ヘッドライン
[CSD]2008年2月17日号《ヘッドライン》
[CSD]2008年2月17日《ヘッドライン》= 1面 ニュース=
★「あなたを永遠にたたえます」——Israel&NewBread初来日ライブ
★米国大統領予備選:故キング牧師の評価をめぐりクリントン・オバマ両氏が舌戦
= 2 面 ニュース =
◎全世界に出て行く7年間に——VIPリーダーシップフォーラム
★首相の伊勢神宮参拝は違憲行為——バプ連盟東京地方連合会が声明
★「改憲推進」に緊急声明——宗教者9条の会
★第24回ペンライト賞発表:滋賀の宇野繁博さんら4作品が佳作に
★<教界ニュース>今世紀半ばまでには聖餐一致を期待——WCCコビア総幹事
★<落ち穂>キリシタンの殉教に学ぶ
= 3 面 教界ニュース =
★日韓ホーリネスで歴史を共同研究——草創期の意識、戦時下弾圧など立体的に
★北朝鮮が韓国系カナダ人牧師を釈放
★<教会の実情を知る:集計データから>[2]専任牧師と教勢の変化——教勢「横ばい」に閉塞感が過半数
★<オピニオン>牧会者に求められる4つの奉仕 記・後藤 喜良
= 4 面 ビジネスパーソン=
★「療養所は私の神学校」——前原 利夫さん[中](経営コンサルタント、牧師)
★<セールスウーマンの楽しい伝道>[8]お金の正しい使い方とは? 記・渡辺明日香
= 5 面 牧会/神学/社会=
★ラブ・ソナタ仙台パネルディスカッション[2]——教団教派を超え団結が大事
★<精神障害と教会>[21]甘えるって何だろう? 記・向谷地 生良
= 6・7 面 教会教育特集=
★信徒主導の学び会で教会教育——日基教団・原町田教会
◎教会の「手作りの自由な保育」実践——日基教団・大和キリスト教会
★子どものためのデボーションテキスト「ひかりのことば」(日本CEF発行、500円)
★教案誌:『聖書の光』ホーリネス教団出版局
★教案誌:『成長』いのちのことば社CS成長センター
★教案誌:『act!』仙台ラブリ聖書教会
★教案誌:『聖書教育』日本バプテスト連盟
= 8 面 葬儀特集=
★「逝き支度」としての墓地を——沖縄・石の大山
★キリストの復活の力を証——生前墓を故郷に建立
= 9 面 情報=
★<情報クリップ>催し情報・放送伝道ハイライトほか
★BOOK:『子どもを立ち直らせる愛の法則』磯部陽子著(黎明書房、1,680円税込)
★BOOK:『十字架の秘義』大江捨一説教集(イーグレープ、630円税込)
★BOOK:『ライサという名の妻』高橋たか子著(女子パウロ会、2,310円税込)
★REVIEW:『ローザ・パークス』ダグラス・ブリンクス著(岩波書店、2,835円税込)
= 10 面 関西だより =
★東洋的な開かれた霊性に関心を——韓国・江南大学の金栄一第一大学長に聞く
◎聖書読みたくなる本売ります——「古書店つのぶえ」神戸・長田区に移転
★絶望からの再起語る——市岡裕子さん講演会
★法務教官が語る子どもの非行の原因と回復
★神戸イースター・フェスタ(3月28日)——神戸青年宣教推進会が主催
= 11 面 クリスチャンライフ =
★「父親不在」の現代に語る「家族」——お父さんの視点から子育てライフスタイルを出版
★インタビュー:音楽は「地の塩、世の光」 教会と一般の両方で楽しむ——イスラエル・ホートンさん
= 12 面 ひと=
★聖句で始まり、聖句で終わる空手道場——空手家・聖焔風会ミニストリー代表 菊池総一郎さん
◎全世界に出て行く7年間に−−VIPリーダーシップフォーラム=0802170201
