[CSD]2012年9月9日号《ヘッドライン》

[CSD]2012年9月9日号《ヘッドライン》

 = 1面 ニュース=
★片腕のプロサーファー ベサニー・ハミルトンさん——大震災被災地でエール「どんな状況でも神様は避け所」
◎地元地域と関係薄い都市の教会——次期東京災害対策が教会の備えを調査

 = 2 面 ニュース=
★シンポジウム「地方伝道を考える」——社会に関わる統合性が焦点に
★東日本大震災を覚え 日本伝道の幻を語る会
◎9月17日から初の日本青年伝道会議——青年の魂の危機に福音で成長を
★英国:プレスリー愛用の聖書が競売に
★<落ち穂>芥川賞での鹿島田真希のことば

 = 3 面 =
★<いのちへのまなざし>[25]QOL(命の質)とSOL(命の神聖さ) 記・柏木哲夫
◎連携進む在外邦人宣教協力——第2回アジア宣教フォーラム 「宣教韓国」と協働
★<オピニオン>必要増す米中西部の日本人伝道 記・佐藤岩雄
★<情報クリップ>催し情報・放送伝道ハイライトほか

 = 4 面 全面広告=
☆いやしとよみがえりの力 ジョセファット・ガジマ大会
10月9日(火)~11日(木) 会場:東京・なかのZERO大ホール
ホームヘージ http://tokyo-revival.jp

 = 5 面 歴史探訪=
★房総の農村に内村鑑三所縁の教会が出来て120年——不敬事件後、失意の内村を保養に招き
★<竜馬をめぐる人々>[83]坂本直寛の章:42——列車事故遭遇で得たもの 記・守部喜雅

 = 6 面 仕事と信仰 =
★山本精一さん([株]石俊 山本石材店社長)[上]——仏像彫刻学んだクリスチャン石屋
★<もしドラ>[22]人事の重要性—— 記・千葉雄志

 = 7 面 伝道・牧会を考える =
★教会ルポ<ここも神の御国なれば>[21]同盟基督・那須高原教会?——様々な人が集まり住む教会
★ケープタウン決意表明(43)パート?解説——私たちが仕える世のために(21)

 = 8 面 レビュー =
★Movie:「最強のふたり」——心の持ちようで隔ての壁は崩せる(9月1日よりTOHOシネマズシャンテほか公開中)
★BOOK:『神の宣教』クリストファー・J・H・ライト著(東京ミッション研究所、2,940円税込)評・遠藤勝信
★BOOK:『神は妄想か?』A・E・マクグラス、J・C・マクグラス著(教文館、1,890円税込)評・関野祐二
★BOOK:『グループスタディ12章 旧約聖書の人間模様』吉岡康子著(日本キリスト教団出版局、1,260円税込)
★BOOK:『華をもって生きたい!』京極清子著(彩流社、1,260円税込)
★BOOK:『なんでもわかるキリスト教大辞典』八木谷涼子著(朝日新聞社、998円税込)
★CD:「希望の歌」Praise Station(同発売、2,000円税込)
★CD:「道」長沢崇史 with specialband(TOKINOKOE Worship、2,100円税込)


◎地元地域と関係薄い都市の教会−−次期東京災害対策が教会の備えを調査=1209090102

 地元地域との関係がある教会は約3割、6割は地域の他教会との関係を持っていない|東京・首都圏で大規模な地震などの災害が遠からず起きる可能性が指摘される中、クラッシュ・ジャパンが実施した「次期東京災害対策に関しての教会インタビュー」調査で、そんな結果が分かった。概して地元コミュニティーや他教会との関係が薄い都市教会の弱点が浮き彫りにされたかたちだ。
 調査はクラッシュ・ジャパン次期東京災害対策担当の栗原一芳氏が、今年5月16日から8月17日まで、東京湾岸地区(うち1教会は千葉県西船橋市)、東京都心部と北部、西部の合わせて22教会を訪問し、インタビューして調査した結果の概要が8月24日、東日本大震災救援キリスト者連絡会(DRCネット)全体会の席上で報告された。
 それによると、水・食料の備蓄をしているのは32%、していない45%、検討中が23%。信徒の安否確認連絡網は59%の教会がすでに作成しているものの、防災セミナーや避難訓練をしている教会は23%にとどまり、半数はしていない。
 地元地域との関係づくりは、できている32%、できていない59%、計画中27%と、必要を感じつつあまりできていない現状が見える。他教会との関係も、あると答えたのは41%で、ないの59%が上回る。震災時の避難場所として教会施設を提供することを決めているのは9%だけだが、55%の教会が検討中だ。6割前後の教会は、防災セミナーの開催、地元コミュニティーとの関係づくり、地元教会との関係づくりに必要を覚えている。
 調査を通して見えてきたのは、▽会堂を持たない▽会堂はあっても週日教会員がいないなど、地域教会として機能するのか、地域にどうやって仕えるのかという問題。教会と教会員が住む地域が離れており、教会員は地元コミュニティーを超えてSNS(交流サイト)でつながっているなど、都市教会の特性が災害時の対応に影響しそうだ。
 

