ヘッドライン
[CSD]2008年3月9日号《ヘッドライン》
[CSD]2008年3月9日号《ヘッドライン》= 1面 ニュース=
◎「日韓の今後に希望を見た」——土肥隆一議員が大統領就任に先立ち李明博氏と懇談
★「暴力の連鎖断ち切るべき」——相次ぐ死刑執行に宗教団体が共同同声明
= 2 面 ニュース=
◎未伝地開拓の課題を共有——日韓の牧師ら集まり東京宣教会議
★横浜地裁:HCC浜松教会の訴えを棄却し牧師の暴力など認定
★教派超え国のため祈る——第8回国家晩餐祈祷会
★<教界ニュース>沖縄在日海兵隊の少女暴行事件に抗議声明——日本バプテスト連盟
★<落ち穂>在日大韓東京教会100周年に想う
= 3 面 =
★新連載<教会の実情を知る:教会ルポ>[1]教会の解散——会堂計画を契機に信徒がバラバラ
★<教会の実情を知る:集計データから>[5]教勢の変化と閉塞感の有無——教勢の増減にからむ牧師の交代
★<オピニオン>すべてのことに感謝する生活のすすめ 記・榮 義之
= 4 面 ビジネスパーソン=
★「絶対救われない」と言われた本人が受洗——谷岡 昇一さん[中](投資コンサルタント)
★<セールスウーマンの楽しい伝道>[9]神様の計画を知るには? 記・渡辺明日香
= 5 面 情報 =
★<情報クリップ>催し情報・放送伝道ハイライトほか
★CD:「E.M.C」嘉手納アッセンブリー教会「栄光メイツ合唱団」(同教会、2,000円税込)
★CD:「The Age of Gracious Words」恵言紀(恵言紀音楽事務所、1,890円税込)
★BOOK:
★REVIEW:『われらを誘惑にあわせないでください』池永明倫著(いのちのことば社、1,260円税込)評・結城晋次
= 6・7 面 宿泊特集 =
★スポーツで体も心もリフレッシュ——長野・乗鞍高原:NORTH STAR
★地元野菜で作る料理が好評——群馬・水上温泉:日本バイブルホーム
★各地のキャンプ情報
= 8・9 面 テレホン伝道特集 =
★ラジオメッセージをテレホンで——PBA「でんわ世の光」
★初心者向け・クリスチャン向け2ダイヤルで毎朝更新——しあわせのダイヤル
★聖書1日1章から励まし——チャペル・こひつじテレホンメッセージ
★信徒の証をテレホンで——喜びの音ずれ~福音ダイヤル
= 10 面 教会学校 =
★あなたに生きていてほしい——日基教団北支区社会部学集会「子どもたちに寄り添う」
★「聖書の学び楽しんで」——AVACO「春のスタートセット」発売
★<CS分級アイデア>イベントの自己紹介にも——ウルトラボンバージャンケン 記・みどり野キリスト教会「JFキッズ」
= 11 面 クリスチャンライフ =
★「人の痛みに届きたい」——ゴスペル歌手森 祐理さん15年の「歌の旅」を本に
★大阪コレギウム・ムジクム東京公演3月に
★ホームページと連蔵した伝道——群馬・館林キリスト教会「希望のダイヤル」
★ルクセンブルク議会が安楽死法案を可決
= 12 面 教会 =
◎年間聖句賛美にメロディつけて10年——同盟基督・矢作キリスト教会
◎「日韓の今後に希望を見た」−−土肥隆一議員が大統領就任に先立ち李明博氏と懇談=0803090101
2月25日、韓国の第17代大統領に就任した李明博氏(66)。78年、36歳で韓国有数のトップ企業「現代建設」社長に就任。02年にはソウル市長に当選し、清渓川を復元させるという大プロジェクトを成功させた。また、所望教会の長老を務めるなど熱心なクリスチャンだ。土肥隆一衆議院議員は、大領領就任式に先立ち、10、11日に超党派議員団(加藤紘一団長)のメンバーの一人として訪韓。その際、李大統領と懇談したことを21日、東京・新宿区西新宿の京王プラザホテルで開かれた国家晩餐祈祷会(同実行委員会主催)で語った。(2面に関連記事)最初に土肥氏は「李大統領とお会いして、私は日韓の今後に希望を見いだした」と語った。「李大統領は、『韓国は日本が非常に大事だと考える。中国、北朝鮮は民主化がされていないが、両国は成熟した民主主義をもっている。東アジアの平和のために、日韓関係を築き上げなければならない。そしてアメリカ、日本、韓国がしっかり手を携えて東北アジアを支えていかないといけない』と語っていた」
