[CSD]2008年11月9日号《ヘッドライン》

[CSD]2008年11月9日号《ヘッドライン》
 = 1面 ニュース=
◎「牧会塾」来春開講へ 12月にプレスクール——心の時代の牧会課題を共有
★パレスチナ:従業員への暴行にYWCAがイスラエルを非難
★進む高齢社会——「ホッと」ひと息食事タイム

 = 2 面 ニュース=
★基地問題、靖国…米国での認識は浅く——NCC靖国神社問題委員会講演会
★無牧支援、災害支援、信者の結婚支援願い——北海道内の教会ネットワークづくりへ
★<教会の実情を知る:教会ルポ>[31]ネット活用し伝道を——教会の次世代担う人の育成急務
★<落ち穂>ミャンマー大水害とクリスチャンボランティア

 = 3 面 =
◎36の国・地域の教会のため祈りを——迫害下にある教会のための国際祈祷日
★インド教会迫害:政府の対応非難と共に対話を提唱——全インド・キリスト教協議会が声明
★日本ウィクリフ:新委員長に内村義宜氏
★<オピニオン>宣教の働きが一石二鳥となることを 記・榮 義之

 = 4 面 ビジネスパーソン=
★「自立」して生きるために——榎本恵子さん[上](手作りパンの店「ノアノア」代表)
★<サーバントリーダーシップ>[5]成果を挙げるサーバントリーダーたち 記・真田 茂人

 = 5 面 全面広告 =
☆荻窪栄光教会創立50周年記念 チャリティ特別コンサート「MESSIAH」
12月14日(日)午後7時開演 会場:杉並公会堂大ホール
ホームページ http://www.eiko-church.com
 = 6・7 面 高齢者特集 =
★高齢者福祉を地域教会で——グループホーム シオン相模原
★老後も活き活き人生送るため「定年前に夫婦関係見直せ」——三谷康人さん
★介護は主のミッション——キングス・ガーデン合同協力牧師会
★高齢者との向き合い方は「『気づく』ことが大切」——ホッとスペース中原

 = 8 面 全面広告 =
☆第49回バックストン聖会 
11月21日(金)~23日(日) 会場:日本キリスト教団渋谷教会
問い合わせ先 Tel.03-3407-7018 Fax.03-3400-3255

 = 9 面 情報 =
★<情報クリップ>催し情報・放送伝道ハイライトほか
★BOOK:『心よ高くあがれ』小塩 節著(青娥書房、1,575円税込)
★CD:「Drive Your DNA」金沢キリスト教会(1,000円税込)
★BOOK:『ジュニア聖書物語50』三浦光世著(フォレストブックス、1,680円税込)
★REVIEW:『隅谷三喜男 信仰のことば』福田佳也著(日本キリスト教団出版局、2,100円税込)評・守部喜雅

 = 10 面 教会学校 =
★CSが「寄り添いの場」として——第8回子どもたちのための祈祷会
★教会教育・児童伝道団体の祈祷課題——傷受けた子への支援を

 = 11 面 クリスチャンライフ =
◎献身者への奨学資金を無償貸与——コイノニア宣教協力会
★すべての人にみことばを——クリスチャン手話サークル「ぶどうの木」
★キリストによって1つに集められ——第25回ヨーロッパ・キリスト者の集い

