ヘッドライン
[CSD]2009年8月16日号《ヘッドライン》
[CSD]2009年8月16日号《ヘッドライン》= 1面 ニュース=
◎自然素材の竹を見直し「環境保全に一役」——横浜開国博Y+150
★今年も配布「ムスリム世界のための30日の祈り」——YWAMアジアセンターが発行
= 2 面 ニュース =
★次期政権は拉致問題解決を——横田早紀江さん囲み祈る
◎「戦争の神」靖国合祀は恥辱——韓国人遺族の心情語る訴訟支援の弁護士
★石原都知事に靖国参拝No!——キ政連など41団体が中止を求める
★バイブルキャンプ場に新型インフルの影響
★<召天>朴世直(パク・セジク:02年日韓W杯組織委員長)
★<召天>ウォルター・クロンカイト(ジャーナリスト)
★<落ち穂>闇に中にきらめく光
= 3 面 教界ニュース =
★賀川豊彦の講演緑が73年ぶりに邦訳——『友愛の政治経済学』発刊
★第10回シンポ地方伝道より信徒を牧会伝道の中心に
★<オピニオン>心に平和への情熱を 記・村田 充八
= 4 面 ビジネスパーソン=
★創業80周年機に店舗大改革——北條 浩司さん[下]([株]近江屋呉服店代表取締役)
★<ピンチはチャンス>[6]住宅失っても家庭取り戻せる 記・篠 松次郎
= 5 面 牧会/神学/社会=
★第5回 日本伝道会議の論点[9]社会・平和——北海道の歴史から教会の課題を
★<精神障害と教会>[57]和解の時代? 弱さが輝き始めたら 記・向谷地 生良
= 6・7 面 葬儀特集=
★「信仰」「らしさ」伝わる葬儀——家族だからできた音楽葬
★元気な時に教会へ伝えた葬儀の要望
★「神の栄光表す仕事を」——54歳で葬儀社に転職
★葬儀社が見た葬儀
= 8 面 カウンセリング特集=
★10人の傾聴者を教会に——「祭司的役割」傾聴で担い、共に成長
★薬を使わない治療目指す——「こころの健康教育プログラム」で
= 9 面 情報=
★<情報クリップ>催し情報・放送伝道ハイライトほか
★CD:「藍色の旋律」ピアノ・歌:北田康広(マインズ・アイ、2,500円税込)
★BOOK:『いつ聖霊を受けるのか』赤江弘之著(西大寺キリスト教会、1,050円税込)
★REVIEW:『日韓キリスト教関係史研究』徐 正敏著(日本キリスト教団出版局、5,670円税込)評・野寺博文
= 10 面 関西だより =
◎賛美が追い風 琵琶湖伝道——びわこライフ・ライン・クルーズ活況
★奈良からリバイバルのウェーブ——若者による若者伝道に期待
★日基教団・大阪教会に初代宣教師の足跡——近放伝・宣教150周年記念セミナー
★日向かおりさん韓国語CD「immanuel」リリース
= 11 面 クリスチャンライフ =
★試練「なぜ」でなく「いかに」——東後勝明氏ゲストに盲伝全国修養会
★エコでも礼節保ち——涼しげな「クールタイ」
★<痛みに中に生きる>[26]若者編> 職を転々。やりたいことは?
= 12 面 ひと=
★松本 圭介さん(フィッシングガイド)——神様に釣られたきっかけは釣り
◎自然素材の竹を見直し「環境保全に一役」−−横浜開国博Y+150=0908160101
開港150年を迎えた横浜では今年1年間、様々なイベントが催されている。その記念事業の一つ、未来への「出航」をテーマにした博覧会「横浜開国博 Y+150」が今、横浜で開催中だ。みなとみらい地区を中心としたベイサイドエリアは4月にスタートし、7月には横浜市の北西部、「よこはま動物園ズーラシア」隣接地区にヒルサイドエリア「つながりの森」が開幕。この記念事業の総合プロデューサーを務めるのが、愛知万博でもプロデューサーを務めた小川巧記さん(オイコス・チャペル牧師)だ。小川さんに、つながりの森のねらいについて話を聞いた。小川さんは「日本の環境問題の鍵を握っているのは竹」と語る。「昔は生活用品の中に竹がたくさんあった。今は竹がプラスチックに変わり、国内産のタケノコも食べなくなった。その結果、放置竹林となり、成長力のある竹が里山、森林をどんどん浸食している」
問題点は、国内にある自然素材を使わなくなった半面、海外の貴重な自然素材をどんどん輸入し使用していること。使わないことで国内の自然を荒らし、使うことで外国の自然を破壊する。「これは地球環境にとって大きな問題。国内の自然素材である竹を生活材として見直し皆で使っていこうということを、ここから始めたかった」と語る。
つながりの森では、メイン会場「竹の海原」の大屋根に9千本の竹を使用。「風の広場」には竹だけで作ったパーゴラ(日陰棚、つる棚)を設置。会場全体でのべ2万本の竹を使っている。また、ガイドマップも国産の竹から作った紙で作られている。会場では、みんなで竹トンボを作って飛ばしたり、竹の楽器で演奏するなど、竹にちなんだ様々なワークショップが行われている。
コンセプトは「市民創発」。市民一人ひとりが持続可能な社会実現を目指してプロジェクトを立ち上げ、練り上げ、発信する。この市民参加型プロジェクトは、小川さんが愛知万博で実践したノウハウでもある。「このプロジェクトは昨年1月から18か月にわたり、のべ7千人を超える市民の方々が『私から始めるこれからの150年』をテーマにワークショップを繰り返し、186のプログラムを作り出してくれた。つながりの森では来場者参加型・体験型・対話型プログラムがもりだくさんです」
