ヘッドライン
[CSD]2010年9月26日号《ヘッドライン》
[CSD]2010年9月26日号《ヘッドライン》= 1面 ニュース=
◎関西フランクリン・グラハム・フェスタ——10月22~24日開催 本大会へ増す期待
★米国でのコーラン焼却宣言は」「独善的で排他的」——日本のキリスト教界でも相次ぐ批判
= 2 面 ニュース =
★同時テロから9年:イスラム教めぐり米国の亀裂深刻——コーラン焼却中止も同調者広がる
★インドネシア:米国でのコーラン焼却計画に抗議デモ
◎軍民共に救いが必要——日本自衛隊宣教大会
★<召天>玉 漢欽氏(オック・ハヌス。韓国・サラン教会元老牧師、72歳)——「弟子訓練」65か国に感化
★<落ち穂>あなたにとって隣人とは?
= 3 面 教界ニュース =
★<竜馬をめぐる人々>[24]勝海舟の章:4——篤信のオランダ人との出会い
★世代交代の新モデル提示——玉 漢欽牧師が実行したリーダーシップ継承
★<オピニオン>虐待に苦しむ親子のために祈る—— 記・坪井節子
= 4 面 ビジネスパーソン=
★荘 明義さん[中]([株]大龍 特別顧問)——この愛がほしいと思った
★<会計基準の黒船来る>[2]会計基準は神と人とに仕える精神に通じる 記・篠松次郎
= 5 面 牧会/神学/社会=
★イエスは宣教において何を目指したのか[2]——リチャード・ボウカム博士特別講義より
★国際:すべての言語で福音を——Webサイトで聞ける5,800言語
★スコットランド:聖公会の新礼拝式文「神は男性ではない」
★<精神障害と教会>[82]子どもの危機(1)——きっと活用できる当事者研究 記・向谷地 生良
= 6・7 面 地域特集/神奈川=
★燃え尽き経験から学んだ担い合う教会へ——カンバーランド・泉教会
★教会に来られない人とも恵みをシェア——単立・腰越独立教会
★日常の関わりから見える信徒、地域のニーズ——バプ連盟・ふじみキリスト教会
★介護、子育て…関係築く仕組みを——NSKK・中原キリスト教会
= 8 面 全面広告=
☆第25回 関東聖化大会 10月17日(日)~19日(火)会場:淀橋教会
ホームページ http://jha.christ.gr.jp/
☆第59回 ジョウン・ウェスレーに学ぶ会 女性大会と聖会 9月24日(金)会場:天満セントラルホール
☆第23回 東海聖化大会 10月21日(木)—22日(金)会場:名古屋・福音センター
☆第5回 備前聖化大会 10月24日(日)会場:香登教会
☆第21回 九州聖化大会 10月26日(火)会場:兄弟団・福岡教会
= 9 面 情報=
★<情報クリップ>催し情報・放送伝道ハイライトほか
★EVENT:「G.POP CONTEST」優秀なアーティスト発掘のために
★BOOK:『喜びと祝福のあふれる丘』写真:高橋真澄著(いのちのことば社、1,260円税込)
★REVIEW:『このひとを見よ ヨハネによる受難物語』遠藤勝信著(いのちのことば社、1,470円税込)評・小林高徳
= 10 面 関西だより =
★喜びいっぱい 米子決起大会——「バス数台で大阪城ホールへGO」
★ゴスペル3人娘 収録——9月25日に「ゴスペル&トーク」アルフィー・サイラス来日記念番組
◎子どもから子どもへ届け愛——クリスマス・シューズボックス贈ろう
★大阪レディーズランチョン——10月5日に開催
= 11 面 クリスチャンライフ =
★教会の足元で困っている人「放っておけない」——ホームレスを支える手 翠ヶ丘教会「木曜パトロール」
★新連載<聖書考古学最先端>[1]ペリシテのガテ 記・津村俊夫
★バチカン:マザー・テレサ生誕100年に教皇メッセージ
= 12 面 ひと=
◎西郷純一さん(アシントン・アライアンス日本語教会牧師)——個と個から面と面の関係へ
◎関西フランクリン・グラハム・フェスタ−−10月22〜24日開催 本大会へ増す期待=10092601
