ヘッドライン
[CSD]2007年10月21日号《ヘッドライン》
[CSD]2007年10月21日号《ヘッドライン》= 1面 ニュース=
◎映画「マリア」12月1日より公開——「キリスト生誕」をより身近に
★中国:湖北省で家の教会指導者9人が強制労働に
= 2 面 ニュース =
★JEAがユース対象に「しゃべり場」——喜び・痛み・葛藤さまざま
★「信仰とビジネスは一つ」——『ラヴィング・マンデー』著者ジョン・ベケット氏来日公演
◎ユース・アルファ 日本でも本格始動——若者に合った形で福音をパッケージ
★<落ち穂>神は人をシンプルに造られた
= 3 面 教界ニュース =
★<戦争を知らないあなたへ>[8]引き揚げ船での出会い——宗 眞理子さん
★過去の厳密な検証を——「慰安婦問題と戦争」戦場体験集会
★<オピニオン>聖くされることを追求して 記・赤坂 泉
= 4 面 ビジネスパーソン=
★老いてなお心愉しく——加藤 哲夫さん[下](カナン建物[株]代表取締役)
★<更正の手がかり>[8]その仕事は必要ですか 記・梅津 善一(公認会計士)
= 5 面 牧会/神学/社会=
★「自立と連帯」の課題探る——第8回地方伝道を考えるシンポジウム[4]
★<精神障害と教会>[13]病識の困難さ大切さ 記・向谷地 生良
= 6・7 面 地域宣教特集/九州=
★座談会:九州宣教の現状と展望——地域教会から考える教会の閉塞感
★九州宣教事始め
= 8 面 全面広告=
★万座温泉ホテル——温泉と福音で見も魂も癒され
= 9 面 情報=
★<情報クリップ>催し情報・放送伝道ハイライトほか
★BOOK:『息子よ、ありがとう』チョン・クンモ著(イーグレープ、1,575円税込)
★BOOK:『ラヴィング・マンデー』ジョン・D・ベケット著(いのちのことば社、1,680円税込)
★CD:『祈りの糧ディボーション』真殿輝子著(一粒社、1,470円税込)
★REVIEW:『マルチン・ルターの生涯と信仰』徳善義和著(教文館、2,625円税込)評・鍋谷尭爾
= 10 面 関西だより =
★教会の「そこまで言っていいん会」開催——近畿宣教教会会議継続プログラム
◎「待ち続けないで踏み出そう」——クリスチャン結婚支援センター主催サミナー
★「見てるだけでハッピー」——映画「マリア」試写会に200人
★関西イベント案内
= 11 面 クリスチャンライフ =
★同行ルポ:「愛の絶叫」実を結び鬼怒川で洗礼——山谷伝道・5千数百人の受洗者
★イスラエル:エチオピア人キリスト者「十字架称賛」を祝う
= 12 面 ひと=
★天気で感じる神様の恵み——高橋史葉さん(気象予報士)
◎映画「マリア」12月1日より公開−−「キリスト生誕」をより身近に=0710210101
今年のクリスマスには、教会や家族で映画館へ——。キリストの誕生にまつわる映画「マリア」(制作=ニューライン・シネマ、監督=キャサリン・ハードウィック)が、12月1日から全国各地で公開される。聖書の記述に基づき、マリアとその夫ヨセフを中心に、キリスト生誕までの出来事を描いたもの。登場人物の心情など、聖書では細かく触れられていない部分も鮮明に描き出され、キリストの生誕をより身近に伝えている。(10面に関連記事)小さなナザレの町に暮らすマリア(ケイシャ・キャッスル=ヒューズ)は、貧しいが家族や友人たちと支え合い、笑い合って日々を過ごしている。ある日突然、天使から「あなたは神に選ばれ、神の子を身ごもる」と告げられ、動揺する。「一体、なぜ私が…?」。現代では「キリストの母」として特別なイメージをもたれがちなマリアだが、実際はごく普通の少女であったはずのマリアが、どれほどの戸惑いを覚えたかが映像を通してリアルに伝わってくる。