今年で15周年を迎える、ビジネスパーソン伝道を目的とした会員制クラブ「インターナショナルVIPクラブ=略称VIP=」(市村和夫代表)。1月26日には新年会「VIPリーダーシップ・フォーラム2008」(主催VIP)が東京・千代田区の東京YWCA会館で開催。国内外のVIP会長、役員など70数人が参加した。市村代表、三谷康人氏(元カネボウ薬品株式会社代表取締役社長)にフォーラムの内容や最近のVIPの展開について話を聞いた。フォーラムでは、橋本徹氏(ドイツ証券〔株〕取締役会長)の挨拶の後、三谷氏が「日本宣教とVIPクラブの役割」と題して基調講演を行った。
三谷氏は「ビジネスパーソンの視点から、日本の教会の現状をどう打開すべきか」について語った。「成長発展を続けている企業の条件は・経営理念がはっきりしていること、・顧客の創造、・トップのリーダーシップ。教会も同じで・教会の使命を確認し、ビジョン、目標を共有化する、・伝道のターゲット層のニーズ、意識、行動パターンを調査しそれに合った伝道方法を工夫し信徒を創造する、・牧師がビジョン実現の行動と姿勢を示していく。これを実行する教会は伸びている」
また梅津善一(梅津会計士事務所所長)、泉堅(〔株〕日進館万座温泉ホテル代表取締役会長)の両氏が「日本の宣教のビジョンと日本福音化への戦略」、渡辺明日香(〔株〕ルーク19代表取締役社長)、佐々木満男(国際弁護士)、青木勝(DNJフォーラム世話人)、掘ノ内菊三郎(森村商事〔株〕技術顧問)の各氏らが「日本を変える新しい宣教の切り口」をテーマに基調提言した。
市村氏は「ビジネスパーソンのニーズに合った形でVIPの活動が聖霊に導かれて広がっている」と語る。「アルファ・コース(英国生まれの伝道的な聖書研究プログラム)やオンヌリ教会の父の学校が、VIPの中で用いられている。掘ノ内氏の報告によると、VIPアルファが口コミでどんどん参加者が与えられ信仰をもつ人も出ている、父の学校を通して家庭が回復された人がいてその人の姿が励みになっているという」
青木氏が、海外で救われた人を日本でどのように受け入れるかについて語ったことについて市村氏は、「VIPは海外にも力を入れており、昨年はヨーロッパ10か所にVIPが誕生した。アメリカ、アジア、アフリカにもVIPは広がってきている。英語圏、韓国、中国など、今後は海外から日本に戻ってきた人たちのためのVIPをもっとつくる必要がある」と語る。
「各国大使を『キリストの大使』にしよう」と大使を毎回講演者に招いて行う「VIPクロスカルチャー」も4月から始まるという。さらにゴルフ、テニス、ヨット、釣り、映画など、趣味やスポーツでつながっていくVIPも増えてきている。
市村氏は「VIPはメンバー全員がインターネットを用いているのが強み」と語る。「お互いが情報を出し合っているから、情報に関しては地球の裏側のことが身近な出来事のように感じる。インターネットが神経や血液のようにVIPの活動を支えているのは事実だ」。また、「07年から14年は、全世界に出ていく7年間」と位置づける。「ビジネスパーソンはボーダーレスだから、宣教師がなかなか入れないイスラム圏や共産圏、ヒンズー圏、仏教圏の中にも入っていける。特に中国とインドに力を入れたい。宣教不可能と思われている人たちの中でクリスチャンのピジネスパーソンが用いられることを願っている」
三谷氏は「教会は閉塞感を感じていると言われているが、VIPはどんどん伸びている。トップダウンではなく、上下関係もなく、祈り会をベースに自由に各自が賜物、タラントに応じて伝道している。VIPの使命は、まだ救われていない99%の人たちにどんどん切り込んでいくことだ」と述べた。
◎教会の「手作りの自由な保育」実践−−日基教団・大和キリスト教会=0802170602