歴史問題については、「『日韓には36年間の植民地支配があり、様々な歴史問題があるが、それは歴史家に任せよう。韓国からは歴史問題はことさら取り上げないので、ぜひ日本人であるあなたがたからとげを刺すようなことは言わないでほしい』と語っていた」という。
「現代建設の最高経営責任者(CEO)だった大統領らしく、外交問題も数字で明らかにしていた」と土肥氏。「『北朝鮮を解放するには、北朝鮮の国民がまずは年間3千ドルの個人所得をもつようにならないと、北朝鮮は解放されない。そのために400億ドル援助しないといけない。うち100億ドルを日本がもってくれ』と言われた。韓国大統領からそういう話を聞いたのは初めて。実に明解な方だった」。同時に李明博大統領が熱心なクリスチャンで、「熱心すぎるために問題を引き起こしたこともある」という一面も述べた。
土肥氏は「韓国は今後、韓国が儲かるか否か、韓国民に利益が出るか否かが判断基準になり、企業型、ビジネス型の国家になっていく」と予測。「李氏の主張は、経済界のCEOがやってきたことを国家規模でやろうということ。日本の教会も大なり小なり経済的な問題を抱えており、日本でも多くのビジネスマンを育て、ビジネス型の教会成長が求められていくのではないか。この晩餐会は日本CBMC(基督者実業人会)の方々始め、多くのクリスチャンのCEOが集っておられる。新しい時代は、皆さんのような方々がキリスト教の信仰をはっきりと伝えていく時代。教会も働く企業人を育てていく使命がある」と結んだ。
◎未伝地開拓の課題を共有−−日韓の牧師ら集まり東京宣教会議=0803090201
日韓の牧師や宣教師が集まり、日本の地方、特に教会のない地域にどのように開拓伝道を進めていくべきか課題を共有し合う「東京宣教会議」が2月20、21日、東京都千代田区の在日韓国YMCAで開催された。参加者は、日本から神田宏大(野崎キリスト教会牧師)、鈴木義明(上田福音自由教会牧師)、播義也(保守バプ・恵泉キリスト教会埼京のぞみチャペル牧師)、山口精孝(上田オンヌリキリスト教会牧師)、韓国から具元俊(福岡CCC福音センター代表)、権ヨセフ(保守バプ・恵泉キリスト教会小平チャペル宣教師)、河成海(大韓イエス教長老会・狭山のぞみ教会牧師)、安ガンヒ(国際未伝地伝道戦略コーディネーター)、申ヒョンピル(韓国長老派世界宣教パートナー)の各氏。
初めに「日本無教会地域の開拓現況」について課題が出された。長野県上田市で牧会する鈴木氏は「上田市には、日本のプロテスタント宣教開始初期の頃に教会が建てられたが、今はその多くが残っていないか、または非常に弱体化している。それは信徒の聖書教理訓練がなされていなかったからと、国家主義の政策の圧力、地方の経済的な行き詰まりがあったから。地方教会開拓には新たな戦略が必要。働き人のサポートと、また進学や就職で若者が都市へ出ていきがちなので、都市との連携が大切では」と語り、それを受け具氏は「出来事や互いの必要を共有し合う、『全体協力宣教』という認識が必要」と語った。
安氏は、「世界宣教命令」(マタイ28・18~20)の実践を目的とする国際的な福音宣教のネットワーク「Finishing the Task」(FTT)の働きを紹介し、「宣教の困難な日本はある意味『未伝地』。日本の福音化には、新たに教会を生み出すことのできる教会、影響力のある指導者を養成することが必要」と提言。FTTが日本の教会の開拓伝道をサポートする可能性を強調しつつも「大切なのは、教会がビジョンをもって現地主導型で伝道を進めること」と語った。
2日目には、地域教会間やFTTとの具体的な協力案が話し合われた。安氏は案の一つとして「日本の教会はどうあるべきか、開拓ビジョンを共有していくこと」を挙げ、そのために、各参加者がそれぞれのネットワークを通じて教会間の信頼関係構築やビジョンの共有を進めていくことを確認し合った。