10月22~24日に開催される関西フランクリン・グラハムフェスティバルまであと40日を切った9月12日、総決起・奉仕者大会が大阪市中央区の大阪女学院ヘールチャペルで開かれた。フェスティバルのために編成された聖歌隊の歌声で開幕すると、ほぼ満席となった会場は一気に本大会への期待を膨らませた。音楽ゲストのアルフィー・サイラスさんの、楽しみと喜びをかきたてられるようなパワフルで美しい歌声に、参加者はラストスパートに向けて意欲を新たにした。挨拶に立った岡田信常大会会長は「まず私たちが心から主を賛美して恵みを受けよう、そして奉仕しよう」と呼び掛けた。
「私たちは全世界に福音を伝えたいと願って、このフェスティバルを計画しました。士師記7章にあるように、まずは主のための戦いに備え、主のために仕えていかなければ。主のためなら何でもするという信仰で、目前に迫った戦いに備えていきましょう」
次いで西村哲也祈祷委員長の「一人ひとりを主の兵卒として用いてください。すべての奉仕であなたの栄光が輝きますように。そして多くの人が救われますように」という、参加者の心を打つ力強い祈りがささげられた。
アメリカの実力派シンガー、アルフィー・サイラスさんは、大会のために集結したゴスペルクワイアのメンバーを率いて登場。通訳は同じくゴスペル・シンガーの市岡裕子さんが務めた。
アルフィーさんは、世界各地のフランクリン・グラハムフェスティバルでも活躍しているシンガー。15歳のとき隣人に連れられて教会に行ったことが信仰をもつきっかけになった。
「誰かが私を教会に連れて行ってくれたから、今の私があるのです。皆さんも友人を大会に連れて来てください。そうすれば、神様がどんなにすばらしい方かわかるでしょう」
鋼の強さと美しさを持つアルフィーさんの歌声が会場を席巻して、大きな歓声と拍手が湧いた。23日のゴスペルフェスティバルでは、聴衆も巻き込んだ1万人のゴスペルをささげる予定だ。
高田義三実行委員長はエゼキエル書37・1から「主の霊によって」と題しメッセージをした。
「私たちがこのフェスティバルで願うことは、神が崇められ、救い主なる主が崇められ、多くの人が救われることです。主の目には、この世は骨に満ちた谷間。そこに神にとらえられたキリスト者が伝えてきたことを、今度は私たちが伝える番です。そのために心を一つにして祈り、なすべき準備をしていきましょう」
フェスティバルディレクターのチャド・ハモンドさんは「本部を始め各国のビリー・グラハムのオフィスでこのフェスティバルのために祈っています。今回日本ではすばらしいチームを与えられ、1週間で192の教会を訪問するというすごい働きもなされました。ここまでできることはすべてやってきました。次は一人ひとりのクリスチャンが出て行って、友人を連れて来てほしい。皆さんが必要です。大会に多くの人が参加すれば、日本全国を変えるような影響を与えられると信じています」
フェスティバル特別アドバイザーの堀内顕牧師(グレース宣教会)の祝祷で決起大会を終えた。その後各委員会が活動をアピールし、各奉仕者を集めた打ち合わせを行なった。関西近県でも決起大会が開かれており、各地で期待が高まっている。
◎子どもから子どもへ届け愛−−クリスマス・シューズボックス贈ろう=1009261003
10月23日(土)午前10時から開かれる関西F・Gフェスティバルの親子向けプログラム「キッズ・ファミリーフェスティバル」では、靴箱に文房具を詰めて世界の貧しい子どもたちにプレゼントする「クリスマス・シューズボックス」の企画を進めている。キッズフェスのテーマ「受けるよろこび♪与えるよろこび」に沿ったもので、子どもたちへ愛の実践を呼び掛ける有意義なプログラムだ。
プレゼントは各教会で空の靴箱に文房具を集めたものを、当日会場に持っていく。教会に行っていない子どもたちは直接文房具を持参してもよい。文房具は新品に限る。
プレゼントは国際飢餓対策機構を通して、フィリピンやマレーシアなどの貧しい子どもたちが学ぶ学校や、国内の日系ブラジル人の子どもたちに贈られる予定だ。送料がかかるため、大阪城ホールの入口に募金箱を設置して、1箱500円を目安に協力を要請する。
主催=キッズ・ファミリーフェスティバル委員会http://fgraham-kansai.jp/kids-festival/ 問い合わせは関西F・Gフェスティバル事務局=Tel.06・4706・8002、O06・4706・8102、Email:office@fgraham-kansai.jp