◎9月17日から初の日本青年伝道会議−−青年の魂の危機に福音で成長を=1209090203

 日本福音同盟(JEA)は日本伝道会議を活動の柱に据えているが、JEA青年委員会(三橋与志哉委員長)では初めての日本青年伝道会議(NSD)を9月17日(月)019日(水)に開催する。会場は東京・渋谷区の国立オリンピック記念青少年総合センターで、テーマは「Reach the Young! 0分かち合おう、青年宣教のVision0」。
 実行委員長の三橋与志哉氏は、NSDの意義を次のように語る。「現在全国の教会で、献身者不足、高齢化などの危機があるが、NSD開催の目的の第一は教会や団体の存続ではない。青年自身の魂の危機に福音を語り彼らが成長することです」。そして青年伝道について、「『方法がない』『何をやってもダメ』という中でも、必ず方法がある」と励ます。
 NSDの分科会では青年伝道の具体的な方法や青年期の課題など約50のテーマを扱う。また取り組みの盛んな4つの教会の青年伝道の働きや、各地で起こっている青年の賛美を中心としたムーブメントについても紹介する。
 青年伝道についてネットワークがつくられ、協力関係を築くことも目標の1つだ。大会初日のフォーラムでは世代や働きの立場ごとに分かれて、分かち合いや情報交換をして祈り合う。「組織や強制ではネットワークは生まれない。真実の交わりと信頼関係で生まれます」と三橋氏は述べる。「青年たちが教会で育てられ、青年たちによって青年宣教がなされることを目指します」。
 聖書講演では郷家一二三氏(日本ホーリネス教団委員長、坂戸教会牧師)が「聖書から見る青年宣教」、山口陽一氏(東京基督教大学大学院 研究科委員長)が「歴史から見る日本の青年宣教」と題して話す。
 夜の青年大会は、小澤由紀恵氏(元hi-baスタッフ)、米内宏明氏(日本バプテスト教会連合理事長、国分寺バプテスト教会牧師、JCFN理事長)が講師だ。音楽ゲストには札幌のバンド、ナイトdeライトが出演する。
 「派遣のとき」は大嶋重徳氏(キリスト者学生会主事)が講演。大学生たちによる討論会も開く。
     ◇
 要申し込み。各プログラム詳細はホームページを参照 URL:http://nsd2012.net/

◎連携進む在外邦人宣教協力−−第2回アジア宣教フォーラム 「宣教韓国」と協働=1209090302

 アジアの各地に在住する「ディアスポラ邦人」の宣教協力を進めてきた「アジア宣教フォーラム」の第2回が7月30日から8月1日、第13回「宣教韓国」(7月30日08月4日)に協働するかたちで韓国・安山において開催された。「宣教韓国」はアメリカのアーバナ宣教大会から派生した超教派の宣教大会で、隔年に開催される。今回のテーマは使徒3・15から「私たちはそのことの証人です」。参加者4千人余りのうち外国人は100人弱で、出身地域はアメリカ、日本、インド、パキスタン、ベトナム、台湾など。日本人参加者は、日本、韓国はもとより中国やシンガポールなどアジア諸国からの帰国者だった。
 「宣教韓国」では午前3回にわたる地域・国別宣教報告があり、アジア宣教フォーラム側から、日本宣教に関する「持続可能な発展を支える協力」と題し、内外における邦人ディアスポラ宣教とマーケットプレイス宣教の現状と展望を概説した。参加したDNJ(Deaspora Network for Japanese)の青木勝さんは、「日本宣教に志を持つ若者40人や、北海道に派遣経験のある宣教師らが熱心に受け止めてくれた」と手応えを感じている。
 国際ラウンジでは、海外からの参加者による日本宣教に関する質疑に対応した。海外在住の邦人ディアスポラと日本国内のアジア人ディアスポラの宣教協力について実態が報告され、海外の日本語教会の無牧状況が解消されるよう訴えがあった。
 またイスラム勢力の拡大とそれを支えるイスラム金融の拡大についての報告に対し、韓国をはじめインドやパキスタンの宣教師が真剣に受け止めていたという。一方、夜の全体集会では、ウズベキスタンの障がい者向けスポーツミニストリーの報告・奨励や、韓国の若者の宣教への情熱に、日本人の参加者らも感動をもってビジョンを分かち合い、祈り合った。