ヘッドライン
[CSD]2009年11月8日号《ヘッドライン》
[CSD]2009年11月8日号《ヘッドライン》= 1面 ニュース=
★日韓教会連合宣教で霊的復興到来に期待——クリスチャン新聞韓国支局開設記念セミナー
★「天皇制強化の一貫」を懸念——天皇在位20年記念式典の中止を要請
★心の底から笑えるように——S・チルダーズさん迎え「声なき者たちの声」を聴く集い
= 2 面 ニュース=
★第6回首都圏キリスト教会でも宣教150周年を記念——3実行委員長が福音を宣証
★佐世保での韓日連合宣教大会が延期決定
◎牧師不祥事に第三者機関対応へ——香川地域牧師ら「人権問題相談所」開設
★若手に継がれるゴスペル魂——井沢豊さん偲びニューライフ・フォーエバーVol.3
★国際:WCCコビア総幹事ら北朝鮮を訪問——教会、政府関係者と会見
★<落ち穂>インターネットで見られるキリスト教TV番組
= 3 面 =
★信仰あれば癒される?——聖学院大シンポジウムで「現代人の癒しと信仰」の関係探る
◎聖学院大総合研究所が牧会支援——悩める牧師に応える牧会相談電話を開設
★バチカン:聖公会の礼典保ちながらカトリックへの加入可能に
★英国:聖公会、カトリックの本質的一致を認識——両教の指導者が共同声明
★<オピニオン>宣教150年の裏面史 忘れてはならないキリシタン受難 記・渡部 敬直
= 4 面 全面広告 =
☆キリスト教殉教者記念研修会館建設に賛助者募集
= 5 面 ビジネスパーソン =
★藤山 紳一さん[中]([株]チュチュアンナ常務取締役)——お客が何を欲しているか考えて商品作り
★<モノトーンからの脱出>[2]「教える」より「引き出す」——主体性を大切にするファシリテーター 記・小川 巧記
= 6・7 面 全面広告 =
☆すっとEZRA in Tokyo 2009—世界青年宣教大会— 11月27日(金)~29日(日)
対象:15歳~35歳まで。主会場:ウェスレアン・ホーリナス・淀橋教会
ホームページ:http://ssst.o-bc.net/
= 8 面 全面広告 =
☆第50回 バックストン聖会 11月20日(金)~22日(日)
会場:日基教団・渋谷教会 Tel.03-3407-7018
= 9 面 情報 =
★<情報クリップ>催し情報・放送伝道ハイライトほか
★Information:「ハーレム・ブルース&ジャズ・バンド」コンサートの延期
★BOOK:『舟から出て、水の上を歩いて…』ジョン・オートバーグ著(社、円税込)
★CD:「器楽による聖歌・讃美歌選」ユーオーディア・アンサンブル(ミクタムレコード、2,700円税込)
★REVIEW:『神学と暴力』小山 晃佑著(教文館、1,995円税込)
= 10 面 教会学校 =
★<教会学校の実情を探る>子ども集まれ!全力遊び——Joy Joy KIDS Festival'09
★<CSもうひと味>楽しいゲームのコツとは?——時間制限で白熱バトル
= 11 面 クリスチャンライフ =
◎「声なき者たちの声」が聴こえますか?——女性写真家スージー・チルダーズが写真で人権問題を提起
★<薬物依存からの回復>[6]「聖書漬け」で共同生活——TCJの回復プログラム
= 12 面 教会 =
★外国人にも好評の「メッセージ紙芝居」——キリスト合同・東浦和教会
◎牧師不祥事に第三者機関対応へ−−香川地域牧師ら「人権問題相談所」開設=0911080203
セクシュアル・ハラスメントなど相次ぐ教会の不祥事などに対応し、第三者機関として関与が必要な事態に備えようと、香川県内の教会の牧師らが教派を超えて人権委員会を結成し、10月から「香川キリスト者人権問題相談所」を開設した。被害者などからの相談を受ける窓口を設けて、相談員を置き対応する。背景には「AERA」など一般の雑誌で、教会での牧師による性暴力の事例が取り上げられ、厳しく糾弾されたことがある。香川県でも、教界内部で解決し収束はしたが似たような事例が過去に発生している。
今後、香川地域でキリスト教会教職者による性的非行、嫌がらせ行為、財物略取等の事案が起きた場合、同相談所が相談窓口となる。そうした事態に至った場合、「当事者がまず徹底的に悔い改めをし、併せて所属教会が問題を解決することが第一義的に必要」としながらも、香川キリスト者人権委員会では、場合によっては第三者機関の何らかの関与が必要な事態も考えられるとしている。県内教会の女性教職有志が相談員を務め、電話で相談に応じる。
被害者から相談があり相談員が必要と認めた場合には、当事者、関係者から事情を聞くなど調査し、公正・客観的な事実の把握に努める。必要に応じて、県内の数人の牧師で構成する香川キリスト者人権委員会に審理と対応策を要請する。地域協力牧師・人権委員会の世話人、山崎敏秋牧師(単立・恵みの森キリスト教会)は、「この組織が開店休業になることを願っているが、問題が起きた時には、教会内部で主のみこころにかなうよう、正しく自主的に解決されることを望んでいます」と話している。
女性専用相談電話はTel.0879・25・8662(香川県限定)。地域協力牧師世話人(山崎)はTel.087・833・1923。当面の事務所は高松市宮脇町1ノ14ノ21(山崎敏秋氏方)。