 = 12 面 教会 =
★「地域に仕えることこそ伝道」——単立・静岡その枝キリスト教会

◎「牧会塾」来春開講へ 12月にプレスクール−−心の時代の牧会課題を共有=0811090101

 心傷ついた人々、孤独な人々が、真の共同体と霊的ケアを求めて教会を訪ねて来る。教会や牧師はそのニーズに十分応じることができているだろうか? また、牧会者自身も霊的成長やメンタルケア、家族との良好な関係づくりを必要としている―そのような同じ課題を抱える教職者・献身者が共に学び合い、慰めと励ましを受けて再び召命の場に出ていく継続教育のプラットフォームになろうと、「牧会塾」が2009年4月、東京・千代田区のお茶の水クリスチャンセンターを会場に開講する。そのプレスクールとして12月9日午後1時から同センター8階チャペルで「心の時代とこれからの牧会―苦悩する牧会者と共に―」をテーマにした専任講師によるパネルディスカッションと、塾の趣旨や授業内容の説明がある。プレスクールは参加無料。 牧会塾の構想は、ディレクターの森直樹氏が30年の牧会経験を顧みて、神学校で数年学んだだけで牧会の現場で遣わされた歩みが支えられたのは、主の一方的な憐れみに加え、共に歩んでくれた2人の師と友の存在があったことに気づいたことから。「みことばに生きるよう召された牧会者として、主の人格に触れ、慰めと励ましをいただき、深いところで変えられ続けていく必要がある」とも実感してきた。志を同じくする仲間たちと共に、教団・教派を超えた教職者の学びと交わりの場となることを願い、5年間限定の働きとして「牧会塾」の準備を進めてきた。 専任講師は坂野慧吉氏(浦和福音自由教会牧師、牧会ジャーナル編集長)が牧会学の基本、牧会の実践における課題を、堀肇氏(日本伝道福音教団鶴瀬めぐみキリスト教会牧師、ルーテル学院大学臨床心理学科講師)が臨床牧会学、発達心理学と信仰を、太田和功一氏(クリスチャン・ライフ成長研究会主事)が牧会者・伝道者とその霊性(スピリチュアリティ)を担当。ほかに随時各分野のテーマの特別講師として、藤掛明(聖学院大学総合研究所准教授、臨床心理士)、生島陸郎・綾子(カンバーランド長老日本中会牧師)、池田博(JECA・本郷台キリスト教会牧師)、工藤信夫(平安女学院大学教授、精神科医)、丸山忠孝(東京基督神学校講師)、上迫康二(JECA・布佐キリスト教会牧師)の各氏らを予定している。 授業では経験豊かな先達者たちから現代に必要とされる実践的、臨床的な牧会学を学び、共に模索するとともに、講義だけでなく、講師との面談や参加者同士の交流をとおして励ましを受けることができるようにつながりを大切にする。そして聖書に根ざした真の霊性、人格の形成、仕えることについて深く学ぶ。 森氏は「受講者一人ひとりに主からの気づきが与えられ、互いの交わりの中になごみが生まれ、主にある真のつながり、友情が築かれる場となるように」と期待している。 問い合わせはQnaokimori@mirror.ocn.ne.jp 、Tel.090・1701・3088(森)。

◎36の国・地域の教会のため祈りを−−迫害下にある教会のための国際祈祷日=0811090301

 世界福音同盟(WEA)信教の自由委員会が主催して毎年11月ないしは第2第3日曜日を「迫害下にある教会のための国際祈祷日」として、世界各地にある教会、キリスト者が一つとなって迫害下の教会のために祈ることを訴えている。
 日本福音同盟(JEA)では11月16日を同祈祷日とし、WEA信教の自由委員会が作成した資料を邦訳して加盟教団・教派・教会・団体に配布している。今年は特にインドオリッサ州における暴動事件に関してJEAからのお願いとして3つの祈祷課題と同暴動による被災者への募金要請も加えられた。
 祈祷課題は・暴動が大きく広がることなく、1日も早く鎮圧されるように、・被害者の家族、被災した教会、混乱に巻き込まれた多くの方々(特に子どもたち)に必要な物資・医療的援助・心のケアなどが与えられるように、・インド国の教会指導者が、神の助けをいただきながら、この危機を乗り越えていくことができるように、の3点が挙げられている。
 募金送付先は、郵便振替口座00190・5・7790加入者名「(JEA)日本福音同盟援助協力委員会」指定=オリッサ州暴動による被災者への援助募金、締め切りは2008年12月末まで。
 今回配布された資料には36の国と地域の教会が迫害下にあるとされている。資料にはそれぞれの迫害の現状と共に各国家(地域)のための祈祷課題とそこに立つ教会のための祈祷課題が記されている。
 特に「深刻な迫害」と記されているのがラオス人民共和国とベトナム社会主義共和国で、いずれも政府によるキリスト者への激しい迫害がある。パキスタンイスラム共和国も「危機的な悪化状況。深刻な危機」、イランイスラム共和国が「危機的な悪化状況。暴力行為の拡大」と、一部のイスラム勢力による迫害が進んでいる。
 また、インドはオリッサ州での暴動事件もあり「危機的な悪化状況」となっている。
 そのほか教会が迫害下にある国家と地域としてあげられているのは、アフガニスタン共和国、アルジェリア民主人民共和国、バングラディシュ共和国、ベラルーシ共和国、ブータン王国、ミャンマー連邦、中華人民共和国、エジプトアラブ共和国、エリトリア国、インドネシア共和国、イラク共和国、ヨルダンハシミテ王国、コソボ共和国、レバノン共和国、マレーシア、モロッコ王国、ネパール王国、ナイジェリア連邦共和国、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)、パレスチナ自治区(特にガザ地区)、フィリピン共和国(南部イスラム地域)、ロシア共和国(プロテスタントへの圧力)、サウジアラビア王国、ソマリア、スリランカ民主社会主義共和国、スーダン共和国、トルコ共和国、トルクメニスタン、ウズベキスタン共和国、イエメン共和国、ジンバブエ共和国。