奈良市学園前の日基教団・大和キリスト教会(市川忠彦牧師)は、1959年の創立以来教会教育を重んじ、実践してきた歴史がある。その3本柱が「主日教会学校」、「全日制教会学校幼児科ナーセリースクール」、「登録制教会学校(ボーイスカウト)」だ。同教会のナーセリースクールは主日教会学校の一環に位置している。だから、登園日は教会学校幼児科のある日曜日から金曜日。毎朝礼拝から始め、「キリスト教信仰に基づいた手作りの自由な保育」を実践している。現在2歳半から就学前までの子どもたち33人が通う。異年齢の子どもたちが共に過ごす縦割り保育と、年齢・月齢別に4グループに分けた横割り保育を組み合わせた独自のカリキュラムで、一人ひとりの子どもの性格や成長に応じた手作りのキリスト教保育を行っている。
教会が重んじるのは「家庭生活を大事にする」ということ。そのため延長保育はなく、2・3歳児は水曜日を家庭保育の日にしている。「ぶどうの会」と名付けられた教会学校保護者の会の活動も活発で、月に1回の伝道礼拝や講演会のほか、不在になりがちの父親も巻き込んだバザーや研修会は好評だ。
ナーセリーの教師は全員教員免許を持った教会員。熱意と忍耐をもって教育にあたる「有給の奉仕者」だ。昨年4月に赴任して以来ナーセリーの園長を兼ねる市川牧師夫妻は、教師の熱心さに打たれたという。
「一人ひとりのために手をかけすぎではないかと思ったくらいよくやっています。たとえば、お誕生会は月毎ではなく、一人ひとりのために開くんです。その子のためにみんなで計画して、当日は父母を呼んでお祝いする。本当に心のこもったお誕生会で、感動します。卒園アルバムも全部手作り。子どもにとっても親にとっても宝物になっているそうです」
ナーセリーの縁の下の力持ちは、教会員の奉仕者だ。2千500坪もの敷地を擁する教会の園舎やグランドを駆け回る子どもたちを見守る人、遊び相手になる人、折り紙や体操を教える人など、ナーセリーの運営はこうした大勢の教会員の奉仕によって成り立っている。
ナーセリーとは「苗床」の意。人生の苗床期に神と教会と父母の愛に包まれて、子どもたちは「神と人とに愛され、喜ばれる子ども」へと成長していく。
◇ 大和キリスト教会ナーセリースクール〒631-0016奈良市学園朝日町5ノ15 Tel0742・43・6886。
◎聖書読みたくなる本売ります−−「古書店つのぶえ」神戸・長田区に移転=0802171002
全国でも数少ないキリスト教書籍を扱う古書店として定評のある「古書店つのぶえ」が、33年間営業していた神戸市中央区元町から同市長田区に移転した。移転先は山陽電鉄西代駅のすぐ近く、阪神大震災の激震地だったところで、新生の町ともいえる地域。新装開店にふさわしい場所だ。若者の活字離れがいわれて久しいが、店長の徳田高子さんは、良い本との出合いに恵まれないからだろうと考える。
「あまりに深みのない内容のものが出過ぎていると思います」。本を通して世界が広がり、本を通して「聖書を読んでみようかな」と思えるような作品と出合ってほしいと願ってこの仕事をしているが、「今の出版界には子どもの本すらなかなか良いものがない」と感じている。だから、キリスト教出版には「使命感をもって良書を出し続けてほしい」と期待する。
キリスト教書への読者のニーズには「読んで癒されたい」との傾向が強いという。「伝道を前面に押し出して迫られたら、多くの人は逃げてしまいます。『信仰っていいな』と思える、取りつきやすいものが求められているのでは」。その行き着く先は聖書。「聖書が一番」と、長年多くの本に接してきた徳田さんは実感している。
店には絶版となったキリスト教書籍はもちろん、明治28年版の聖書や、戦時中出版された讃美歌など稀覯本もある。インターネットでの注文にも応じている。古書の買い入れもする。
古書店つのぶえ=〒653- 0842神戸市長田区水笠通1ノ1ノ38、Tel&Fax078・766・4700、ホームページ=http://www.tsunobue.jp/ Eメール=mail@tsunobue.jp