同会議は、同労者を募り、互いのビジョンの確認しつつ継続していく予定だ。
◎年間聖句賛美にメロディつけて10年−−同盟基督・矢作キリスト教会=0803091201
愛知県岡崎市にある同盟基督・矢作キリスト教会(神尾鋼行牧師)では、同教会年間テーマ聖句に曲をつけた「年間聖句賛美」を毎週礼拝の中で賛美している。◇
同教会は67年、在日スエーデン基督教同盟宣教師団(現SAMJ)のレナンデル宣教師が、矢作クリスチャンセンターとして設立したのが始まり。73年には、日本人の牧師として大瀧雅子氏が赴任。78年に名称を矢作キリスト教会に変更し、同年3月、日本同盟基督教団に加入した。84年、新しい土地を購入し新会堂を献堂。現在に至る。
「年間聖句をより
身近にしよう」
年間聖句にメロディーを付けることになったのは10年前から。「それ以前も年間聖句は掲げていましたが、教会員の中にそれほど浸透していませんでした」と神尾牧師は語る。4代目牧師の入川達夫氏が「年間聖句をより身近にしよう」と、聖句にメロディーを付けることを提案したのが始まりだった。
その年の年間聖句が決まると、同教会員の澤田基枝さんに曲作りを依頼。完成した曲を、毎週礼拝の中で(説教前に)賛美する。沢田さんが転居で同教会を離れることになり、同教会員の夫馬智里さんが引き継いで作曲に当たることになった。
03年、神尾夫妻が牧師として赴任してきた。牧師夫人の紀代子さんは「赴任した当初、オリジナルの聖句賛美を聞いて、また歌ってみて、その歌いやすさに驚かされました。曲の完成まで、楽しみにしながら祈ることができるのも、喜びの一つ」と話す。
これまで歌ってきた
聖句賛美をCDに
07年で設立40年を迎えた同教会。「40周年を祝いたい」と、数年前から記念行事を計画した。「過去を振り返って懐古する集会だけの記念に終わらないように」と、3年にわたって記念行事を行うことに。これを機に、これまでの聖句賛美をCDに収めることにもなった。
「1年目を06年に設定し、『イエス・キリストを喜ぶ教会』として歩んでいきたいとの願いから『賛美』、2年目の07年をこれからも成長させていただきたい、生み出す教会を目指して『宣教』、そして3年目の08年は『教育』をそれぞれテーマにし、歩んでいくことにしました」今年の年間聖句はルカ10章1節「その後、主は、別に七十人を定め、ご自分が行くつもりのすべての町や村へ、ふたりずつ先にお遣わしになった」
1年目の06年、数か月にわたって過去の「年間聖句賛美」を礼拝後に賛美した。「賛美する上でまず、教会の歴史を振り返りました。すると、教会設立よりも10年前に宣教師たちが天幕伝道をしていたことがわかりました。救われた姉妹の家で家庭集会を行い、近隣教会の応援もあって矢作地区で福音の種まきが行われていました」。そこで、この3年間を「宣教50年・設立40年記念行事」と命名することにした。
日常生活の中で
口ずさむ年間聖句
天田k~氏(作曲家、東京キリスト教大学教授)を講師に迎えて賛美セミナーも開いた。「聖書から賛美について学び、CDに録音するにあたっての指導もしていただきました。設立当初からいた教会員から最近来るようになった教会員に至るまで、一体感をもって喜びを共有する良い機会となりました」
聖句賛美開始当初から賛美をし続けてきた教会員の女性は「年間聖句を、子どもたちも日常生活の中で口ずさみます。メロディーがあることで、子どもたちが聖書のことばに親しむ上でも良い助けになっています」と語る。
神尾牧師は「この3年間を通して、人が子どもから大人に成長していくように当教会も成長しました。礼拝出席者数の増加に著しい成長があるわけではありませんが、年間聖句を教会員みんなで口ずさみながら、主にある交わりを味わい、宣教に生きていたいと願っています」と語った。
来年度のテーマ聖句のヨシュア記1章8節も、すでに夫馬さんが曲作りに取りかかっているという。
同盟基督・矢作キリスト教会(神尾鋼行牧師)=〒444-0902愛知県岡崎市舳越町神道40番地。Tel0564・31・4270。