聖書を知らなければキリストは分からない。
福音派は時に「聖書崇拝者」と非難されるが、そうではない。
私たちは聖書が伝えている内容=イエス・キリストを信じ礼拝するのである。 世は敵対する 私たちが聖書に忠実に福音を伝えるなら迫害を受ける。
どうして人々は福音を嫌うのだろうか。
3つの理由が考えられる。
?福音の卓越性のゆえ。
多元主義が強まってきている文化の中で、イエスが救いに至る唯一の名であるという主張はつまずきだ。
?福音の中にある自由のゆえ。
高慢な人間は自分で自由を達成しようとする。
これは十字架ゆえのつまずきなのである。
?福音の高い道徳規準のゆえ。
人々は自分たちの罪深いやり方を好む。
福音が、きよさと、イエスを主とし明け渡すことへと招くのに憤慨するのだ。 聖書がメッセージに権威を与える 「権威」は現代人に歓迎されない。
自分の思い通りにやれる自由がいいのだ。
だが権威と自由は相反するものではない。
真の安息(自由)は、解き放たれることではなく、キリストのくびきを負うことにある。
人間は権威を自分の手中に収めたいのだ。
現代の多元主義は絶対的権威などないと語る。
だが、福音を恥としてはならない。
神のことばには、知りたいことのすべてが含まれているわけではない。
神が明らかにすることを控えておられる部分がある(申命記29:19)。
聖書に明らかにされていることについては確信を持って語れるが、神が啓示されていないことについては「知らない」と言えるのだ。
福音派には、明らかにされていないことまで断定してしまう危険がある。
福音には自信を持つべきだが、知らないことは知らないと言うべきだ。
ここが正しく区別されるなら誠実に伝えることができる。
啓示は文化を超越した形で与えられたわけではなく、聖書には現代の文脈の中で考えていくべき文化の問題もある。
現代もっとも必要なことは「聖書を語る」ことに戻ることである。
へりくだって聖霊の照明に頼るべきだ。
福音の内に力がある。
聖霊により頼みながら聖書を学ばない人がいる一方、神学書を山と積みながら神の前にひざまずかない人がいる。
私たちは主の前にへりくだって聖書を読むべきだが、同時に、聖書は人の言葉を用いて書かれているので研究するべきでもある。
(この欄では、7月20日から8月6日までオランダ・アムステルダムで開かれた世界伝道者会議」の、主要な講演の要旨および資料の一部を紹介します)
映画「親分はイエス様」に大阪で熱い期待感
8月28日、大阪・中之島のリーガロイヤルホテルで、映画「親分はイエス様――極道が神を信じるとき」の製作説明会があり、5月、東京での説明会を上回る約1500人近くが集まった。この映画は、元ヤクザからクリスチャンになったミッション・バラバの半生記を映画化するもの。
床に座り込み、ステージかぶりつきで話を聞く熱のこもった雰囲気。
企画の日本映画投資機構代表・中島哲夫さんは、「これまで予定に入っていなかったが、みなさんの熱意に押され、大阪でもロケをすることにしました」と発表。
盛大な拍手がわいた。
また、企画のJTAキネマ東京映画部長で、プロデューサーの野辺忠彦さんは、「9月26日にクランクインし、12月25日には完成したい」と語った。
地元の受け皿になったのは、ビジネスマン伝道のVIPクラブ関西(持田明広代表)で、そこから地域教会に浸透した。
近畿福音放送伝道協力会・実行委員長の松沢力男さんも協力を表明。
説明会冒頭の祈りで、「この映画を通して、多くの人々が救いに導かれるように」と大きな声で力強く祈った。
在日大韓基督教会・総会副会長の金徳化さんは、「滅びに向かいつつある多くの魂のため、この映画が作られ感謝」と祈った。
関西を代表するペンテコステ・カリスマ派の教会の1つ、カリスチャペル牧師の村上好伸さんは、「私たちがこの映画のため、豊かに種をまき、豊かな収穫にもあずかれるように」と祈った。
日本ミッションや、VIP関西、いのちのことば社が、それぞれの関係教会や個人宛に、DMなどにより、1000件単位でPRした。
また、個人ベースで共感し、「一肌脱いで」、電子メールなどを使ってPRをする人も起こされ、それらの結果、来会した人も多かった模様。
VIP関西代表の持田さんは、「普段、私たちと交流の薄い日本基督教団の方々なども多く来て下さった。
在日の方々と、これだけ多くの協力ができたことも画期的」と語っている。
「発表会の熱気を目の当たりにして、この映画が、日本の伝道の壁を越える大きな可能性を秘めているのではないかと感じました。
今後も、映画に積極的に協力していきたい。
VIP関西、神戸ウイナーズクラブ、大阪CBMCなどが伝道のために協力して10月7日に開く『ウイニング・ウェイ2』でも、ミッションバラバをゲストに招き、PRします」