◎献身者への奨学資金を無償貸与−−コイノニア宣教協力会=0811091101

 教会に対する経済的な支援、神学校への経済的な支援、献身者が起こされるための教会及び個人(献身者)の経済的支援のため、「奨学資金」の無償貸与を行っているコイノニア宣教協力会(丹羽喬運営委員長)。
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 同会の設立は07年10月。牧師の高齢化・引退、また後継者(献身者)不足などによる日本の教会の無牧化の現状に着目した数人の牧師やクリスチャン企業家らが有志で発足した。「課題の克服のためには、各教会の献身者の積極的な発掘と献身者を受け入れる神学校の強化が急務。また、広い視野による継続的な経済支援が必要」との問題意識を共有する。現在、10人の神学生や牧師らが経済的支援を受けている。
 同会世話人の西田勝氏(〔有〕ナザレ企画本社管理部代表取締役)は「当会は、教会・教団教派・各種団体・個人などによる献金と企業による寄付を広く呼びかけ、理解と協力を得ながら運営していくものです」と語る。
 西田さんは、葬儀業社として各地の教会を回る中で、無牧教会増加の現実や、家賃・牧師給が払えなくなったケースなど、昨今の教会の実情を見てきた。「ある日訪れてみると、もう教会がなかった、ということもありました」
 神学生の中にも、経済的に厳しい状況の中にある人がいる。「寮制の神学校の場合、学生たちは働けません。経済的圧迫の多い3~4年と言えます」。家庭をもっている人の場合、一家で寮に入っているケースも。そのような人は寮費がさらに高額になり、厳しい状況を強いられる。
 「『支えることによって支えられる。支えられた人が、やがて支える側に回る』という次世代に繋げる意識が大切と考えています。ナザレ企画もまた、17年間教会に支えられてきました。それをこの働きを通してお返ししていきたい」と言う。
 何度も合議した上で採否の決定を下す。
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 西田氏は「企業が社会によって育てられる一方、企業の側も社会に貢献する使命を帯びています。特にクリスチャン企業にあっては、クリスチャン社会への貢献(責任)が企業倫理であり、存続理由であると考えています。単に利益追求のみに走り、内部留保に腐心するクリスチャン企業となるのでなく、クリスチャン社会に限らず一般社会をも巻き込んで、共に宣教の業に励むことができれば」と語った。
 同会では、各教会にダイレクトメールを送るなどして、協力を呼びかけている。
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 コイノニア宣教協力会=〒168- 0082東京都杉並区久我山2ノ15ノ3生島恵子方。Tel.03・5336・9222、Fax.03・5336・9223。
 振込先(郵便振替)=0015・4・484204。コイノニア宣教協力会代表丹羽喬。(取引銀行口座)=三菱東京UFJ銀行久我山支店。普通預金 4594029。コイノニア宣教協力会代表丹羽喬。