そのほか、会場には市民がつくった棚田やだんだん畑、木立の広場、丘の広場などがある。8月の毎週金、土には、次世代の移動手段である電気二輪車「セグウェイ」で会場を回れ、週末には全長50メートルの巨大バッタが現れる。9月夜間には、竹灯籠が設置される。
小川さんは「横浜は開港と同時に歴史が始まった」と語る。「かつて100戸ほどの小さな村だったが、そこが近代化の地となった。この時期アジアの諸国も西洋列国から開港を迫られ、多くの諸国が植民地になった。そんな中、日本は稀有にも平和的に開港できた。アメリカと幕府は互いに戦いを避け、徹底的に議論し、ついに武力によらない『交渉条約』を結び、日本は開国。その結果、横浜は開港を翌年から祝った。150年前、対話と相互理解によって平和開国した日米双方の『対話の力』に感服する」
「キリスト教も植民地化政策でなく、この平和開国と共に入ってきたことは、日本のキリスト者にとって、改めて重要なことだ」とも語った。「横浜開港博 Y+150」は両エリアとも9月27日まで開催。この夏、横浜に家族連れで足を運んでみてはいかが? URL:http://event.yokohama150.org/
◎「戦争の神」靖国合祀は恥辱−−韓国人遺族の心情語る訴訟支援の弁護士=0908160202
遺族や本人の意思に関係なく戦死者を「英霊」として合祀する靖国神社や、便宜をはかってきた国を相手取って合祀取消を求める裁判が各地で起きている。原告には日本統治下の韓国や台湾の遺族が加わっており、死者の追悼という宗教性をはらむ問題で、憲法の政教分離原則が国際的に問われている。7月24、25両日都内で行われた第22回政教分離訴訟全国交流集会で、大阪・沖縄・東京の裁判の弁護団や支援者らが情報交換した。24日シンポジウム「靖国合祀取消訴訟の到達点と課題」では、韓国国内で東京の「ノー!ハプサ」(NO!合祀)訴訟の韓国人原告らを支援しているイ・ソクテ弁護士が、アジアから見た靖国問題の視点から基調講演。靖国神社には韓国人約2万1千人と台湾人2万8千人が合祀されていることを指摘し、「韓国人遺族は植民地の被害者だった韓国人死亡者が靖国神社に合祀されているということに関して屈辱を感じている。靖国神社の遊就館で日常的に過去の『大東亜共栄圏』の主張が繰り返され、A級戦犯と合祀されて一緒に戦争の神として顕彰されることに対して、遺族は言葉では表現しがたいほど恥辱的な感情をもつ」と説明。
「靖国は、韓国人合祀取消を拒否することで韓国人遺族が被った不名誉を癒やせずにいる。自身が受けた恥辱に対してはこの上なく恥ずかしいと考える者が他人の名誉に対して無関心ならば、それは矛盾だ」と述べた。
靖国神社は一度合祀した祭神は取り下げられないとの立場だが、韓国人原告の1人は存命で、誤認により合祀された人への対応が注目される。
大阪地裁は今年2月、合祀関連行為は宗教行為だが、靖国神社の信教の自由に基づき自由になし得るとの判断を示し、台湾人原告らの訴えを棄却する判決を出した。
◎賛美が追い風 琵琶湖伝道−−びわこライフ・ライン・クルーズ活況=090816100
琵琶湖汽船ビアンカ船上で福音を聞き音楽を楽しむ「びわこライフ・ライン・クルーズ」(同実行委員会企画運営主催)が7月20日に開かれ、約千人が楽しんだ。これは「ライフ・ライン」放送20周年を記念して、滋賀ライフ・ライン事務局(高橋博代表)を中心に、滋賀県内の教会が協力して企画したもの。モーニング、アフタヌーン、イブニングの3クルーズを用意して、ゲストを迎えた公開録画や、船上ランチョン、ゴスペルナイトなどそれぞれ趣向を凝らしたプログラムで参加者を楽しませた。主催者側の当面の心配は、何といっても台風の到来。各教会、関係者らの祈りが届いて当日はうっすら曇り空が心地よいクルーズ日和となったが、思わぬアクシデントがあった。メインゲストの新垣勉さんが体調不良でドクターストップとなったのだ。こんなときこそ、定評ある滋賀県の教会のチームワークが発揮される。思いがけない突発事に教会、信徒が一丸となって対応することで、クルーズはよりホットで和やかな空気を醸し出していた。
新垣さんのピンチヒッターをかって出たのは、クリスチャンアコーディオン奏者の桧山学さん。みごとな演奏とユーモアあふれる証しで盛り上げた。「ライフ・ライン」の関根弘興牧師のギターとジョイントというおいしいシーンもあり、参加者は満足そうだった。
メッセンジャーの村上宣道牧師は「神の愛という命綱を渡したいと願って、ライフ・ラインは放送しています。20周年を迎えられたことを感謝します」と、語った。
高橋牧師は「若い先生方と共に実行委員会をつくって、一致が与えられるよう祈りつつやってきました。おかげでこんな突発事があっても不協和音ゼロ。教会が新しい伝道の形を模索している途上で、今回の企画が今までのやり方からの脱皮を示唆してくれるものになったように思います」
兵庫県明石市や大阪から参加したという女性グループは、「船に乗ってるというだけでぜいたく感がありますよね。楽しさ倍増という感じ」と、喜んでいた。
今後1年以内に、彦根近辺で新垣勉復活コンサートを開催する予定。問い合わせ=同実行委員会Tel.0749・62・8019〒526- 0024滋賀県長浜市八幡中山町721番地 (ライフ・ライン滋賀事務局)URL:http://www.sfddchurch.com/biwakocruise/index.html