心情と言えば、マリアの夫ヨセフ(オスカー・アイザック)の感情の変化も見逃せない。思いを寄せるマリアとの結婚が決まり、喜んだのもつかの間、エリサベトの元から帰ってきたマリアが妊娠していることを知り、衝撃を受ける。しかし、夢で天使のお告げを受けてからは、周囲の冷たい視線にさらされるマリアを一心にかばう。10代で「愛していない見ず知らずの男性」と婚約し不満を感じていたマリアだったが、ベツレヘムへの旅を続けるうち、次第にヨセフに安心感を抱くようになる。聖書には詳しく描かれていない夫婦の葛藤と愛の描写は、キリスト生誕の物語を新鮮に、より身近に感じさせてくれる。
また、ローマ帝国の圧政がヘロデの残虐性とともに再三にわたって描かれ、イエス(救い主)の到来を人々がいかに切望していたかが伝わってくる。恵まれた日々の暮らしの中に、つい神に対する期待、希望、信頼がマンネリ化してしまってはいないか、我が身を省みさせられる。
エルサレムの街の外観や脚本制作などには歴史家や神学者が協力し、「見た目だけでなく文化的・伝統的な見地からも本物らしくつくれたのでは」と脚本家のマイク・リッチ氏は自信をみせる。当時の人々の生活の様子なども忠実に再現されていると、聖書学者たちからの評価も高い。
エイベックス・エンタテイメント(株)配給。シャンテ・シネ、テアトルタイムズスクエアほか全国ロードショー。問い合わせ=Tel:03・3353・7440(いのちのことば社/ライフ企画)。キリスト教専門店、協力教会では、特別鑑賞券を1,300円で発売。
◎ユース・アルファ 日本でも本格始動−−若者に合った形で福音をパッケージ=0710210203
アルファ・ジャパン(アンディ・ゲーム代表)は、超教派的伝道ツールのアルファ・コースをより「学生・ユース世代のニーズに合わせた形」にしたユース・アルファのトレーニングを、9月に大阪、沖縄、東京の3か所で開催した。ユース・アルファは全部で15のセッションからなり、10週間で「イエスとは?」、「イエスの死とは?」、「聖書を読むには?」などのテーマを学ぶユース向けキリスト教の入門コース。一般のアルファ・コースと同様に食事、賛美、トーク、そしてスモール・グループを行う。マンガを用いたテキストの邦訳版も完成しており、同トレーニング中に紹介・販売もされた。
今回行ったトレーニングでは、オーストラリアでユース・アルファの働きをしているチームが来日し、現地で実際に行っているプログラムなどを紹介した。「必ずしも10週間で行わなくても、参加した若者に合った形で福音をパッケージし、それぞれのペースで、無理のない間隔で行うことができる。公には『コース』ということばは使わず、『イベント』、『パーティー』と呼ぶことを勧めている。楽しければ毎週来るようになる」と言う。10代のスタッフたちが、ゲームやハリウッド映画のワンシーンを用いた映像などによって、プログラムの全体像やユース・アルファの用い方を紹介した。
また、伝道する際に大切なことは「伝道の対象者と関係をもつこと」、「彼らにかかわりのあるものを取り入れること」などと助言。多くの若者にとって魅力的なもの、関連性の高いものをどのように用いていけるかについて「都会ではスケボー、コンピューター、パーティー、ストリートなど。地方ではBMX(自転車での競技)、サーフィンなど」と、実際にオーストラリアで行っている例を挙げて具体的にアドバイスした。
オーストラリアのチームリーダーであるサリー・アーウィン氏は、今回来日して気が付いたこととして「日本は年功序列がはっきりとしていて、世代間に壁があること」、「日本人の青年たちがとてもシャイであること」の2点を挙げた。「10年前、オーストラリアでも同様の状態を経験した。しかし、ユース・アルファの働きを進めるうちに、世代間の壁は取り払われていった。それぞれの教会の伝統を壊すのではなく、新たにユースのための礼拝を設けるなどし、青年たちが活躍できる場を提供してはどうか。日本の青年たちが具体的アクションを起こすための助けとして、この働きが用いられることを願う」と語った。
アルファ・ジャパン=〒113-0033東京都文京区本郷1ノ25ノ3松尾ビル6階。Tel:03・3868・8775、Fax:03・3868・8776。