◎聖学院大総合研究所が牧会支援−−悩める牧師に応える牧会相談電話を開設=0911080302
牧師としてのアイデンティティーに確信がもてない、教会内の人間関係に悩んでいる、役員会がストレスになっている、牧師夫人としての奉仕の在り方に悩んでいる…そんな、牧師・牧師夫人・伝道者・神学生のために、無料の相談電話が10月からスタートした。聖学院大学総合研究所カウンセリング研究センターが牧会支援プログラムの一環として開設したもの。ベテランの牧会者で臨床パストラルスーパーヴァイザー(PCCAJ認定)、日本パストラルケア・カウンセリング協会事務局長の堀肇氏(日本伝道福音教団鶴瀬恵みキリスト教会牧師)が、電話で相談にのる。利用申し込みは、電話・ファクス・メールで聖学院大学総合研究所に予約を入れ、相談内容を簡単に申告すると、決定した予約日時と相談専用電話番号が知らされる。電話相談の時間帯は毎月第1・第3月曜日の10時30分~12時で、1人20分、1日3人まで。この牧会相談電話では継続的なカウンセリングはしない。
予約受付は、月~金曜日の10時~17時。Tel.048・725・5524、Fax.048・781・0421、Email:research@seigakuin-univ.ac.jp
◎「声なき者たちの声」が聴こえますか?−−女性写真家スージ・チルダーズが写真で人権問題を提起=091
「貧困や暴力に苦しむ女性の『声』を聴いて」とスージさん
祈りを中心に、女性の回復と支え合いを目指す「pray&hope」プロジェクトが10月22日、オープン・バイブル・墨田聖書教会(東京都墨田区)で公開講座を開催。写真を通して女性の人権問題に取り組む、スージ・チルダーズさん(写真家、ユース・ウィズ・ア・ミッション宣教師)を講師に招いた。
スージさんは、夫のポールさん、2人の子どもたちと共に世界50か国以上を巡り、貧困や性暴力に苦しむ女性、子どもたちを撮影。写真集や、30人の凄惨な体験を綴った「30日間の祈りのノート」などを通して「声なき者たちの声」キャンペーンを展開している。女性たちの「声」を伝え、祈りとアクションを呼びかけるために—。
35歳の時、スージさんはマレーシアで開かれた女性のためのカンファレンスに参加し、苦難にあえぐ女性や子どもたちの事実を知った。「私には泣くことしかできませんでした。『神様、私に何ができますか?』。その祈りの後で、箴言31・8、9から『声なき者の声』になるよう示されたのです」
「声なき者」って?—。スージさんはポールさんと共に、答えを求めて北アフリカを訪ねた。「その土地では、女性の撮影はほぼ不可能でした。女性は男性の持ち物である、という考えが強かったのです」。男性と長時間交渉の末、ようやく撮影が許された。「目しか見えませんでしたが、彼女は本当に美しい人でした。最初はこちらを見てくれませんでしたが、いっしょに時間を過ごすうち、彼女が次第に変わっていくのがわかったのです。こちらに視線を向けてくれるようになり、神様が、『あなたは本当に美しいよ』と彼女に語りかけてくださっているかのようでした」と、スージさんは振り返る。「神様は、私に写真という賜物を与えてくださったのだと感じました。私は伝道者ではないし、人前で話そうとすると手から汗が出ました。でも、神様は私にカメラをくれた。アフリカで、『声なき者たち』に会うことができたのです」
北アフリカの女性。黒いベールで全身を覆う
(C)SUSI CHILDERS
心と体に大きな痛みを抱えたジブチの女性
(C)SUSI CHILDERS
アフリカ北東部・ジブチで出会った女性は、14歳の時に「自分のおじいさんほどの歳の人」と結婚、男児を出産した。18歳になった頃、夫の虐待を受けるようになり、離婚。子どもを引き取ることはできなかった。「話すうち、彼女がもう一つの大きな悲しみを抱えていることに気づきました。性器を切り取られる『割礼』を受けていたのです。それは鋭く痛み、彼女を苦しめていました。彼女の国では、『割礼』を受けていないと結婚すらできないのです」
インドのムンバイで出会った女性は、宗教上、「家族の罪をあがなう」ために売春宿に売られた。「彼女は、不衛生な家に30人ほどの売春婦といっしょに住んでいました。子どもたちは、母親が仕事をしている間、そのベッドの下で過ごすのです」
「声なき者たち」とは、苦しみを声に出して言えない人々、と言う。「彼女たちには、人生を選択することができません。外側からの助けがないと、状況は変えられないのです。売春、中絶された子ども、家庭内暴力、性的目的の人身売買…。私たちは、彼女たちの『声』を聴く耳をもっているでしょうか。まず、身近な人々の『声』となることです。小さな祈りが、私の意識を変えてくれました。『声』になりたいと願うなら、神様がその手段を与えてくれます」
夜の集会では、神山みささん(シンガーソングライター)と須貝まい子さん(役者)による歌と朗読もあり、参加者はくつろいだ表情で聞き入っていた。
「声なき者たちのための声」キャンペーンの問い合わせ先=Email:photogenx.kona@gmail.com
献金の宛先=郵便振替00130・3・81516、YWAM(記入欄に「声なき者たちのための声」と明記)。