◎西郷純一さん(アシントン・アライアンス日本語教会牧師)−−“個と個”から“面と面”の関係へ=100
今夏、「日本伝道の幻を語る会」主講師に初めて招かれ、「米国から見た日本人宣教の展望」を主題に講演した。外国で信仰を持ち、帰国した日本人が教会に定着しにくい問題は宣教セミナー、伝道会議などでもしばしば取りあげられてきた重要課題。講演での「個人と個人ではなく、教会と教会という面と面の関係を形成する努力が大切」という提言などについてインタビューした。教会Web http://www.wajc.org/
センターweb http://www.community.wajc.org/
「米国生活も、あっという間に28年もたっている」というのが実感。
聖書の普遍的真理が文化的・地理的に異なる地域に適用されるとき、どのようになるのかが確かめたくなった。また、聖書学をもっと学びたいとアメリカのアズベリー大学、アズベリー神学校、プリンストン神学校、ドルー大学などに学んだ。学びとともに、プリンストン日本語教会、ニューヨーク日本語教会そして現在のワシントンが3つ目の日語教会の開拓伝道。「アメリカでの日本語教会の牧会伝道も来年で20年になります」
今年の「日本伝道の幻を語る会」のテーマは世界と結べ日本宣教だった。日本での牧会伝道と米国での学びと開拓伝道の奉仕を通して、「日本宣教のための世界と世界宣教のための日本という接点を、摂理のうちに強く感じている」と言う。
日本宣教会の教職時代に80年ビリー・グラハム国際大会、日本伝道会議などの事務局の奉仕で、超教派伝道の協力関係にも尽力してきた。そしてアメリカでの20年に及ぶ日語教会開拓。その経験から、なぜ海外でキリスト教信仰を持って帰国した人たちが、日本の教会に定着しにくい現実があるのか。また、帰国者クリスチャンに「日本の教会は冷たい」と感じさせるものは何かについて尋ねてみた。
「多分、無意識の冷たさなのかな。日本人が自分の国に帰ってきたのだから、特にお世話はいらないでしょうというような。だが、数年間日本を離れて戻ってくると逆カルチャーショックが大変なのです。職場だけでなく、奥さまや子どもたちの生活や学校環境のセットアップに忙しく、プレッシャーもある。ようやく落ち着いて教会に行ける状況になり足を運んでも、『自分でできるでしょう』という感じで、誰からも声もかけられないなど、信仰に導かれた海外の日語教会での交わりとはかなり違う。『様子見』の日本の文化は分かっていても、さみしく感じさせられることが多いのでは」。それは、何年もの間日本でも語られ指摘されている事柄かもしれない。
「パラチャーチの働きと交わりによるサポートは非常に大切です。しかし、同時に、聖書が教える信仰生活の基礎は『教会』の集いと交わりです」
では、どのようにして。「いままでのフォローアップは、海外の日語教会の牧師と帰国した信徒という『個と個』の関係であったように思います。それを、教会と教会という『面と面』の協力関係づくりへ発展させていく努力が必要と思います」。そのためには「日語教会の牧師たちも、クリスチャンになって帰国する人たちに尊敬の心をもって日本のキリスト教会の文化について教えたり、その牧師が日本を訪ねた時には受け入れ教会の牧師と交わり、諸集会や礼拝でご奉仕させていただけるような関係を築ければ。日本の教会からも夏休みなどに、海外の日語教会を訪問し、証しやキャンプの奉仕を手伝っていただく。最近の日語教会は移動・帰国のため比較的若いクリスチャンが多い。信仰の先輩と言える方との交わりは大きな励ましなのです」
日語教会と共にクリスチャン・コミュニティ・センターを運営し、英語クラスや料理教室、子ども会などを通して地域の日本人コミュニティに寄与するソフトな宣教を展開している。福音と文化の問題は、留学のテーマでもあった。その実践を通して、日本の教会への提言は、「西洋的なキリスト教文化の模倣から脱却して、もっと日本文化に切り込み、時にはそれを取り込み、混淆宗教の危険も恐れない大胆な福音宣教を展開する日本特有のキリスト教文化を構築していくべきだと思います」とチャレンジする。